長崎J1初昇格 高田社長「夢かなえた」 「対話力」クラブ救う

長崎J1初昇格 高田社長「夢かなえた」 「対話力」クラブ救う

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2017/11/12

夢の舞台、ついに-。サッカーJ2のV・ファーレン長崎が11日、来季のJ1昇格を決めた。「サッカー王国・長崎」でのチーム発足から13年目。経営難などでチーム存続も危ぶまれた今季、ホーム最終戦で悲願を達成。過去最多の2万2407人で埋まったトランスコスモススタジアム長崎(長崎県諫早市)は地鳴りのような歓声に沸き、チームカラーの青とオレンジが揺れる中、再生の“立役者”、高田明社長(69)が何度も宙に舞った。

11日にJ1初昇格を決めたサッカーJ2のV・ファーレン長崎。試合が終わると、ジャパネットホールディングス(HD)創業者の高田明社長(69)は右人さし指を突き上げ、J1の「1」を示した。「最高です。みんなの思いがJ1という夢をかなえた。来年ももっと感動を出していきます」。3月に経営難が表面化した長崎の社長に就任して約7カ月。経済的な支援と、テレビの通販番組でも培った「対話力」でクラブを救った。

ジャパネットHD社長時代は通販番組に自ら出演し、全国的な知名度を持つ名物経営者はサッカーのワールドカップなどをテレビ観戦するスポーツ好き。「長崎の夢、元気印をなくすのは大きな損失」。選手に給与が払えない事態もあり得ると知ると、迷わずに支援を表明。3年間で10億円以上の資金投入を明言した。

4月末に社長に就任すると、長崎市内の練習場に選手、職員ら全員を集めて「会社のことは心配しなくていい」と伝えた。初めてのサッカークラブの再生は「会社の仕組みができていない。マイナスからのスタートだった」が、委託業務の見直しから職員の労務改善に至るまで改革を進めた。

「スポーツを通してみんなを元気にする。ビジネスもそう。人を幸せにすることを起点に考えれば難しくない」。9月には長崎県佐世保市の自宅でバーベキュー会を開き、選手と一緒にカラオケを熱唱。村上佑介主将(33)は「この人のためにも戦おうという雰囲気になった」と振り返る。

9月からは自ら営業にも乗り出した。「多くの企業にスポンサーになっていただき、県民全員に応援していただきたい」。試合前に家電のチャリティーオークションを行うなど、観客が楽しめる企画も実施。「礼儀と謙虚さが大切。誰からも信頼されるチームにしたい」とサポーターと触れ合って反応を確かめた。

自ら先頭に立ってV・ファーレンをPRする日々を送ってきたが、「僕が目立ってはいけない」と言う。「これからの世代の人が夢をつくれるクラブにする。100年後は平和のシンボルとして、世界に認められるようになってほしい」。長崎発の大きな夢を描いている。

=2017/11/12付 西日本新聞朝刊=

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