劣悪な環境下で数万人の参加者がサバイバルする「バーニングマン」で1人の男性が炎の中に飛び込んで死亡

劣悪な環境下で数万人の参加者がサバイバルする「バーニングマン」で1人の男性が炎の中に飛び込んで死亡

  • GIGAZINE
  • 更新日:2017/09/16
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昼は40度・夜は0度以下、自分の手の先すら見えない砂嵐に1日何度も襲われ、電気もガスも電波もない砂漠という劣悪な環境下で世界中から集まった参加者が助け合い、自己表現をしながら1週間を過ごすイベント「バーニングマン」で、参加者が燃えさかる炎の中に飛び込んで死亡するという出来事がありました。

Updated Response After Incident During Saturday Burn | Burning Man Journal

https://journal.burningman.org/2017/09/news/brc-news/incident-during-saturday-burn/

Man dies after running into fire at Burning Man – Las Vegas Review-Journal

https://www.reviewjournal.com/local/local-nevada/man-dies-after-running-into-fire-at-burning-man/

Burning Man attendee dies after jumping into flames - CNN

http://edition.cnn.com/2017/09/03/us/burning-man-festival-death/index.html

バーニングマンは、8月最終日曜日から9月最初の月曜日までの約1週間にわたって行われる巨大イベント。アメリカのネバダ州リノ市に位置する建物も電波も電気もないブラックロック砂漠で、世界中から集まった数万人もの参加者がさまざまな方法で自己表現をしながら自給自足で生活します。バーニングマンがイベントとして特徴的なのは、商業主義との決別を掲げており、「通貨によるやりとり」が行われないということです。イベントの参加者たちは、物々交換ですらない、見返りを求めない「ギフト」の精神によって共同体を維持しています。

GIGAZINE編集部員も2013年のバーニングマンに参加しており、その時の様子は以下のまとめ記事から見ることができます。

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砂漠に混沌とした架空都市を作り出す巨大イベント「バーニングマン 2013」、全記事一覧まとめ - GIGAZINE

お金が存在しない街で過ごす1日がどのようになるのかは以下の記事から。食事・休憩・遊び・日用品の修理などが、全てお金のやりとりなしで行われていきます。

お金の存在しない「ギフト」文化の町で1日を過ごすとどうなるのか?レポート~前編~ - GIGAZINE

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また、2017年のバーニングマンがどんな雰囲気だったのかは、以下のムービーから見ることができます。

Burning Man 2017 Hyperlapse - YouTube

2017年のバーニングマンは8月27日(日)から9月4日(月)まで行われました。バーニングマンでは直径2.4kmの扇型の市街地と、その中心にあるオープンスペース、およびその周辺部で1週間限りの架空の街「ブラックロックシティ」が作り出されます。そしてオープンスペースの中心にシンボルとなる「ザ・マン」、12時の位置に「テンプル」が建てられます。ザ・マンやテンプルがどのような構造物になるのかはその年ごとに異なるのですが、いずれにしてもシンボルというだけあって巨大。そして、土曜日の夜にザ・マンが、日曜日の夜にテンプルが燃やされることでイベントは終息をを迎えます。

一言で「燃やす」といっても、ザ・マンはちょっとしたドームや体育館くらいの大きさなので、燃えている様子はまるで災害のような雰囲気で、最初は「これ、大丈夫なの?」と驚いて逃げ出しそうになります。

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祭典の終演を告げるかのごとく盛大に燃やされるバーニングマンのシンボル「ザ・マン」 - GIGAZINE

2017年のバーニングマンでは、燃えさかるザ・マンの中に、スイスに住むアメリカ人男性であるAaron Joel Mitchell氏が飛び込みました。ザ・マンの周囲にはその様子を見守る参加者だけでなく、セキュリティ担当がいるのですが、Mitchell氏は二重のセキュリティをかいくぐって炎の中に飛び込んだとのこと。消防団員がMitchell氏をザ・マンの中から連れだそうとしたのですが構造物に阻まれて失敗し、その後、助け出すためにはザ・マンが崩れるのを待つしかなかったそうです。

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Mitchell氏はヘリでカフォルニア州サクラメントにあるUC Davis Medical Centerに運ばれましたが、日曜日の朝に死亡。担当した医療スタッフによると、炎の中に飛び込んだとき、Mitchell氏はアルコールや薬物を摂取した状態ではなかったと見られています。

写真の男性が亡くなったMitchell氏。Mitchell氏の家族によると、Mitchell氏は自然を愛し、健康にも気を遣うアスリートであり、なぜ炎の中に飛び込んだのかは不明とのこと。また、Mitchell氏は「世界中に友人がいる、人から好かれる男性で、助けを必要とする人がいれば、それが誰であっても助けるような人物」だったといいます。なお、バーニングマンへの参加は2017年が初めてだったそうです。

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ネバダ郡パーシング州の保安官であるJerry Allen氏は、この出来事はバーニングマンの参加者すべてにとっての悲劇であり、特に、イベントに参加していた少年少女たちは目の前で起こった出来事を大人たちのように処理できないだろうとしています。また、バーニングマンの運営側は公式サイトで「この出来事は、その場ですぐに反応した人だけではなく、その他の目撃者や、ブラックロックシティのコミュニティに広く影響を与えたと私たちは考えています。この影響に対応できるようスタッフを当てています」と述べており、イベント参加者やスタッフの精神的なケアに人員が割かれました。

なぜMitchell氏が炎の中に飛び込んでいったのか、その原因は明かではありませんが、月曜日の朝になると多くの参加者がイベント会場を去ってしまうため、調査は行われているものの情報収集は難しいようです。

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