頂点に懸ける両主将の思い=浦和阿部、鹿島小笠原-JリーグCS

頂点に懸ける両主将の思い=浦和阿部、鹿島小笠原-JリーグCS

  • 時事通信社
  • 更新日:2016/12/01

J1王者を争うチャンピオンシップ(CS)決勝は、第1戦で浦和が敵地で鹿島に先勝し、3日の第2戦で決着する。主将としてチームを率いるのが浦和・阿部勇樹、鹿島・小笠原満男。ともにプレーでも精神面でもけん引。頂点に懸ける思いも強い。

◇「勝って終わる」

第1戦の決勝点となった後半12分のPK。阿部は「(GKの)後ろの大勢の壁を見たら、怖いものはないと。リラックスして蹴れた」。「大勢の壁」とは赤く染まった浦和サポーター。重圧がかかる場面で心強かった。

サポーターとの関係で、印象的な出来事があった。昨年3月、公式戦3連敗に罵声が上がるスタンドに駆け寄り、「次は絶対に勝つから。一緒に戦おう」と涙ながらに訴えた。物静かな主将の行動に、チームメートも驚いたほどだ。

年間王者を渇望する理由がある。千葉から移籍した2007年、連覇を目指しながら2位。「浦和に来た時から、重圧を感じていた」。その後、1年半のイングランドでのプレーを経てペトロビッチ監督の就任に合わせて12年に復帰。豊富な運動量と闘志あふれるプレーで攻守を支えてきた。

10月にルヴァン杯を制したが、熱い声援の全てに応えたとは思ってない。「全力でプレーして、ホームで勝って終わりたい」。サポーターと喜びを分かち合う瞬間を待つ。

◇常勝復活の支柱

小笠原は大一番での戦い方を知り尽くす。寡黙な37歳はCS準決勝で川崎を破っても「まだ何も手にしたわけではない」。第1戦でも激しい当たりは健在。敗戦の中で浦和をPKでの1点のみに封じたのは、主将の献身があればこそだった。

国内最多の17冠を誇る鹿島。そのうちの14冠を経験し、「勝った人にしか分からない勝ち方もある」と胸を張る。常勝軍団と呼ばれたその軌跡こそが糧だ。

厳しいプレーで誠実な行動で、手本となってきた。岩手県出身で、11年の東日本大震災以降は復興支援活動に励む。今年4月の熊本地震では熊本出身の若手DF植田とともに現地へ。物資が底を尽くと、福岡まで戻って補充。植田は「ピッチ内外で、何をすることが大事か学ばせてもらっている」と尊敬する。

昨季はナビスコ杯を制したが、常に満たされることはない。「勝ち続けるチームになるには、タイトルが必要。そのチャンスが目の前にある」。年間王者の座こそ、復権の第一歩となる。(2016/12/01-19:37)

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