元Jリーガーらチャーター機墜落死か...ブラジル強豪チーム75人犠牲

元Jリーガーらチャーター機墜落死か...ブラジル強豪チーム75人犠牲

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2016/11/30

【リオデジャネイロ28日(日本時間29日)】メデジンの悲劇-。コロンビア中部メデジン近郊で、サッカーのブラジル1部・シャペコエンセの選手ら乗客乗員計81人が乗ったチャーター機が墜落した。ロイター通信などは、乗客乗員75人が死亡したと伝えた。搭乗者にはJ1神戸のカイオジュニオール元監督(51)のほか、元Jリーガー4人が含まれているもようだが、安否の確認はとれず、生存は絶望的とみられる。

夜が明けた山肌に広がる機体の残骸。サッカー界を揺るがす大惨事が再び起きた。28日夜、コロンビア第2の都市・メデジンから約230キロ南のセロ・ゴルド周辺で乗客乗員計81人を乗せたラミア・ボリビア航空のチャーター機(CP-2933機)が墜落した。

同機にはブラジル南部サンタカタリナ州シャペコを拠点とするクラブチームでブラジル1部のシャペコエンセの選手ら乗客72人と乗員9人が搭乗。12月1日(日本時間)にコロンビアのアトレティコ・ナシオナルとコパ・スダメリカーナ(南米カップ)の決勝に臨むため、メデジンに向かっていた。

コロンビアのメディアが報じたチームの遠征参加者名簿によると、搭乗者にはJ1神戸のカイオジュニオール元監督のほか、元Jリーガー4人が含まれていた。4人は元千葉、C大阪のFWケンペス、元川崎のMFアルトゥールマイア、元柏のMFクレーベル、元京都のDFチエゴ。同行の報道陣もいたもようだ。DFアラン・ラスケル(27)らの生存が確認されたが、生存者名簿にJリーグ経験者5人の名前はなかった。

初の決勝に臨むチームはブラジルを出発し、ボリビア東部サンタクルスを経由して現地時間28日午後9時半ごろにメデジンに到着予定だった。だが、搭乗した航空機は出発から約4時間半後に山岳地帯で数度旋回し、消息を絶った。何らかの理由で本来、乗るはずではない航空機だったとの情報もある。空港当局によれば、同日午後10時に同機から電気系統の故障が報告された。

救急当局が救出を急いだが、墜落直後は深夜の時間帯と強い雨で視界不良。ヘリなどが飛べず、陸路でしかアクセスできない状況で、救出作業は一旦打ち切られた。コロンビアのサントス大統領は29日(日本時間30日)、6人が生存していると明らかにした。

サッカー界は過去にも英マンチェスター・ユナイテッドの選手が犠牲になったミュンヘンの悲劇(1958年)など、悲惨な飛行機事故を経験。対策も練られたが、繰り返された。南米連盟は、当面はすべての試合を中止にすることを決定。コロンビアのメディアは、南米カップ決勝で対戦するはずだったアトレチコ・ナシオナル(コロンビア)が、シャペコエンセを優勝とするよう、同連盟に依頼したと伝えた。

同カップ戦の優勝チームはJリーグ・ルヴァン杯を制した浦和と、来年のスルガ銀行チャンピオンシップで対戦する予定だが、果たして…。世界が再び悲しみに包まれた。

★墜落したCP-2933機

1999年に製造され、同年3月に初飛行の小型ジェット機。当時はメサバ航空会社(米国)、その後シティジェット(アイルランド)を経て、15年からラミア・ボリビア航空が運用していた。定員は150人程度。

シャペコエンセ

1973年創立。本拠地はブラジル・サンタカタリナ州アレーナ・コンダ(2万2600人収容)。ブラジル1部リーグ所属。今季リーグ戦は13勝13分け11敗で9位(29日現在)。主な選手は2013年に千葉でJ2得点王に輝いたFWケンペスや柏でプレーしたクレーベルらがいる。チームカラーはユニホームにも使われる緑と白。カイオジュニオール監督。

主なサッカーチームの飛行機事故

★トリノ(イタリア) 1949年5月4日、トリノ市郊外のスペルガの丘に墜落。ポルトガル・リスボンで行われたベンフィカとの親善試合を終え、チームを乗せた飛行機はトリノへ向かった。激しい雷雨に遭遇しコントロールを誤り、トリノ郊外にある丘陵地の上に建つスペルガ聖堂の外壁に激突し大破。乗員を含む31人全員が死亡し、「スペルガの悲劇」と呼ばれる。国葬も行われ、約80万人が参列した。

★マンチェスターU(イングランド) 58年2月6日、西ドイツ(当時)ミュンヘンの空港で起こった事故。敵地ベオグラードでの欧州チャンピオンズ杯(現欧州チャンピオンズリーグ)準々決勝後に、給油地のミュンヘンで離陸に失敗し、フェンスなどに激突。乗員乗客44人のうち23人が死亡。後に「ミュンヘンの悲劇」と呼ばれ、2012年には映画「ユナイテッド-ミュンヘンの悲劇-』が公開された。

★ザンビア代表(アフリカ) 93年4月27日、代表の選手らを乗せた同国空軍の輸送機がガボンの首都リーブルビルの空港を離陸直後に大西洋上に墜落した航空事故。サッカーW杯米国大会アフリカ地域2次予選のため、会場国セネガルに向かう途中だった。この事故により乗客25人と乗員5人あわせて30人全員が死亡。そのうち18名が当時の同国代表選手だった。

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出発直前に機内で撮影し、SNSにあがったツーショット写真。DFラスケル(右)は奇跡的に助かったが、GKダニーロは搬送先の病院で死亡が確認された(ラスケルのインスタグラムから)

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