N国・立花が議員辞職→埼玉補選出馬...「上田前知事より立花の方がベター」との空気広まる

N国・立花が議員辞職→埼玉補選出馬...「上田前知事より立花の方がベター」との空気広まる

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  • 更新日:2019/10/15
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NHKから国民を守る党の立花孝志党首(写真:日刊スポーツ/アフロ)

国会議員秘書歴20年以上の神澤志万です。

台風の動きが心配ですが、10月4日から第200回臨時国会が始まりました。衆議院では、初回の代表質問から本会議が1時間半も遅れるなどトラブル続きの幕開けになりました。今回は12月9日までの67日間という短い会期なので、大切な時間を無駄にしないで議論してほしいと思います。

さて、7月の参議院議員選挙で初当選以来、話題を振りまき続けているNHKから国民を守る党(以下、N国)党首の立花孝志参議院議員が、また前代未聞の発表をしました。

なんと、参議院議員を辞職して埼玉選挙区の参議院議員補欠選挙に出馬するそうで、10月8日に記者会見を開いたのです。補選は10月10日告示、27日投開票が予定されていますが、「参議院議員を辞めて、また参議院選挙に出る」って、どういうことなんでしょう?

異例の鞍替え出馬の真相

この第一報が永田町を駆けめぐったのが、8日の午前10時ごろ。最初は国会女子たちも半信半疑でしたが、なんとガチでした。忙しい合間を縫って、神澤も会見を聞きました。

何かとお騒がせの立花党首ですし、「参議院議員を辞めて参議院選挙に出馬」というわかりづらい行動について、「国民からの理解なんて得られないだろう」と思っていましたが、会見を聞いていて、ちょっと考えが変わりました。

対立候補の前埼玉県知事の上田清司氏は71歳で、最終的には民主党から無所属でしたが、かつては自民党にも所属しており、衆議院議員選挙にも3回当選しています。初当選は1993年だそうで、政治キャリアは26年。神澤も国会議員時代の上田氏を存じ上げているので、自分のキャリアの長さにもちょっと焦ります。

8月の埼玉県知事選挙で上田氏は5期目の出馬を断念しましたが、その理由は高齢や多選ではなく「誰も応援してくれないから」ということだったようです。この知事選で当選した大野元裕知事は参議院議員(2期目)でしたが、6月に立候補を表明して国民民主党に離党届を出し、議員辞職願を出したのは8月でした。辞職してしまうと7月の参院選中に議員の半数が欠けてしまうからですが、7月の辞職なら補選にかかる約22億円強の費用を抑えることができました。微妙なところです。

大野知事の誕生もあって、与野党の動きも微妙です。今回の補選では、自民党は対抗馬の擁立を見送って自主投票にしたことから上田氏に票が流れると見られていますし、野党の大半も憲法改正派の上田氏を事実上支援するかたちになっています。この構図は、国政としては確かに妙ですよね。これについて、立花党首は会見で批判していて、神澤も「投票率が上がれば、ひょっとしたらひょっとするかも……」と印象が大きく変わりました。

念のために書いておきますが、立花党首が候補者として素晴らしいのではなく、「上田さんでいいの?」という視点で、神澤も補選を検討するようになったということです。国会議員や知事など政治家の立場に固執する超タカ派の上田氏と、議員という身分にまったく固執していない(ように見せる)立花党首では、市民感情としては「立花さんのほうがベターじゃない?」と消極的選択をする可能性はあると感じました。

なんと、神澤も立花党首に影響を受けてしまいました……。これが立花党首の魅力なんでしょうね。立花党首は、とても頭がいいと思いました。もっとも、NHKも受信料をめぐって国民に嫌がられているから、N国はここまで人気が出たのかなとも思います。NHKは、受信料の徴収方法だけでも早急に変えたらいいと思います。

ちなみに、N国の上杉隆幹事長は秘書時代からワイシャツのボタンをかなり開ける人でしたが、今回の会見でも変わっていなかったですね。「なつかしいなぁ」と思いながら拝見していました。

あの豊田真由子前議員にも出馬を打診

それにしても、立花党首のお騒がせぶりは本当にすごいですよね。N国は「このハゲーーー!」発言で一世を風靡した豊田真由子前衆議院議員に補選出馬のラブコールを送っていたようですが、最終的に「子どもの受験」を理由に断られてしまったようです。

豊田前議員のママ友によると、「小学6年生のお子さんが受験勉強をがんばっています。ご両親に似てとても優秀な成績だと聞いているので、志望校も偏差値の高い名門校に絞っているようですよ。こんな時期にまた騒がれたら、と断ったのでしょうね。豊田さんもママとして支えているようです。マスコミのみなさん、お子さんの勉強の邪魔はくれぐれもしないようにお願いします。うちの娘も受験生なので」とのことでした。

また、最近では、立花党首を批判した小西洋之参議院議員(無所属)に対して、事務所を突撃訪問した動画も話題になっています。この件は、立花党首が無許可で議員会館内を撮影したことが問題になっていて、参議院の議院運営委員会で議題に上がろうとしているところでした。

このほか、東京・中央区の男性区議会議員を名指しして「徹底的に潰しに行く」などと発言した動画を流したとして、警視庁が脅迫容疑で書類送検しています。また、マツコ・デラックスさんに対しても、テレビ局まで押しかけて名指しで「ぶっつぶす」と言っています。

あの丸山穂高衆議院議員も所属しているN国は政党要件を満たしているので、立花党首が参議院議員を辞めたとしても政党交付金は入ってきます。また、立花党首が辞めても医師の浜田聡氏が比例代表で繰り上げ当選となるため、N国議席が減ることもありません。

だから、厳しいルールの中で議員活動を続けるより、仮に落ちても一般人として好き勝手にN国の宣伝活動に専念したほうがベターという結論になったんだろうな、と思います。そもそも、豊田前議員や丸山議員に声をかけるセンスも、またすごいですよね。

また、立花党首はユーチューバーとしても高い収入を得ているそうで、これも近いうちに問題になるといわれています。そして、N国の活動の裏には、私たちの秘書仲間出身でもある策士・上杉幹事長がいることは間違いありません。でも、ちょっと暴走気味のN国の広報活動は本当に国民に受け入れられるのでしょうか。

(文=神澤志万/国会議員秘書)

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