眉毛をもみもみ 目の健康をキープするケアと食べものとは?

眉毛をもみもみ 目の健康をキープするケアと食べものとは?

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  • 更新日:2017/11/13
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眼精疲労の回復に有効なセルフケア方法は?(※写真はイメージ)

テレビやパソコン、スマホなどデジタル機器の普及によって現代人は目を酷使し、ドライアイや眼精疲労に悩まされている。目の健康を保つために日々心がけるべきことは何か。専門家に、積極的にとりたい栄養素や症状を改善するセルフケアについて聞いた。

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「運動不足に、メタボリック症候群、青魚に含まれるオメガ3脂肪酸(EPA・DHA)の不足、喫煙、VDT(デジタル機器とディスプレー)ワーカー、コンタクトレンズの装着、マスカラなど化粧品使用、落ちないメイク、加齢……」

慶応義塾大学医学部眼科学教室教授で、日本抗加齢医学会理事の坪田一男医師にドライアイに関連する事柄を列挙してもらった。眼精疲労の原因の6割がドライアイと報告されていることから、これらに対処することで眼精疲労を軽減できると考えている。

「要するにアンチエイジング対策ですね」(坪田医師)

その具体策を、毎日の食事から考えてみよう。目にいいとされる栄養素とそれを含む食材について坪田医師は説明する。

「生の青魚や、ニンジンやホウレンソウ、カボチャなどの緑黄色野菜を積極的に摂取しましょう」(同)

青魚に含まれるEPAやDHAは目の若さを保つために大切だという。目には、物を見るための神経や特殊な視細胞が集まっている。それらに栄養を届けるのは血管で、EPAやDHAは血管を若く保つための栄養素なのだ。これらは熱を加えると酸化してしまうので、魚は加熱調理するより刺し身など生で食べるほうが有効といえる。

ニンジンやカボチャなどの緑黄色野菜には、「ルテイン」や「ゼアキサンチン」が含まれている。これらは光の害から目の網膜を守るための栄養素だ。

「目にいい食べ物」といえば、多くの人がまっさきに思い浮かべるのがブルーベリーだろう。坪田医師によると、ベリー類に含まれる「アントシアニン」は強い抗酸化成分を含むため、神経の保護に有効という指摘もあり、研究が進んでいるそうだ。

ポリフェノールの一種「レスベラトロール」も最近注目が集まる栄養素だ。

「われわれの研究から、目の老化防止に有効だという可能性が示されました。赤ワインやぶどうの皮、ピーナツの皮などに多く含まれています。ぜひ皮ごと食べてみてください」(同)

坪田医師は、「5−アミノレブリン酸(ALA[アラ])」という成分にも注目する。アミノ酸の一種で、冷え性の人が、代謝促進目的で摂取することでも知られる成分だ。ALAを長く研究してきたSBIファーマ代表取締役副社長の田中徹氏は、次のように話す。

「ALAは体内で『ヘム』や『シトクロム』(タンパク質の一種)に変換され、ミトコンドリア(細胞中にあるエネルギーを生み出す器官)の電子伝達系を増強することが知られています。ミトコンドリアの活性化はエネルギー産生を増強するため、エネルギー消費の大きい目や耳の健康維持にも役立つ可能性が高いというのが専門家の共通した見解です」

ALAを多く含む食べ物は、甘酒や黒酢、赤ワイン、納豆などが挙げられる。

栄養素を継続的に摂取するには、サプリメントを活用するのも一つの方法だろう。ちなみに坪田医師が勧めるのが「オプティエイドDE」。目にいいとされるオメガ3脂肪酸やルテインのほか乳酸菌やビタミンEなど複数の栄養素を含む。

続いて、鍼灸師の船水隆広さんに東洋医学の観点から話を聞いた。

「足首へのお灸をするといいでしょう」

目のケアで、足に着目するとは意外だが、どのような理由からだろうか。

「足首には『肝経』と『腎経』という二つの全身状態を調整する大事な経絡が走っています。目は東洋医学でいう『肝』と関係します。足元の調整をすると、目が見えやすくなると考えられます」(船水さん)

東洋医学では、計画性や判断力のある人は肝の力があるといわれ、肝を「将軍の官」と呼ぶ。目の状態は肝の力を反映し、眠たそうな目の人はバイタリティーが落ち、肝の力が低下しているという。

