侍・山川、スコアボード上部直撃!! 140メートル弾

  • 西日本スポーツ
  • 更新日:2017/11/16

これが4番を任された理由だ。1点を追う5回1死。日本ハム吉田の146キロを捉えた山川の大飛球は、右中間にあるスコアボードの上部に当たる。観衆がどよめく中、はずんで奥の芝生へ消えた。推定飛距離140メートルの同点ソロ。追い込まれていたが「当てにいくことはしてない」と信条を込め、当然のように稲葉ジャパン1号を刻んだ。

「全打席(本塁打を)狙う」と話す。初回は三ゴロ。3回の右犠飛は「浅い。あれで(本塁)セーフになると楽」と味方に助けられ、恩返しの特大弾だ。「追い込まれてどういう打撃をするのかなと見ていた」と言う稲葉監督は「さすがだな」とうなった。

焼き肉をつついた前夜の決起集会では、指揮官から「じゃあ乾杯はアグー」と山川の故郷沖縄のブランド豚に由来する愛称で指名された。「いっぱい食べて飲んで5試合、頑張っていきましょう」と練習試合から大会決勝まで見据えて気勢を上げた。稲葉監督の現役時代のバットが原型ながらも、長尺化して重心も先端に寄せ、もはや完全な別物となった通称「ハンマー」で、乾杯の発声と号砲をつなげた。

稲葉監督は代表4番経験者として「山川が一番ホッとしてるでしょう。日の丸を背負った4番。非常に重圧がかかる中でああいう一発。自信になると思う。続けてくれれば」と背中を押した。もっとも本人は「本番で、お客さんも入って、みんなが絶対負けられないと思ってる中、どれだけできるか」と、もっとしびれる場で自らの真価を問う。 (森 淳)

=2017/11/13付 西日本スポーツ=

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