宮崎名物「なんじゃこら大福」の中身とは...!【カレー沢薫の「ひきこもりグルメ紀行」】

宮崎名物「なんじゃこら大福」の中身とは...!【カレー沢薫の「ひきこもりグルメ紀行」】

  • 女子SPA!
  • 更新日:2017/10/11
No image

カレー沢薫の「ひきこもりグルメ紀行」Vol.14 宮崎名物「なんじゃこら大福」】

旅行はおろか部屋からもろくに出ない引きこもりなので、テーマになる食材を知っていることが稀なのだが、今回は知っていた。

「なんじゃこら大福」。

パッケージにはそう描かれていた。

それを私がどこで知ったかというと、俺たちのバイブル「美味しんぼ」だ。作中でキャラがその大福を食べて「なんじゃこら」と驚いていたシーンが記憶に残っている。

◆大福に色々入っている…って何が?

しかし、記憶に残っているのはそこまでなのである。「確かこの大福色々入っている」ぐらいまでしか覚えていない。

「色々入っている」という知識だけのものを口に入れるのはなかなか勇気のいることだ。食えるものが入っているとは誰も言っていない。

しかし、たまにアバンギャルドな展開がある美味しんぼだが、未だかつて「砂利を食った回がある」という話は聞いたことがないので、多分、砂と石と砂利が入っているということはないだろう。

ともかく開けてみたところ「見た目」的には普通の大福が二個入っていた。

しかし、この大福、すごく重いのである。大きさがバスケボールぐらいあるというわけではない。だったら食う前に「なんじゃこら」などとおどけたことも言えずに「ふざけているのか」とマジレスしてしまうだろう。

つまり相当な密度で色々入っている、ということである。

多分イチゴは入っている気がした。しかし、他は全然思い出せないのでとりあえず食べてみることにした。

余談だが、すべての商品がそうなのか、私の届いたものがたまたまそうだったのかはわからないが、大福の周りの粉が出血大サービスすぎて、私の机は粉じん爆発が起きそうなぐらい粉だらけになった。私のような物をキレイに食べれない人間は、全裸で風呂場で食った方がいいかもしれない。

◆デブの悪夢みたいな豪華さである

中身は、予想通りまずイチゴは入っていたのだが、次に全く予想していなかった、塩気のようなものを感じた。クリームチーズである。そして栗、という三種類が入っていた。

デブの悪い夢みたいな豪華さである。

しかし、美味い物を全部入れれば美味くなるわけではないだろう、トリュフとフォアグラとキャビアを全部ミキサーにかければもっと美味いものができるかというと、すべての食材の良さを殺すだけだろう。

おそらく、イチゴとチーズと栗をミキサーにかけても同じようなことになるだろうから、問題はチョイスではなくミキサーだとは思うが、ともかくミキサーではなく、大福にこの三種類を入れることにより、罰当たり的美味しさになっている。

実際、罰は「体重」という形で当たると思うが、カロリーと美味さは大体比例しているものだ。

しかし、質量がすごいので、この1個でおやつとしては十分満足できるだろう。

名前からして、出落ちスイーツのようにも見えたが、面白みがある上においしいので土産ものとしては相当喜ばれるに違いない。

この「なんじゃこら大福」は宮崎県の「日高屋」が販売しており、今でも人気ナンバー1の商品のようだ。

現に店の写真を見ると、所せましの「なんじゃこら」のポスターやのぼりが張り巡らされており、相当な推され方だ。

一見の旅行客がこの店に入って、なんじゃこら大福を買わないというのは、初めてココイチに行ってハヤシライスを頼むぐらいの精神力がいる気がする。

◆「なんじゃこら」という名前の由来がまたいい

ちなみにこの特徴的な名前だが、なんじゃこらと言わせるような商品を作ろうと思って作ったわけではなく、商品を試食した人が「なんじゃこら」と言ったからそう名付けられたという。

適任な人に試食をさせたと思う。

世の中にはどうにもリアクションが下手な人間というのがいる。心では大いに感動し驚いていても、仏像のような顔で、一言一句発しないやつというのがいるのだ。

そんな人間でも、試食をさせてもらっている以上、何か言わねばと思い、「いちごとチーズと栗が入っててすごい」等「息してるからエライ」みたいな、褒めるところがないから事実だけを述べているみたいな、ことを言ってしまったりするのだ。

そんなリアクションをされたら、作った側も「これは失敗だったのか」と思ってしまうだろう。

素直に「なんじゃこら」と最高のリアクションをしてくれた人がいたからこそ、生まれた商品と言ってもいいかもしれない。

この日高屋は、なんじゃこら大福の他にも多数のオリジナルスイーツを販売しているが、どれも惜しげもなく「詰まっている」。

キリチーズを使った「チーズ大福」という商品もあるが、もはや大福というよりキリチーズだよね、というぐらい八割チーズだし、「なんじゃこらシュー」という、説明不要の商品も人気だそうだ。

どれも確実に美味いとわかる商品ばかりだが、逆に1ミリでも「カロリー」という軟弱なものが気になる人間は、近づかない方がいい店舗である。

<文・イラスト/カレー沢薫>

【カレー沢薫(かれーざわ・かおる)】
1982年生まれ。OL兼漫画家・コラムニスト。2009年に『クレムリン』で漫画家デビュー。自身2作目となる『アンモラル・カスタマイズZ』は、第17回文化庁メディア芸術祭審査委員会推薦作品に選出。主な漫画作品に、『ヤリへん』『やわらかい。課長 起田総司』『ねこもくわない』『ナゾ野菜』、コラム集に『負ける技術』『もっと負ける技術 カレー沢薫の日常と退廃』『ブスの本懐』などがある

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

グルメ総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
こんなにあった!無印良品で売れてる調理器具ランキング
【朗報】夢庵が「しゃぶしゃぶ&天ぷら食べ放題」を1980円で実施してるぞーッ! アルコール99円とか激アツすぎんだろ!!
都道府県別「好きな寿司ネタ」ランキング、45都道府県で1位は「マグロ」...残り2県の1位は?
コメダの「やわらかシロコッペ」人気4種を食べてみた!「ポーク玉子」や「ツナポテサラ」などおかず系も充実
【誰かに教えたい!】柿の「ちょうどいい固さ」をキープするワザが超便利!

注目のキーワード

キーワードで気になるニュースを絞りこもう

  • このエントリーをはてなブックマークに追加