肝は全身に血を巡らす調整もしている。肝の調子が悪くなると、「気」が上昇し、イライラし、その熱が目に行くと、「ドライアイ」の原因になるという。

目─肝─足首の関係性はわかったが、自宅でお灸をするのは簡単ではない。誰もが実践できるセルフケアの方法を聞いた。

「足の親指を押し、足首をよく回しましょう」(同)

足の親指の爪の付け根にあるツボ(人さし指側)を押す。なかなか足首が回せないという高齢者は無理をしなくてもいい。

「足首を上下に動かすだけでもいいのです」(同)

もちろん、目の周りのケアも有効だ。血行・血流改善は眼病対策になるだけでなく、美容にも良い。目の下のクマやくすみ予防にもなるからだ。

「目を温めるのに効果があるのは、くるみ灸。半分に割って水に浸したくるみを目の上にのせ、その上にもぐさをのせて火をつけるものです。スチームが眼精疲労の回復に効くのです」

くるみ灸はプロに任せた方が安全だが、自宅でできる「温活」もオススメだ。タオルを濡らして電子レンジで熱した「ホットタオル」で目の全体を温めたり、市販の蒸気浴のアイマスクを使ったりしてみよう。

その際、眉を刺激するとより高い効果が期待できる。眉毛には内側から外側に向けて三つのツボがあり、疲れ目に有効だからだ。ホットタオルの上から眉毛をつまむとよい。

また、首を軽くもんだり、後頭部の髪の生え際、首の中心部にある「天柱」というツボをよくもむのも有効だ。

準備不要で空いた時間にすぐにできるのが「眉毛もみ」。眉の上下をつまんで、眉の内側から外側に、3回ほど引っ張れば十分だ(写真左)。ほか、眼窩に指を入れてじっくり押す(写真右)のも効く。

「眼窩を押すのは、考えているふりっぽい(笑)ので、仕事中にぜひ。親指で下から上に押し上げるイメージです」(同)

目の健康は、心の健康や睡眠にも関係することも注目されている。

坪田医師が世話人を務める「ドライアイ研究会」が2014年3月に発表した調査結果によれば、ドライアイの症状が重くなるほど、幸福度が低下。やはり、心の状態と目は関連があるようだ。さらに、ドライアイであると睡眠の質が低下していることもわかった。ドライアイは目の症状だけでなく心や全身の状態とも関係することが明らかになってきている。

2年半前に「目と心の健康相談室」を立ち上げた、井上眼科病院名誉院長の若倉雅登医師は、いつまでも同じように見えると考えず、自分の状態の「特性」を知ることが大事と話す。

「不調が加齢によるものなのか、経済状況の悪化による不安からきているのか。何が目を不調にしているのか、自ら考えて分析すべきなのです」(若倉医師)

見え方の変化は、目そのものに原因があるとは限らない。目から入ってくる膨大な情報を整理する脳の“フィルター”は、加齢や病気によって変化し、見え方も変わる。目が見えていても、脳がぼんやりしていたらモノは見えていない。脳のフィルターが機能していないからだ。

「私の視力は1.2ですが、20年前と今とで見え方は違っています。逆光から人が歩いてきたときなどすぐにわからないことがある。これは余分な光を整備する脳のフィルター機能の低下によるものです」(同)

別の診療科で処方された薬が原因で、目のトラブルを引き起こすこともある。 例えば、若倉医師の元に眼瞼痙攣の治療に訪れた50代の女性のケース。眼瞼痙攣は50代以上の女性に多く、原因の3分の2が加齢や体質・心身のストレスが関係し、3分の1が薬剤性とされる。この女性の場合、不眠のために飲んでいたベンゾジアゼピン系の安定剤が原因だった。依存性の高い薬だが、初期だったため、離脱ができ、目の症状も改善したという。

ベンゾジアゼピン系の安定剤は認知症を引き起こすこともあり、7年前には国連の国際麻薬統制委員会が日本の過剰処方を指摘。もし不眠改善にと処方されている人は気をつけよう。

目が見えづらくなると、えたいの知れない不安に襲われがちだが、自ら勉強し、自分の状態に関心をもつこと。処方される薬剤も医者と一緒に考えていくぐらいの気持ちで医者と向き合えば、治療のゴールもおのずと明確になるだろう。(本誌・大崎百紀)

※週刊朝日  2017年11月17日号

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