悩む就活生と決断を求める企業の間で生じる「サイレント問題」

悩む就活生と決断を求める企業の間で生じる「サイレント問題」

  • @DIME
  • 更新日:2016/10/19

新卒の求人倍率1.73倍(リクルートワークス研究所より)と就活市場は売り手市場の昨今、学生は一人当たり平均2~3社の複数内定を保持していると言われている。加えて、自身の就職活動に納得がいかず留年を考えるなど、就職先の決定に学生はたいへん悩んでいる。

No image

ソーシャルメディアやWebサイトの構築・運用を提供するガイアックスは、累計2000社の利用実績を誇る内定者SNS「エアリーフレッシャーズ」事業において、2016年卒向けサイトの利用者である内定者(約3万人)の状況を分析し、内定承諾後の辞退傾向を調査した。結果は下図の通りで、卒業が近づくにつれて内定辞退者が微増していることがわかった。

No image

■決められない就活生と早く決めてほしい企業が生む、サイレント問題とサイレント辞退

学生の売り手市場により、就活生の複数内定の保持と辞退を巡っては、一部の企業によるオワハラ(就活終われハラスメント)や就活生の安易な内定承諾、企業が選考の結果を学生に伝えない“サイレント問題”、安易に内定を承諾してしまい内定辞退を伝えられない“サイレント辞退”と、決められない就活生と早期に内定者を確保したい企業の間で、いたちごっこが続いている。複数内定保持者の意思決定の遅れに起因するこのような攻防戦は、双方のいずれかが悪いということではない。将来の選択を迷う学生にとって、企業担当者と率直に話し合う機会は貴重なものであるため、内定後の双方のコミュニ ケーション機会の充実が解消の鍵と言えるだろう。

■相談相手としての企業の存在価値が“サイレント”を解消

この企業のサイレント問題や就活生のサイレント辞退を解消するには、内定者と企業が内定後も継続的にコミュニケーションを取ること。内定者SNS「エアリーフレッシャーズ」は、内定受諾した学生に、SNSを用いて情報や研修などの連絡を頻繁にすることで、企業の人事担当者と学生の心理的な距離が縮まり、意思決定における迷いを相談しやすい関係づくりが可能である。SNSは現代の学生にとって電話やメールに比べて気負うことなく、気軽に相談ができる窓口。コミュニケーション方法の変化と就活市場の活況により、特に、企業と就活生との間のサイレント問題が注目された2017卒内定者向け同サービスの導入社数は昨年比で110%と増加(2016年8月時点)している。

導入企業からは、「内定辞退するかどうか悩んでいる内定者を、内定者SNSがあることで気づくことができ、人事として現状に一歩踏み込み学生の立場に立って相談にのることができる。そうすることで学生の悩みも理解でき、一緒に最良の状態を考えられるので、一人で悩んでズルズルと意思決定が伸びることはない」という声が聞かれている。単なる就職先と内定者との関係を超え、相談相手としての価値が生まれており、サイレントという双方にとって最悪の事態を回避するために活用されていることがうかがえる。

文/編集部

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

経済カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
借金10兆円超え、孫正義とみずほ銀行の「見果てぬ夢」
“ワンオペ”で叩かれた「すき家」のいま
「極ZERO」酒税騒動を振り返る 発泡酒? 第3のビール?
OPEC減産合意は効き目なし?突如「伏兵」現わる
「自動ブレーキ」最下位の車は... 国交省が11車種をテスト
  • このエントリーをはてなブックマークに追加