IoTによる遠隔パチンコは、業界に新たな可能性をもたらすか

IoTによる遠隔パチンコは、業界に新たな可能性をもたらすか

  • ハーバー・ビジネス・オンライン
  • 更新日:2018/04/17
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ついに始動したオンラインパチンコは、縮小傾向にある業界に革命をもたらすのか?

IoT技術によるパチンコ・パチスロ遊技機の遠隔遊技が、パチンコ業界を大きく変えるかも知れない。そんな可能性を感じるサービスの提供が始まった。

4月5日、GINZA Lounge ZEROにおいて、(株)IoTエンターテインメントは、IoT技術とパチンコ・パチスロを融合した新しいサービス提供の発表を行った。

サービス名は「Amulive(アミュライブ)」。業界誌の報道によれば、

「同サービスは、サービス利用者がスマホやタブレット、PCを使ってオンライン上で、遠隔地にある実機(パチンコ・パチスロ)を操作して遊技できる新しいサービスだ。従来のインターネット上の遊技サービスでは、アプリやゲームのバーチャルが一般的だったが、アミュライブは実際の遊技機をライブで遊ぶことが可能となり、実機ならではの臨場感が楽しめる」

という。

同サービスは、4月5日から正式にリリースされている。「Amulive」のサイト上には、2つの仮想店舗がある。店舗名は「熱っスロ オープン記念店」、「熱っスロ2号店」。現時点では、それぞれ70台、77台のパチスロ機が「設置」されている。機種構成は「アイムジャグラー」等の5号機の人気機種の他、一部4号機のスロット台も置かれている。

実際にプレイしてみると、ユーザーは、クレジットカード決済によるサイト内コイン「LP」を購入する。そのLPでメダルを購入し遊技をする流れ。

1000円で8000LPが獲得でき、メダル50枚が1000LPなので、実際のパチンコ店の感覚で言えば、「2.5円スロット」と同様の遊技が出来る。獲得したメダルは遊技終了と同時に、自動的にLPに換算され、保有LPが増える仕組みだ。

カメラの画像を通じた実機をオンライン上で遊技する感覚は、今までのオンラインパチスロのそれとは違い、確かに臨場感がある。

一方、通信環境にも大きく左右されるのであろうが、実際にパチスロ機でやる場合に比べ目押しの難易度は高くなっている。

IoTエンターテインメント側は、4月中には目押しアシスト機能を実装する予定であるとしており、今後、オートプレイ機能やチャンスボタン機能等の実装も視野に入れている。

今後、機能がより充実すれば、純粋な遊技としては「あり」なのかも知れない。

◆当面の課題は景品の提供

パチンコ業界誌によれば、IoTエンターテインメントは「アミュライブ」を合法なサービスであるとしている。事業開始にあたり、所轄警察署を通じて担当省庁に対し「店舗に人が立ち入らないものは風俗営業法に該当しない」という、オンラインクレーンゲームを先例にして照会したところ、「アミュライブ」が風俗営業法に該当しないことを確認したという。

一方で、獲得したLP(サイト内コイン)を景品に変えることは出来ず、現時点では、あくまでサイト内の遊技に再使用するより他はない。元々は、前述のオンラインクレーンゲームを参考に景品の提供を想定していたようであるが、同社のHPからはその記載が削除されている。

しかしIoTエンターテインメントが打ち出した新しいアミューズメントサービスと技術は、市場規模が縮小の一途を辿るパチンコ業界に新たな可能性をもたらすかも知れない。

パチンコは、いわば究極のアナログ産業である。店舗を構え、遊技機を設置し、客が店に足を運び、玉やメダルで遊技する。店舗の大型化や設備の現代化、遊技機価格や人件費の高騰など、その多額のコストは遊技客の負担を増大させ、それこそが、急速に客足が遠のいた原因である。

仮に遠隔地における、ネットを通じた遊技が可能になるのであれば、それはもう革命だ。

勿論、風営法の縛りの中では、実存するパチンコ店との直接的なリンクが限りなく不可能に近い。しかし新たなパチンコ・パチスロビジネスとしては、大いなる可能性を秘めている。ネット店舗の運営は勿論、新規顧客開拓や顧客マーケティングへの活用も可能であるし、YouTube等の動画ビジネスとの相性も良い。

今後「アミュライブ」の当面の課題は、「景品提供」であろう。

サイト内コインを、何かしらの景品に変える事が出来れば、登録ユーザー数も大きく伸びる。オンラインクレーンゲームが景品提供を可能にしているロジックを用いる事にも慎重を期すべきであろうが、換金ではない景品の提供を是非にも期待したいところだ。

<文・HBO編集部>

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