U-18野球W杯、韓国は準優勝にも関わらず本国からの記者数たった一人! 韓国野球界のプロ・アマ人気格差

U-18野球W杯、韓国は準優勝にも関わらず本国からの記者数たった一人! 韓国野球界のプロ・アマ人気格差

  • ハーバー・ビジネス・オンライン
  • 更新日:2017/09/16
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決勝戦韓国ベンチの模様(Youtubeより)

「60:1」という数字が韓国スポーツ界で話題だ。何の数字か。

これは「第28回WBSC U-18ベースボールワールドカップ」の取材に来ていた、日本と韓国の記者の数である。勿論60人が日本であり、1人が韓国だ。

早稲田実業の清宮幸太郎や広陵の中村奨成、大阪桐蔭の徳山壮磨ら夏の高校野球を沸かせたスター候補生たちが一つのチームになり世界と戦う様子を、日本のメディアは逐一報じたし、多くの野球ファンはその情報に耳と目を傾けた。

結果は惜しくも3位ではあったが、彼らの全力のプレーは、やはり見るものを惹きつけた。

この大会、しかし韓国は日本よりも成績が良かった。決勝進出を掛けた日本との直接対決にも競り勝ち、決勝ではアメリカに苦杯をなめたが、準優勝という好成績を収めた。

しかし、そんな彼らの奮闘を取材していた本国の記者はたったの1名だった。

その密着取材を敢行した韓国のスポーツメディア「ベースボールグラウンド」の記者がFacebookの公式ページで、アメリカとの決勝戦を前にした自身の心情を切々と語っている。

「我が国の選手たちはこんなにも頑張っているのに、この瞬間を伝えようという大韓民国のメディアは現地にはいません。テレビ局も、新聞社も、たった一人の記者ですら見かけません。遠くてそうなのでしょうか。昨年、大阪で開かれた時も、誰一人来ませんでした。どうだった、どうなったと、私のカカオトークに聞くのではなく、直接来るべきではないのでしょうか。韓国の代表ユニフォームを着て、日本のメディアの大勢いる取材ルームに僕を入れてくれた、韓国代表の弟(選手)たちへ、心からの感謝を送ります」

日本と韓国はサッカーのみならず野球においてもライバルと言われることが多い。2009年の第2回ワールド・ベースボール・クラッシクの決勝戦は日本対韓国であった。イチロー選手の劇的なサヨナラヒットで日本が2連覇を果たしたが、韓国も十分に強敵であった。

◆韓国ではマイナースポーツであるアマチュア野球

しかし、国内における野球人気は、日本のそれに遠く及ばない。特に高校生野球にはほとんど関心がない。甲子園での全国高等学校野球選手権大会の決勝戦を観覧した韓国の野球ファンは、その熱気と盛り上がりに驚愕した。

「日本の高校野球の決勝戦を観にコーシエンに言ってきた。ざっと見渡しても取材陣が100名以上もいる。とても羨ましく感じた。観衆は5万人。もっと凄いのは両チームの応援団で、試合開始前から盛大な応援合戦を繰り広げている。日本の野球の力を感じた」

「韓国の野球はもう日本に勝てない。しかし韓国はそれを認めようとしない。プロ野球だけが野球だと思ったらおしまいだ」

得てしてスポーツ界には、メジャーなものとマイナーなものがある。そのメジャーとマイナーの境界線は、その競技の参加人口の数にもよるが、どれだけメディアが取り上げるのかにもよる。

取材する記者も、報道するメディアも、すべてはボランティアではない。一定の公共性を保ちつつもビジネスとして成立しなければ継続は難しく、そこには常に需要と供給の問題が横たわる。

「メディアが取り上げて人が関心を持つのか、人が関心を持つからメディアが取り上げるのか」

遠くカナダの地で、孤軍奮闘の取材記を送り続けた韓国人記者の言葉だ。

日本の高校球児たちに送るそれと同じくらいに、隣国の高校球児たちにも心からのエールを送りたい。

<文・安達 夕@yuu_adachi

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