「半分、青い。」13話。永野芽郁、佐藤健で高校生編突入、美しく成長しました

「半分、青い。」13話。永野芽郁、佐藤健で高校生編突入、美しく成長しました

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  • 更新日:2018/04/17

連続テレビ小説「半分、青い。」(NHK 総合 月〜土 朝8時〜、BSプレミアム 月〜土 あさ7時30分〜)
第3週「恋したい!」第13回4月16日(月)放送より。
脚本:北川悦吏子 演出:田中健二

13話はこんな話

「でも僕たちはいつまでも昨日の続きで、子どものままで
お互いが異性だってことにも気づかなかったんだ」(律ナレーション〈佐藤健〉)

岐阜の梟町に生まれた楡野鈴愛は、幼い頃に左耳を失聴したが、同じ日に生まれた幼馴染の律や、家族の愛情を受けつつ、その状況を楽しんで生きている。
1989年(平成元年)、鈴愛(永野芽郁)は高校3年生になった。

「律、死んだ?」

青春まっさかり。
学園ものの定番・昼食のパン購入の攻防戦を中心に高校生活が生き生き描かれた。
ブッチャー(矢本悠馬)を蹴ったり、美しく成長した(ナレーション〈風吹ジュン〉より)律を窓(1階)から突き落としたり、ゴミ箱を投げていた幼き時代よりも、体が大きくなった分、傍若無人さが増している鈴愛。
「律、死んだ?」(鈴愛)ってけっこうブラックである。

これくらいの年頃だったら、異性のことで頭がいっぱいになりそうなものだが、前述のナレーションのように、鈴愛も律も、たがいを異性として見ていない(ただ、律の周辺の女の子たちは彼を異性として強烈に意識しているようで、おかげで人気パンをもらえたりする)。
そういう頃がもっとも尊く美しい時代なんだなあと「半分、青い。」を見ていると切に感じる。

プラトンの「饗宴」に書かれた、人間は最初、球体で、それがふたつに分かれたため、半身を求めるという話のように、人間は、自分の欠落や、ひとつになれない違和を認識するところから愛も悲しみも知ってしまう。知らないで同じと思っているうちが一番幸せ。
鈴愛と律は、ふたりでひとつの幸福を体現していて、ほんと、素敵だ。

「24時間戦えるわけないやんか」

バブルまっさかり。
とはいえ、岐阜のつくし食堂は、大手チェーン店などに押されて青息吐息。
世の中、バブルで仕事も遊びも休み知らずで「24時間戦えますか♪」というCMがかかって、それにいらっとする晴(松雪泰子)。
浮かない晴(松雪泰子)と、能天気な宇太郎(滝藤賢一)。この夫婦も補い合っていい感じ。

驚いたのは、ゴア・ネタ(マグマ大使)を平成になっても使っていたこと。楡野家の共通言語「ゴア」は最強。
だが「手塚治虫も死んでまった」(平成元年亡くなった)という台詞によって、それも生きた。

鈴愛は、リアルなゴア晴の似顔絵を描く。
これも、鈴愛の“つけ耳”とつながって、生きた。
北川悦吏子先生は、ネタをその瞬間の一発では決して終わらせない。あらゆる面で愛情深い人だと思う。

つけ耳

鈴愛は、平衡感覚は持ち直したものの、音が聞き辛いのは変わらない。
授業で、滑舌の悪い、声の小さな先生のときは、つけ耳をつけ、相手にプレッシャーを与えることで、声をはっきり大きくしてもらうようにしていた。
それをナレーションは“相手を萎縮させるたくましさ”と言う。
さらに、律の“知恵と配慮 ”によって、クラスのなかで、つけ耳が親しみのあるものになる。
深く考えたら、声が小さいとか滑舌が悪いのことも個性だとは思うが、この場合、教師の怠慢であるということだろう。こども編から引き続き、先生を尊敬できる人に描かないところが面白い。

歌謡コントの風情

店の経営難と能天気な夫のせいで、日々ゴアみたいな渋い顔をしている晴に、
ふいに現れた、若いお客さん(鈴木伸之・劇団EXILE)が「きれい」と言う。
そのとき、店内のラジオでは、ユーミンの「リフレインが叫んでる」(88年)が。
「どうしてどうして ♪」とドラマチックに流れて、to be continud・・・とドラマあるあるでつづく。この書体と画の感じが、昔の民放ドラマ風味で、まるで歌謡コント。

鈴木伸之といえばTBS の火曜ドラマ「あなたのことはそれほどでも」で、「あさが来た」の波瑠演じる主人公と不倫して、「ごちそうさん」の東出昌大を結果的に追い詰める役割を好演していた。晴さん、ピンチ!(なわけはたぶんない)。

それと、並行して、
律が、聴こえない左耳がなんのためにあるか、と鈴愛が問うと彼女の左耳の形は「かわいい」と言い、
「え」と鈴愛の表情が変わる。
あっちも、こっちも、恋のはじまりか。

ちなみに、「リフレインが叫んでる」は、北川悦吏子がモチーフにして短編ドラマを描いたこともあり、ノベライズ「冷たい雨」(角川書店)に収録されている。

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キュートだよ

ドラマネタとしてはもうひとつ。
つけ耳をつけた律に、「キュートだよ」とブッチャーが言う。
キュートといえば「Q10」(10年 脚本:木皿泉)。佐藤健の代表作のひとつ。未来から来たロボットQ10(前田敦子)との日々を描いた、珠玉の名作と言っていい学園もの。このときの佐藤も、ちょっとクールで達観した高校生だった。
佐藤は「映画に多く出ていて・・・」とインタビューで語っていたが、土9のこの名作ドラマが忘れがたい。

メモ

鈴愛「押しつけられたか」
律「ありていにいえば」

和子(原田知世)が縁日で買ってきた亀を、律が引き取って買っている。
このときのふたりの台詞がなんでもないけれど、よかった。

亀を「かわいい」と愛でる律。
むむ・・・もしかして、鈴愛への「かわいい」も亀を愛でる感性と近いものだったりして・・・。
なにはともあれ、早くつづきが見たくなる。
(木俣冬)

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