なぜイチローは悪球をヒットにできるのか?『野村のイチロー論』

なぜイチローは悪球をヒットにできるのか?『野村のイチロー論』

  • ほんのひきだし
  • 更新日:2018/01/15

野球ファンだけでなく、日本人なら誰もが知っている国民的スター・イチローさん。その華々しい経歴をかんたんにご紹介します。

プロ3年目の1994年に史上最多の210安打を記録、以降7年連続で首位打者に輝いて日本野球界のスター選手に。メジャーリーグに移籍した2001年以降も、新人王、リーグMVP、盗塁王、ゴールドグラブ賞などのタイトルを次々に獲得。2016年には日米通算での最多安打記録を更新し、メジャー通算3,000安打も達成と、アメリカの野球ファンをもうならせる活躍を見せています。

そんなイチローさんの実力は、いったいどこから来るのでしょうか? 数々のチームを監督してきた日本野球界の名将・野村克也さんが、自身の野球論を交えながら徹底分析した『野村のイチロー論』が1月11日(木)に発売されました。

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野村のイチロー論

著者:野村克也

発売日:2018年01月

発行所:幻冬舎

価格:1,188円(税込)

ISBNコード:9784344032385

野村さんはイチローさんと同じチームにいたことはなく、個人的な付き合いもないばかりか、本書の冒頭で「私はイチローが好きではない」とまで述べています。

彼の仕草や態度、物言いを見たり聞いたりしていると、本人がこう思っていることが感じられてならない。「おれは人とは違うんだ。特別なんだ」だから、話している内容も、われわれ凡人には参考にならなくて、ちっともおもしろくない。発言を聞くかぎり、野球に対する考え方、野球観も、私とは相容れない気がする。そしてなにより、あの無精髭がいただけない。剃るなら剃る、伸ばすなら伸ばす、どちらかにしてもらいたい。

(本書p.3より引用)

しかし、そんな野村さんだからこそ、客観的な立場からイチローさんを評価できるというのが『野村のイチロー論』のコンセプトです。選手としてのイチローさんを、野村さんはどのように考えているのでしょうか?

なぜイチローは悪球をヒットにできるのか?

イチローさんのバッティングに対して、野村さんは「すげえなあ……」という率直な感想を漏らしています。野村さんによれば、イチローさんが「天才」と呼ばれるゆえんは、バッターボックスにおける変化球への対応にあるのだとか。

バッターの永遠の課題である、変化球。野村さんを含む多くのバッターは、配球を読んだり球種を絞って打ちにいくことで対策しているのだそうです。

一方、誰が見ても“悪球”と思われるコースを打ちにいき、ヒットにしてしまうイチローさん。これは、投げられた球がストライクかボールかを目で判断するのではなく、身体で判断しているためだとのこと。

目で見れば、一般論に照らしてボールかストライクかを判断できます。しかし、その球が“自分にとって”ボールなのかストライクなのかということは、自分の身体でしか判断できません。この“選球眼”ならぬ“選球体”が、一見ボールの球をヒットにできる秘訣なのだそうです。

また、バッティングの際にはグリップを残す(バットのスイングをできるだけ遅らせること)ことで、どんなボールにも対応できるうえにフォームも崩れないため、並のバッターでは手が出ないようなボールをヒットにすることができるのだそうです。

***

テクニカルな分析に加え、イチローさんの努力法や結果を出し続けるためのメンタルマネジメント、プレッシャーとの向き合い方なども解説。熱心な野球ファンはもちろん、そうでない方でも日々の暮らしや仕事のヒントになりそうな情報が満載の一冊です。

野村のイチロー論

著者:野村克也

発売日:2018年01月

発行所:幻冬舎

価格:1,188円(税込)

ISBNコード:9784344032385

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