帰省時には確認を!タンスの奥に眠っているジュエリーの相続・贈与ってどうすればいい?

帰省時には確認を!タンスの奥に眠っているジュエリーの相続・贈与ってどうすればいい?

  • @DIME
  • 更新日:2017/05/06
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ご存知だろうか? 家に眠るジュエリーは8億個、60兆円にもなるという。

日本の人口の約半数が女性だとすると、約6000万人。ひとりあたり13個、100万円分のジュエリーがタンスの引き出しやケースに眠っている計算となる。50代以上の家庭に絞れば、50〜80個、約800万円ものジュエリーを購入しているという試算すらあるのだ。

おばあちゃんや母親から、古いジュエリーを相続したり、贈与されたらどうすればいいのだろうか? ひとつの答えをジュエリープランニングの専門店「アイデクト」に教えてもらった。

■意外な場所にジュエリーは隠れている

親から直接譲られたり、収納場所がわかっているジュエリー以外にも、思わぬ場所からジュエリーは出てくる。まずは大切な思い出を無にしないことが、心の整理の第一歩になる。

たとえば、洗面台や玄関、ベッド、クローゼットやバッグの中、金庫、ポーチ、そしてクルマの中など、丁寧に探してもらいたい。忘れかけていた大切な思い出と、再び出逢えるかもしれない。

■なかなか手放せない相続・贈与されたジュエリー

家族が持っていたものをすぐ処分したり、カタチを変えることは心が痛む。せっかく手にしたジュエリーを、まずはキモチが一段落するまではそのままにしてもいい。

「ご親族から相続したり、贈与されたジュエリーは、すぐ持ちこまれなくていいと思います。いろいろな思い出が詰まったものなので、しばらく経って落ち着いてから、まずはご相談していただければと思います」

と、髙橋さんは言う。大抵のお客さんはまずひとりで来店してスタッフとじっくり話し合うという。次に家族を連れて再来店、リフォームしたり売ったりするのはさらにもう一度来店してから……そんな風に時間をかけていけば、正しい道を選んでいけるし、思い出の品と心の整理ができるというのだ。

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アイデクト 玉川高島屋S・C店

ゼネラルマネージャー/ジュエリープランナー

髙橋美希さん

■ジュエリーには4つの価値がある

思い出と折り合いを付けていくなかで、売るのか、それともリフォームするのかは自ずと決まっていくのだという。なぜなら、ジュエリーには4つの価値があるからだ。

1.素材価値(宝石や金属の種類・重量)
2.デザイン価値(トレンドのデザインかどうか?)
3.オーナー価値(所有者が気に入っているか?)
4.利用価値(修理の必要がないか?)

譲られたジュエリーをこの区分に当てはめ、どの位置にあるかを知れば、売るべきものか、修理すべきものか、リフォームすべきものかがわかってくるという。

「0.1ct、また、店舗により0.5ct未満のダイヤモンドなら、その場でダイヤモンドテスター(熱電流式)を使い、さらにルーペで内包物を調べます。ダイヤモンド以外のジュエリーや、宝石のサイズが大きい場合は鑑定士に依頼して、数日で鑑別しています。それは無料ですが、鑑別書も別料金で製作できるので、まずは気軽に持ちこんでみてください」(髙橋さん)

宝石のサイズが小さかったり、偽物じゃないかと心配でも、まずは持ちこんでみてほしいと髙橋さんは言う。逆に「宝石が大きいジュエリーの場合、お金持ちがジルコニアなどでレプリカを作っているケースがある」(髙橋さん)らしく、サイズが立派だから価値があるとは限らないという。

■ジュエリープランニングを行う

ジュエリーの価値がわかったら、実際にリフォームする計画を立てていく。

「昔は石座を高くして宝石を目立たせるリングが多かったのですが、最近の人気は宝石が大きくても高さを抑えたもの。普段使えるジュエリーにリフォームすると愛用できますね」(髙橋さん)

