米朝会談シンガポール開催の理由は「北朝鮮政府専用機の飛行限界」か

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  • 更新日:2018/05/12

史上初の米朝首脳会談が6月12日にシンガポールで開催されることになり、トランプ米大統領は10日(日本時間11日)、「大成功を収める」とコメントした。北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長とは良い関係と述べ「素晴らしい合意をつくる」とした。米中西部インディアナ州での支持者集会で述べた。

世界が注目する会談の候補地としては、先月27日に南北首脳会談が行われた板門店(韓国)、ウランバートル(モンゴル)、ジュネーブ(スイス)、ストックホルム(スウェーデン)なども候補地として挙がっていた。シンガポールに決まった背景には、主に5つの要素がある。(1)政治的中立性。米朝と国交があり両国の大使館がある(2)治安が良く警備体制が充実。街中に監視カメラがある(3)過去の実績。中台首脳会談や米朝非公式協議など豊富(4)収容能力。世界有数のハブ空港チャンギ国際空港を抱え、代表団や各国メディアの宿泊施設も十分(5)北朝鮮からの移動距離圏内。

(5)は北朝鮮の政府専用機に関わる問題だ。北朝鮮の政府専用機は1960年代に旧ソ連で製造された“ビンテージ機”のイリューシン62。飛行可能距離は約5000キロと言われ、それ以上は途中で給油が必要。平壌―シンガポール間は約4900キロで航続距離内。板門店は政治色が濃く、ウランバートルは設備が不十分と言われていた。専用機は14年にモスクワを往復した際には機体トラブルも起こしており、“安全策”としてシンガポールに落ち着いた可能性がある。

<シンガポールという国> 経済的に繁栄し、世界のトップクラスのビジネス国でもあるシンガポールだが、国際的には「明るい北朝鮮」と揶揄(やゆ)されることがある。同国は1965年の建国以来、人民行動党が第1党で占有率が83%の「一党独裁国家」だ。建国の父である故リー・クアンユー初代首相が力を持ち、現首相は長男のリー・シェンロン氏。選挙という形を取ってはいるが実質“世襲制”というところも北朝鮮と共通する。高学歴者の高い所得が約束されるエリート教育が進む管理型社会で、メディア統制などの言論統制も強い。

共通点の多い両国の中で決定的に違うのが、他国と国交を開きビジネス発展してきたシンガポールと、鎖国的政治を行ってきた北朝鮮。独裁国家ながら世界的経済力を持つシンガポールは、北朝鮮が“なりたかった理想の国”でもある。

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