スマホの限界を超えてきた、グーグル「Pixel 4シリーズ」ハンズオン

スマホの限界を超えてきた、グーグル「Pixel 4シリーズ」ハンズオン

  • Forbes JAPAN
  • 更新日:2019/10/23
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グーグルが最先端のテクノロジーを詰め込んだスマートフォン「Pixel 4シリーズ」を発売する。グーグルらしい独創性に富んだカメラ機能にユーザーインターフェースなど、見所の多い端末を発売前に体験したインプレッションを報告したい。

飛躍を遂げたデザインとユーザー体験

10月24日に発売されるスマートフォンは5.7インチの「Pixel 4」と、6.3インチの「Pixel 4 XL」だ。どちらも高精細なHDR表示に対応する有機ELディスプレイを搭載する。画面のアスペクト比が19対9となり、2018年発売のPixel 3シリーズよりも本体が少し縦に長く、スリムなデザインになった。だから手のひらに心地よく収まる。大きめな6.3インチのPixel 4 XLも男性のユーザーであれば片手で持ちながら文字を入力することもさほど苦にならないだろう。動画や写真などビジュアル系コンテンツの視認性が高まることを考えれば女性のユーザーもPixel 4 XLを選ぶ価値があると思う。

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左が6.3インチのPixel 4 XL、右が5.7インチのPixel 4。どちらのモデルにも3色のカラーバリエーションがある

Pixel 4シリーズが昨年に発売されたPixel 3シリーズから進化した点は数多くある。例えば生体認証システムが指紋認証からフロントカメラによる顔認証に変わったことや、ディスプレイの描画速度が向上したことなどが挙げられる。後者については端末設定から「スムーズディスプレイ」をオンにすると、画面の書き換えを通常値の60Hzから、最大90Hzまでの間でコンテンツに応じて自動調節を行う。この機能があることによって、グラフィックスに凝ったモバイルゲームコンテンツなどがスムーズに表示され、より快適にプレイできそうだ。

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左は筆者が使っているPixel 3 XL。シングルレンズのカメラユニット、背面の指紋認証センサーなどが右のPixel 4 XLから大きく変わっている

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左がPixel 3 XL、右がPixel 4 XL。フロント側もノッチ付きのフルディスプレイデザインが大きく変わった

そして最も大きな飛躍を遂げたのがメインカメラだ。標準と望遠、ふたつのレンズとそれぞれのイメージセンサーによって構成されるデュアルレンズ・カメラシステムを本体背面側に搭載した。これに伴い、背面側もシングルレンズカメラだったPixel 3シリーズから外観も大きく変わっている。カラーバリエーションにはホワイトとブラック、そして限定色のオレンジがある。どの色のモデルも側面フレームはブラックに塗装したアルミニウムとしており、引き締まった高級感のあるデザインに仕上がっている。

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スクウェアデザインのカメラユニット。標準と望遠の組み合わせによるデュアルレンズを搭載している

シャッターを切る操作だけで美しい写真が撮れるカメラ

Pixel 4シリーズの新しいカメラ機能を試してみた。

メインのデュアルレンズカメラは標準と1.8倍の望遠レンズという組み合わせだ。カメラや写真が好きな方は1.8倍ズームと聞けば中途半端な倍率であるように思うかもしれない。Pixel 4シリーズには6GBのRAM(メインメモリ)とデバイス上で高度なコンピューティング処理を常時行うための「Pixel Neural Core」と呼ぶ機械学習専用のエンジンが搭載されている。この高度なプラットフォームと連携しながら、ふたつのイメージセンサーが取り込んだ画像データを瞬時に合成、最大8倍のデジタルズーム撮影まで精細感の高い写真を手軽に残せる「超解像ズーム」がPixel 4シリーズの強力な武器なのだ。

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Pixel 4のカメラアプリでは撮影時に画面をタップすると、上部にマニュアルで露光バランスを調節できるゲージが追加された。全体の明暗、および暗部階調をプレビューしながら調節できる

Pixel 3/3aシリーズにも搭載されている「夜景モード」を使うと、少し暗い場所にカメラを向けた場合でもシャッターを押すだけで明るく色彩豊かな写真が撮れる。操作方法はカメラアプリを起動して「夜景モード」を選ぶだけ。とても簡単だ。

