日本よ、この選手の警戒を怠るな! ベルギー戦で注意すべきアタッカーと対応策

日本よ、この選手の警戒を怠るな! ベルギー戦で注意すべきアタッカーと対応策

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  • 更新日:2017/11/13
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プレミアリーグでベルギー代表選手と対戦機会が多い吉田は、日本の守備のキーマンとなるはずだ。 写真:茂木あきら(サッカーダイジェスト写真部)

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世界中の名手が集結しているプレミアリーグにおいても、屈指の実力を兼ね備えているデ・ブルイネ(左)。ルカク(中央)、アザール(右)。 (C) Getty Images

そのタレント力は、列強国が揃う欧州で屈指だ。ベルギー代表はここ数年、目覚ましい成長を遂げている。

天才肌のエンツォ・シーフォを擁した1986年のメキシコ・ワールドカップでベスト4に入りを果たすなど、1980年代に黄金時代を築き上げて『赤い悪魔』と恐れられたベルギーだが、徐々に衰退。2002年の日韓ワールドカップ以降は、欧州予選で敗れ続け、長く国際舞台から遠ざかっていた。

そうした低迷期を脱するべく、ドイツやフランスなどの育成組織をロールモデルとして取り入れ、育成の強化を図ったベルギーは、若い人材の輩出に成功して見事に復活する。

2014年のブラジルのワールドカップ、2016年のフランスのEURO2016と、熾烈な欧州予選を見事に勝ち抜いて出場権を獲得。どちらの大会でも、ベスト8に食い込んだのだ。

そうした戦いのなかで、当初は“有力な若手がいるダークホース”にすぎなかったベルギーだが、20代前半だった選手たちが、プレミアリーグやセリエAといった欧州のトップリーグで揉まれ、「ワールドクラス」へと生まれ変わり、世界制覇も見据えるほどのチームへと進化を果たした。

そのなかでも目を見張る成長を遂げ、ワールドクラスのアタッカーとなった3選手がいる。彼らはいずれも11月14日(日本時間15日)の日本戦で、大きな脅威となりうる要注意の選手たちである。

まず、最初に紹介するのは、マンチェスター・シティのケビン・デ・ブルイネだ。2013年11月に日本と対戦した際は、後半途中から出場した若手MFにすぎず、また経験の乏しい青二才だった。しかし、今やジョゼップ・グアルディオラからの信頼も厚いタレントとなっている。

彼の武器は、なんといっても高精度のキックにある。どんな状況においても正確なボールが蹴れるのが最大の特徴で、FKから正確なクロスを供給したかと思えば、速攻の場面でトップスピードに乗りながら、抜群のアーリークロスでゴールを演出することもできる。

デ・ブルイネは、2015年の8月にヴォルフスブルクからマンチェスター・Cへ移籍した時点で、「カウンターの申し子」と呼ばれるほど、速攻において異質なプレーを披露していたが、昨シーズンにグアルディオラが就任してからは、さらに一皮むけた印象がある。

それまで遅攻の場面では、サイドに流れてクロスを供給する役割に徹していた感もあるが、今では中央でも自らがどう活きるのかを心得ているように見える。

今シーズンのプレミアリーグ、チェルシーやアーセナルを相手にしたビッグゲームでも、サイドに張り出すのではなく、中央でボールを受けてシンプルなワンツーからミドルシュートを沈めるなど、そのプレーの幅が広がっていることを証明している。

14日の日本代表戦において対面するのは、インサイドハーフに位置する山口蛍や井手口陽介になるはずだ。Jリーグでデ・ブルイネほど鋭く、精度の高いボールを蹴れる選手はいないため、当然のことながら、油断すれば痛い目に遭うだろう。 今の“赤い悪魔”で、10番を背負い、その双肩にチームの運命を担っているのが、チェルシーに所属するエデン・アザールだ。

彼の最大の魅力は、ずばりドリブル突破である。左サイドを主戦場とする26歳のウインガーは、一瞬の加速で相手を引き剥がし、決定的な仕事をする。しかも、厄介なのは俊敏性だけなく、パワフルさも兼ね備えるところだ。身長173cmと小柄ながら、お尻まわりの筋肉は発達しており、見た目以上に力強い。

ゆえに、フィジカル自慢が集まるプレミアリーグでも、のびのびとプレーができている。相手DFの激しいチャージを受けようとも、難なくボールをキープして起点になれるのだ。

また、相手DFが距離を詰めて潰しにかかろうとしても、その相手の勢いを逆手にとって背後を衝く。アザールは、守備者にとっては手強すぎる存在だ。

彼に対して講じるべきは、マンマーク気味に張り付くことだ。プレミアリーグ11節でマンチェスター・ユナイテッドのエリック・バイリーがこの策を採り、アザールに自由を与えなかった。

しかしマンマークの場合、マーカーにアザールを止められるだけのエネルギーと、彼をを追うことで生まれるスペースを誰かがカバーすることが必要となるため、まさにチーム全体で彼を止めるという意識を持つことが求められる。

そんなアザールと抜群の相性を見せるのが、ロメル・ルカクだ。「ディディエ・ドログバ2世」と呼ばれるストライカーのストロングポイントは、その二つ名にも由来するワールドクラスの身体能力だ。

屈強なDFとも互角以上に渡り合えるだけのパワーがあり、空中戦に強く、DFラインの背後に抜け出すと誰も追いつけない抜群の加速力を兼ねたスピードがあるのも、彼の大きな特徴だ。

そのフィジカルを最大限に活かすための「止める・蹴る」の基本技術や、状況判断能力は年々成長を続け、今シーズンより加入したマンチェスター・ユナイテッドでは、プレミアリーグで11試合・7得点と、託された背番号9に恥じない数字を記録している。

身体能力が総じて高いルカクだが、そのなかでも相手にとって脅威となるのが、空中戦での強さだ。

体幹が強く、滞空中でも普通の選手よりも身体を自由に動かせるルカクは、コースから逸れたクロスに対しても、バックステップを踏み、後ろに跳びながら身体を捻ってシュートに持ち込むことができる。

その結果、他のFWならば当てるだけで精いっぱいの凡庸なクロスでも、ゴールに結びつけることができる。しかも、前述の通り、ルカクは計り知れないパワーも秘めているため、DFに身体をぶつけられても全く動じない。

最前線で対峙するであろう吉田麻也や槙野智章、昌子源らに求められるのは、彼を楽々と空中戦に持ち込ませないことだ。デ・ブルイネやアザールから供給される質の高いクロスが上がる前に、いかに自由な体勢を取らせないかが、勝負の鍵になる。

文:内藤秀明 text by Hideaki Naito

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