ドクター&ナースが愛好する健康法はヨガ? 心臓病には有酸素運動の組み合わせ

ドクター&ナースが愛好する健康法はヨガ? 心臓病には有酸素運動の組み合わせ

  • HEALTH PRESS
  • 更新日:2017/11/14
No image

ヨガと有酸素運動の組み合わせは「心臓病患者」に有益(depositphotos.com)

多忙な上に、絶えず病原体などにさらされながら仕事をしている医師や看護師。そんな医療関係者の取材の際、「ご自身の健康維持の秘訣は?」と尋ねると、返ってきた答えでけっこう多いのが「ヨガ」だ。病院のフリースペースでヨガレッスンで行われるケースは少なくない。

確かに「ヨガを始めたら抗がん剤の副作用が軽減」「うつ病が改善」など、病気予防・改善効果の報告を医療現場の周辺でよく耳にする。

インドの伝統医学であるヨガは、多くの海外セレブが生活に取り入れているだけでなく、今やすっかり現代医学とも融合している印象だ。ヨガがどのような病気に効果を発揮するのか、国内外でさまざまな検証が行われている。その一部を紹介しよう。

耳鼻咽喉科や産婦人科でも「ヨガ」

ヨガ好きが高じたのだろうか、ヨガのインストラクターとして活躍する医師たちがいる。その1人の耳鼻咽喉科医は、自身が患った病気からヨガで快復できた経験から、患者にもヨガを教えていた。

耳鳴り・鼻炎といった耳鼻咽喉科が専門の病気は、意思とは無関係に体の働きをコントロールしている「自律神経」が大きく関係している。ストレス・不規則な生活などで自律神経のバランスが崩れると、耳や鼻には器質的な障害がなくても不快な症状が現れてくるのだ。

ヨガには自律神経を整える効果がある。もう少し詳しくいえば、私たちが通常「ヨガ」と呼んでいるのは「アーサナ」というポーズ(体位法)で、1つの段階に過ぎない。アーサナができるようになると、上の段階の「呼吸」に変化が現れるのだと、ヨガインストラクターも務める医師は語る。

呼吸が変わることで、自律神経を整える効果が得られるという。ヨガの世界は深遠だ。

ヨガが取り入れられているのは耳鼻咽喉科だけではない。「マタニティ・ヨーガ」として妊婦を対象にヨガのクラスを開いている大学病院の産婦人科がある。乳がん治療の患者を対象にヨガのクラスを設けている大学病院もあった。

さまざまな医療の分野に、日本でもヨガが取り入れられているのだ。

ヨガと有酸素運動の組み合わせで効果アップ

10月19~21日にドバイで開催された「第5回首長国心臓病学会」では、「2型糖尿病を合併する心臓病患者」がヨガと有酸素運動を行ったら、血圧や血中脂質といった心臓病のリスクが低下した――と発表された。

膵臓のβ細胞が壊れてインスリンが分泌されない「1型糖尿病」に対し、糖尿病になりやすい人が肥満・運動不足などをきっかけに発病するのが「2型糖尿病」である。

発表を行った研究者は、「ヨガと有酸素運動を組み合わせると、精神的ストレスのほか、身体的ストレスや血管にかかる負荷も軽減し、心血管疾患による死亡率や罹患率の低下につながると考えられる」と述べている。

今回の研究は、2型糖尿病を患い肥満でもある750人の冠動脈疾患患者を対象にしている。対象者を、有酸素運動(225人)、ヨガ(240人)、有酸素運動とヨガのどちらも行う(285人)の3グループに分け、それぞれ6カ月間継続してもらった。

その結果、「有酸素運動」または「ヨガ」の「どちらかの一方」だけを行ったグループでは、血圧や総コレステロール、中性脂肪(トリグリセライド)、LDL(悪玉コレステロール)のほか、体重とウエスト周囲長が、どちらのグループも同じ程度に改善していた。

ところが、「ヨガと有酸素運動」を組み合わせて行うと、単独で行った場合と比べて、血圧や脂質、体重などが低下した値は2倍。さらに心機能と運動能力にも有意な向上が認められた。

このような心臓病をはじめとした生活習慣病、認知症やうつなどの予防・改善に関係するヨガの研究報告が盛んに行われている。こうなったらもう、ヨガをやるしかないだろう。

体のカタい人でもあきらめる必要はない。むしろ、体がカタければヨガへの集中度が高まるので、効果も高まるとヨガインストラクターは語っていた。

寒くなって運動力が減りがちになるシーズン。無理のない範囲で、ヨガやウオーキングなどの有酸素運動を生活に取り入れてはいかがだろうか。
(文=森真希)

森真希(もり・まき)
医療・教育ジャーナリスト。大学卒業後、出版社に21年間勤務し、月刊誌編集者として医療・健康・教育の分野で多岐にわたって取材を行う。2015年に独立し、同テーマで執筆活動と情報発信を続けている。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
「あんまり怒らない人」にありがちなこと8つに共感の声 「すごくわかる」「あるある」「当てはまりすぎて怖い」
「最初にコーヒーが飲めるのは誰?」ツイッターで流行っていたコーヒーのクイズ
かさぶたをはがしたくなる理由と、それを避ける方法
【衝撃】リモコンにアルカリ電池を入れてはいけない本当の理由をマンガで解説! 愚か者が陥りがちな“乾電池の落とし穴”とは!?
1日1回のオーガズムで医者いらず!実は、女性の万能薬
  • このエントリーをはてなブックマークに追加