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暗い室内に置いたカラフルなマスコットを通常モードで撮影した写真(上)と「夜景モード」で撮影した写真(下)の比較。明るく色鮮やかな写真が撮れる。もっと暗い場所であれば、スマホを三脚に立ててシャープな切れ味豊かな写真を撮りたい

この夜景モードによる撮影時にも「Pixel Neural Core」エンジンがパワフルに稼働している。Pixel 4シリーズに新しく追加された「天体写真機能」では、周囲に灯りがほとんどないような場所で”夜空に散らばる星”のような被写体を美しく撮ることができる。周辺環境の光量が少ないことをスマートフォンが検知すると自動的に天体写真機能が起動して、最長4分間に15枚のHDR写真を連続して撮影・合成する。東京の夜空はとても明るいため、今回はグーグルの提供によるPixel 4で撮影した天体撮影の作例を紹介しよう。

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グーグルの提供による天体撮影の作例写真。自然に囲まれた真っ暗闇の中でもスマホで簡単にきれいな天体写真が撮影できる

もちろんPixel 4シリーズのカメラは夜景や天体など、少し特別な被写体を撮影する時だけに真価を発揮するわけではない。少し暗い室内で家族や友達と一緒に撮るスナップ写真もきれいに残せる。誰もがシャッターを切る操作だけで美しい写真が撮れる、ユーザーの目線から完成度をブラッシュアップしたPixel 4シリーズの馴染みやすさに注目したい。

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標準・望遠のデュアルレンズカメラシステムによって安定して高精細なズーム撮影を可能にする「超解像ズーム」の機能もPixel 4シリーズの見所だ

スマホに触れることなく操作できる「Motion Sense」など機能追加が控える

Pixel 4シリーズは、2020年春に基幹ソフトウェアのアップデートによる機能追加を予定している。

ひとつは「Motion Sense」と呼ばれる機能。スマートフォンのフロントカメラに向かって手をかざして、ジェスチャーを行うことによって、着信に応答したり、再生している楽曲の操作をしたり、端末の画面に触れることなくできるようになる。

例えば運転中や料理の支度をしている間など、スマートフォンの画面を操作するための集中力を他に傾けたい時にMotion Senseを使いこなせれば便利だ。あるいは全く新しいゲームやサービスのためのユーザーインターフェースとして発展することも考えられそうだ。なお、Motion Senseは海外で先にスタートして、日本では2020年春に予定されているアップデート後から使えるようになる。

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Pixel 4の発表会で披露されたMotion Senseのデモの様子。Motion Senseを使えばスマホの画面に触れなくても、再生中の音楽の曲送りが手をかざして左右に動かすジェスチャー操作で可能になる

もうひとつのアップデートとして、AIアシスタントの「Gooleアシスタント」が一新される。Pixel 4のハードウェアとより密接に連携することにより、クラウドを介さなくても高度なAI処理がすばやく行えるようになるそうだ。こちらは詳しい情報が明らかになる機会を楽しみに待ちたい。

Pixel 4シリーズは機種ごとにストレージの容量が異なるモデルが用意され、GoogleストアではSIMフリー端末として10月24日に販売がスタートする。国内の大手通信キャリアではソフトバンクが取り扱いに名乗りを上げている。

Pixel 3シリーズやiPhoneを含めて、現在使っているスマートフォンからPixel 4シリーズへの”乗り換え”も、パッケージに同梱されているUSBケーブルを使えばとても簡単にできる。NTTドコモ、auの通信プランを使っているユーザーもSIMフリー版のPixel 4シリーズの買い換え・買い増しを検討してみても良いだろう。

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新旧Pixel端末間のデータ・設定移行はとても簡単。iPhoneからのデータ転送にも対応している

PixelシリーズはグーグルのAndroid OSやソフトウェアの最新機能をいち早く体験できるスマートフォンであるが、最新モデルに触れてみて、その進化は「誰もが迷わず簡単に使えるスマホ」としての成熟を極めつつあることを実感した。

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