北朝鮮土産の新トレンドとして浮上したあの製品。でも故障時が大変

北朝鮮土産の新トレンドとして浮上したあの製品。でも故障時が大変

  • ハーバー・ビジネス・オンライン
  • 更新日:2016/12/01
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タブレットやカメラ、テレビ、レノボのノートパソコンなどが売られる平壌空港3階の電気店

年間130人ほどの日本人が観光入国するという北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)で、今、土産物として人気急上昇中のアイテムがある。

それは、北朝鮮製(以下、北製)のタブレット端末だ。

北製タブレットは2012年ごろから登場して、当初の主流は3、4万円クラスが中心だったが、最近では1万5000円くらいからと手頃になってきたことも北土産として買われるようになった理由の1つだ。

⇒【画像】はコチラ http://hbol.jp/?attachment_id=119018

北製のタブレットを製造している北朝鮮企業は3社ほどが確認できており、端末ブランドも4、5種類ほどある。

2015年春までは、外国人でも北製のスマートフォンを買うことができたが、北のガイドが主張するには2015年夏以降、外国人は北製スマホを買えなくなってしまったようだ。現在でも北製のノートパソコンは買うことはできるも、日本人が案内される電気店では、なぜか売り切れや新製品発売前などの理由で在庫切れのことが多い。北朝鮮のIT機器事情に詳しい研究者によると、北朝鮮は、北製と称するスマホやノートパソコン、タブレット機器が国外へ持ち出され分解されることを嫌がっており、発売当初は外国人にも売っていた端末の販売規制を強化しているという。そのため、現在、外国人が買える主な北製と称するディバイスは、タブレット端末とノートパソコンとなっているのだ。

果たして北製タブレットとはいかなるものか?筆者は2016年3月に訪朝した日本人にアプローチし、この人物が購入した北製タブレットを見せてもらった。

取材させてもらったのは、2016年3月訪朝の日本人が土産として購入した「妙香」という会社が製造したタブレット端末「サムジョン」(125ドル=約1万4000円)だ。ブランド名の明記がない同じく妙香製の1500元(約2万4400円)の上位機種があるが、ともにWi-Fiには対応しておらず、実用性はかなり乏しい。

ただ、125ドルのタブレットには朝鮮大辞典なるものがインストールされていると必要以上に店員が強調していたそうで、アンドロイドベースのOSは、中国語、英語へも切り替えることができるとのことで多少は実用性があるといえる。

「前回(2009年)に訪朝したときにはタブレットなどなかったので珍しくて買っちゃいました。普段は絵画のように部屋に飾っているので、部屋のインテリアですが、友人たちへ北朝鮮製のタブレットだと見せると大ウケします。北朝鮮へ行ってきた感があるので、自分用の土産として最適です」と後者の1500元の端末を今年9月末の3度目の訪朝で購入した人物は語る。

しかし、当然ながら北製は品質も高品質とはいえない上に、サポートを受けるにも容易ではない。日本で北朝鮮の書籍やグッズを扱うショップでは、北製タブレットを販売するも1年以内に電源が入らない障害が発生したので修理して欲しいと連絡を受けることが少なくないという。

別の人物が購入したタブレットは、ある時電源が入らなくなってしまったという。電源が入らないため障害原因の特定ができず、日本で修理できる場所を探すも案の定、すべて断られてしまった。そのため、仕方なくショップ関係者が今年8月に訪朝するときに3台持参して到着直後の平壌空港3階の電気店で修理を依頼したところ、女性店員は少し触った程度で、修理はできないと言ってきたそうだ。

製品を預けるから北朝鮮滞在期間で修理できないのかと再度食い下がるも滞在期間(5日間)では部品も手に入らないし、修理は無理だと最初から修理をする気がないような言い回しで断られたそうだ。しかも、そもそも端末の保証は1か月間だと繰り返し強調されたという。

端末を北朝鮮まで持ち込んだショップ関係者は、壊れた端末を修理できないまま北朝鮮を出国後、中国吉林省の長春へ立ち寄り、電気街で相談したところ、男性店主はおもむろに端末を開けて部品を眺め近所の店からいくつかの部品を取り寄せて作業したところ40分ほどで3台とも正常通電して起動した。

店主曰く、これらの端末の中身は中国製なので交換部品があって、3台とも電源周りの部品が壊れていたので交換して直したという。修理費用は3台で200元(約3250円)だった。

中国の電気街恐るべしといったところだが、もしこの店主が言った通り、北製と称するタブレット端末の中身が中国製で、北朝鮮には交換部品がなく、修理自体が難しいとするならば、北朝鮮人は買ったタブレットが壊れたら一体どうやって修理しているのだろうか。

さまざまな疑問を抱かずにはいられないものの、マニアにはウケること鉄板な北朝鮮土産の新しいトレンド。もし訪朝することがあれば一枚購入してみるのも一興かも。

<取材・文・撮影/中野鷹>

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