【ガチ】火星の赤道付近“メデューサ・フォッサ”で大量の水が発見→人類の居住地ほぼ確定! NASA研究者「謎のミステリーだ」

【ガチ】火星の赤道付近“メデューサ・フォッサ”で大量の水が発見→人類の居住地ほぼ確定! NASA研究者「謎のミステリーだ」

  • TOCANA
  • 更新日:2017/10/23
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将来の人類の“引越し先”の第一候補である火星だが、移住への道のりはそれほどの苦労を伴わないのかもしれない。なんとカラカラに乾ききっていると考えられてきた火星の赤道付近にシャーベット状の大量の水が存在している可能性が高いことをNASAが最近になって発表しているのだ。

■最新の画像復元技術で水の在りかを特定

地球の両極と同じように火星の北極と南極も白い氷が広がっていることは、探査衛星が撮影した画像でわかっている。つまりこの部分には水が存在するのだ。

一方で寒暖差が極めて激しい火星の地表の大部分は文字通りカラカラに乾いた不毛の大地が広がっていると考えられている。キュリオシティなどの探査車が撮影した火星の画像も、赤茶けた土と岩が広がる殺風景で荒涼とした光景が続く。

人類の将来の移住先がこんな場所なのかと、ちょっと落胆する向きも少なくないとは思うが、そんな懸念は払拭されるかもしれない。なんと火星の赤道の周辺に大量の水が存在する可能性が高まっているというのである。しかし火星に新たな探査衛星や探査車両が投入されたわけでもないというのに、どうして今になって画期的な発見がもたらされたのか?

実は今回の発見はデータの再検証によって導き出された。火星地表を中性子スペクトロメータで測定する、NASAの火星探査衛星・2001マーズ・オデッセイが2002年から2009年にかけて収集したデータを最新ソフトウェアを使って再び分析し直したのである。

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Ancient Code」の記事より

最新のベイズ推定による画像復元技術を駆使して火星地表を測定したデータを高解像度で復元し、土壌に水を含むエリアをより詳細に表示させることが可能になったのだ。こうして新たにマッピングされた火星の赤道付近のデータは、それまではぼやけて周囲と一体化していた多くの水を含んでいる永久凍土層的なエリアをクッキリと浮き彫りにしたのである。

「もし探査衛星の高度を半分にできたら、火星の地表で何が起こっているのかよりよく知ることができますね」と主任研究者のジャック・ウィルソン氏は語る。つまり最新の画像復元技術によって、より接近した地点から撮影した画像が事実上再現できるのだ。

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メデューサ・フォッサ(Medusae Fossae) 画像は「Wikipedia」より

大量の水が蓄えられている可能性が高い場所は、具体的にはメデューサ・フォッサ(Medusae Fossae)と名づけられている細長い2本の亀裂が数百キロにわたって並んで伸びている一帯なのだが、どのようにして永久凍土層が形成され今日まで維持されているのか、明確な説明は今のところはまだ難しいという。「今はまだ謎ですが、将来的に見て研究に値するミステリーです」とウィルソン氏は語る。

■火星では過去にポールシフトが起こっている?

火星の赤道近くにも水があるとすれば、将来の火星移住計画にとって大きなアドバンテージになる。基本的に極寒の地である火星だが、それでも赤道付近は日中は20度くらいまで上がるといわれ、火星の中では最も居住に適している場所だ。そこで水か採取できるとなれば、飲料水もさることながら宇宙船の水素燃料や、農業用水への転用も期待できる。つまり火星が“緑化”できる可能性があるのだ。

そもそも、数十億年前の火星は水と緑に溢れた美しい惑星であったことがいくつもの研究で指摘されている。火星が今日の“死の星”になってしまった有力な仮説は、地軸が45度ほど大きく傾いたという「ポールシフト説」だ。

急激なポールシフトによって環境が激変し、ある地域の水は蒸発し、また別の地域の海や湖が凍ったと考えられるという。そしてこの凍った部分に砂や粉塵が堆積して“断熱材”として働き、永久凍土として今日まで保存されているのではないかということだ。あるいは火星の水には含水鉱物が多く含まれていることから一度凍ると溶けにくいのではないかとも考えられるという。

画像は「Wikipedia」より

いずれにしても赤道近くに大量の水があることは、将来の火星有人探査に大きな意味を持つことをウィルソン氏は強調する。水素燃料を火星で調達することができれば、地球から片道の燃料だけで火星旅行ができることにもなるからだ。

米国惑星科学研究所(PSI)のレベッカ・ウィリアムズ氏は今回の発見は極めて興味深いものであると発言し「将来の有人探査を支援する赤道付近の水に関する調査は、 興味深いことにメデューサ・フォッサが人類の居住地としてより魅力的であることを示唆しています」と言及している。火星開発においてまず最初に手掛ける“文明発祥の地”がほぼ決まったことになるのかもしれない。

イーロン・マスク氏率いるスペースX社が2024年に世界初の火星への有人飛行を計画するなど、着々と進む人類の火星移住計画だが、今回の火星の“オアシス”の発見は、計画の推進を極めて力強くサポートするものになったと言えるだろう。
(文=仲田しんじ)

参考:「Ancient Code」、「Cosmos」、ほか

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