アイデクトの場合、リフォームには「セミオーダー」と「フルオーダー」の2種類から選べる。セミオーダーは100型以上の中から選べて、値段もシルバーなら1万7000円から可能。できあがりまではひと月程度だという。

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「セミオーダーはメインの宝石をひとつ使ってリフォームするカジュアルなスタイルで、人気になっています。お子さんの結婚式にどうしても間に合わせたい、そんな急ぎの仕上げを希望する方に、業界最速の10日間スピード仕上げもご用意しています」(髙橋さん)

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一方、フルオーダーは枠からすべてデザインを行い、複数の宝石や脇石も使い切ることができる。値段は20万円程度からになるが、思い出の詰まったジュエリーをひとまとめにしたり、自分だけのオリジナルが作れるのは魅力だろう。

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ちなみに、譲り受けたリング、インゴットなどの金属を溶かしてデザインはできない。それぞれの用途に合わせて用意された別の金属から製作するとのことだ。金、プラチナ、シルバーなど、金属の呼び名はそれぞれひとつでも、成分や製法はバラバラ。加工に適して品質を維持しやすい金属を使って欲しいからだという。

デザインが決まったら、要らないジュエリーはその場で買い取りしてもらうことも可能。ここまで来れば親族からの思い出のジュエリーがきっちり整理できるというワケだ。

■リングに合うネックレスをデザインしてもらった

アイデクトに頼むとどんなジュエリーができるのだろうか? そこで、リングに合うネックレスをデザインしてもらうことにする。

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相談したのはプラチナギルドインターナショナルコンテストなど数多い受賞歴を持ち、某有名ジュエリーメーカーでデザインに携わってきた、デザイナーの日向 ユリナさんだ。

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さらさら〜とデザイン画を描いてもらったが、あっという間に3種類ができたのには驚いた。

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■リフォームでどれくらい価値が上がるの?

リフォームすることでジュエリーは、素材価値にデザイン価値が加わる。実際にどのくらい価値が変わるのか、アイデクトの例で教えてもらった。

Cさんというお客さんは、母親が他界されて遺品としてジュエリーを相続した。その内容は以下となる。

1.相続した3ctオーバーの立爪ダイヤモンドリング
2.3.昔自分が買ったダイヤモンドとサファイアリング
4.ご主人からプレゼントされたパールのリング
5〜8、相続したリング。赤珊瑚、エメラルド、ルビー、サファイア

このうち、1〜3をリフォームして5〜8を売却することにした。

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査定価格は323万4000円で、リフォームには赤珊瑚などの売却分を差し引きし72万9000円をかけたという。その結果、市場価格で609万8000円と、トータルで536万9000円分お得になった。

もちろん600万強で買い取りとはならないが、その価値があるジュエリーを72万9000円のリフォーム代と所有しているリングを使って手に入れたと思えば、満足度は高い。

■リフォームと売却を組み合わせてずっと使えるジュエリーにする

素材価値があっても、デザインが古くて市場価値の下がったジュエリーを二束三文で売ってしまったなら、譲った親族も悲しむのではないだろうか? また、リフォームで再び命を吹き込めば、タンスの肥やしとはならないはず。トレンドに沿ったデザインのジュエリーなら自信を持って着飾ることができるからだ。そして、売却を上手に組み合わせればリフォーム費用の足しにだってなるだろう。

親族が大切にしたジュエリーを整理し、永く使って上げれば、譲った親族の想いも、永く引き継げるのではなかろうか? しまっておくだけ、売却するだけが、ジュエリーの相続ではないと思うから。

文/中馬幹弘(ちゅうま・みきひろ)

アメリカンカルチャー誌編集長、アパレルプレスを歴任。徳間書店にてモノ情報誌の編集を長年手掛けた。スマートフォンを黎明期より追い続けてきたため、最新の携帯電話事情に詳しい。ほかにもデジタル製品、クルマ、ファッション、ファイナンスなどの最新情報にも通じる。

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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