“平塚5遺体事件”...異様さで群を抜く死体遺棄事件の全貌とは!?  魔性の母と禁断の関係で...

“平塚5遺体事件”...異様さで群を抜く死体遺棄事件の全貌とは!? 魔性の母と禁断の関係で...

  • TOCANA
  • 更新日:2018/02/15
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――日本で実際に起きたショッキングな事件、オカルト事件、B級事件、未解決事件など、前代未聞の【怪事件】をノンフィクションライターが紹介する…!

画像は、Thinkstockより

このところ、遺体の放置事件が多い。2月8日には、埼玉・所沢で2遺体が発見、2月10日には、大阪市都島区で86歳女性の遺体が放置されているのが発見、1月11日には、福島県と栃木県での遺体放置事件が報じられている。殺害が疑われるケースもあれば、死亡したのを放置していた死体遺棄のケースもある。

遺体放置事件としては、台所と洋室6畳、3畳分ほどのロフトのあるアパートに、5体が放置されていた平塚5遺体事件がその異様さで群を抜いている。アパートの借主は、山内峰宏さん(35・当時)。2カ月分の家賃の滞納を管理会社に告げられて、峰宏さんの母親(64・当時)が神奈川県平塚市西真土のアパートを訪ねたのが、平成18年5月1日だった。

部屋に入って母親が目にしたのは、鉄柵から首を吊って死亡している峰宏さんだった。そして若い女性が布団に包まれて死亡していた。岡本利加香さん(19・当時)だった。

「死にたい。一緒にいさせて」

そんなメモが、峰宏さんの遺体の近くにあった。電源が入ったままのパソコンのディスプレイには、次のような文言があった。

「利加香と同じ墓に入れてほしい」

そのため、当初は無理心中とみられた。だがその翌日、神奈川県警が捜索に入ると、ロフトに置かれた段ボールの中に、ビニール袋に入った1人の男児、2人の乳幼児の、全部で3体の遺体が見つかる。男児は服を着たまま白骨化し、乳幼児は液状化してドロドロになっていた。

「娘を殺してしまった」

部屋にはそう記されたメモが残されていた。

■利加香さんの母親・岡本千鶴子とは?

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画像は、Naverまとめより引用

5月3日未明、利加香さんの母親の、岡本千鶴子(54・当時)が逮捕される。

青森県の北津軽で生まれた千鶴子は、中学を卒業すると、結婚斡旋業者の仲介で北海道の奥尻島に嫁いだ。子どもも授かったが、夫が人付き合いが苦手で定職に就けないこともあり、生活は苦しかった。「ここでは子どもを育てられない」と言い、千鶴子は子どもを残して島を出た。

千鶴子は20代で湘南の地にやってくると、秦野市内のキャバレーでナンバーワンホステスとなる。千鶴子に夢中になったのが、峰宏さんの父親の山内利男氏だった。

遺体の第一発見者となった母親と利男氏で2人で営む蕎麦屋は、市内で1、2を争うほど繁盛していた。利男氏がそばを打ち、妻が接客していた。利男氏は、千鶴子と出会うまでは遊びを知らない、仕事一筋の男だった。

昭和53年、利男氏の妻が三男を授かった。峰宏さんは次男である。同じ年、千鶴子も利男氏の子ども、利英君を授かった。妻が離婚し利男氏の元を去ると、千鶴子が入ってきて、蕎麦屋で働き出した。

昭和59年12月末、6歳になっていた利英君が失踪する。「家の裏の車庫でサッカーボールを蹴っているうちにいなくなった」という千鶴子の証言で大々的な捜索が行われた。

千鶴子はテレビの人捜し番組に出て、「お願いします。(息子を)返してください」と泣きながら訴えた。平塚市の社会福祉協議会で「長男が北朝鮮に拉致されたのに国は何もしてくれない。お金がなくて困っている。何もなしじゃやっていけない」と泣きわめいたこともある。

利加香さんが生まれたのは、利英君失踪の翌年の昭和60年である。峰宏さんは父親の顔を見にしょっちゅう家に来ていて、利加香さんの遊び相手になっていた。利加香さんが長ずると、進路の相談にも乗った。

蕎麦屋のほうは客足が遠のき、経営権を売却、家も売り、利男氏は朝から毎日一升の酒を飲むようになった。平成9年、利男氏は喘息が悪化して死亡する。

千鶴子と利加香さんは、2DKのマンションで暮らしていたが、平成17年2月、家賃滞納で立ち退きが執行される。

「他に行くところがないから、ここで死ぬ!」

千鶴子は包丁を手に持って叫んだ。

迎えに来た峰宏さんのアパートで、その日から3人の生活が始まった。

10月12日未明、千鶴子は布団の上で、利加香さんの首にひもを巻き付けて殺害した。利加香さんのmixi日記には、「監禁状態」「自由がほしい」「親もうざいし、自分もうざい」などと書かれていて、千鶴子との感情的対立があったことがうかがえた。

峰宏さんが首つり自殺したのは、平成18年3月。市内のドライアイス販売店によると、峰宏さんと見られる男性が秋から週1回ほど訪れ、2キロのドライアイスを2~3個ずつ購入していたという。利加香さんの遺体にはドライアイスが密着した跡があり、県警平塚署の捜査本部は、千鶴子が、腐敗を遅らせるため峰宏さんに購入させていたのでは、という見方を示した。

峰宏さんの遺書には、千鶴子と利加香さんとの性的な三角関係をうかがわせる記述もあった。そうした関係の果てに、利加香さんが殺害されてしまったことを苦にしての自殺だったのかもしれない。

取り調べには素直に供述していた千鶴子だが、公判が始まると、利加香さんを殺したのは峰宏さんだとして、無実を主張した。だが、峰宏さんが勤務していた警備会社の出勤状況から、利加香さんが殺された時間帯はアパートにいなかったことが判明した。

ロフトにあった遺体のうち、1人は利英君であること、他の2人も千鶴子の子どもであることがDNA鑑定で確認されたが、死因などは不明のまま、死体遺棄罪の公訴時効(3年)が成立しているため不起訴となった。

平成20年10月23日、東京地裁において、殺人罪によって、岡本千鶴子に懲役12年の判決が下された。

(文=深笛義也)

■深笛義也(ふかぶえ・よしなり)
1959年東京生まれ。横浜市内で育つ。18歳から29歳まで革命運動に明け暮れ、30代でライターになる。書籍には『エロか?革命か?それが問題だ!』『女性死刑囚』『労働貴族』(すべて鹿砦社)がある。ほか、著書はコチラ

※日本怪事件シリーズのまとめはコチラ

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