わずか20円で贅沢気分が味わえる川崎の角打ち『F』

わずか20円で贅沢気分が味わえる川崎の角打ち『F』

  • @DIME
  • 更新日:2017/08/13

■連載/カーツさとうの週刊★秘境酒場開拓団

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(写真はイメージです。本文とは関係ありません)

オヤジス度    ★★★
エルドラ度    ★★
オヤジナリティー ★★

駄菓子銭で気分はパトロン!川崎角打ち『F』の評価

久しぶりの“角打ち”のお店ネタだ!

ちょっと前に川崎警察に免許の書き換えに行った。で、その書き換えの帰り、友人と川崎駅近くで呑もうってことになってたんで、川崎駅方面に歩いてる途中に見つけたんですよ『F(仮名)』っていう角打ちやってる酒屋。

でもその日は、すでに友人との待ち合わせの時間が近づいてんで、

「今度チャンスがあったら来よ」

とオレの中では寝かせて、熟成させてた角打ち。で、つい先日、たまたま川崎で呑み会があったので、その呑み会に一緒に参加する呑み友達のTさんと「宴会の前に軽く呑もう!」って行ってきました『F』。

場所は川崎駅と隣の八丁畷駅っていうなんて読むかわかんない人多発するだろう駅名の駅の中間あたり。ちなみに八丁畷は“はっちょうなわて”って読む、って前にもこの駅の近所の呑み屋の話書いた時に書いてるっけ。

グルメ系のドラマに出た『T(仮名)』っていう、今や行列ができてるらしいけど個人的にはどう? っていう焼肉屋さんの並びをもうちょっと川崎よりに行ったトコロ。

店の間口は二つに仕切られていて、左半分が酒販売部門、でもって右半分が角打ちの立ち呑み部門になってんだけど、その立ち呑み部門に入り口前には酒の自販機が置いてあって、通りからは直接入り口が見えないようになってる。

このちょっと“隠れてやってます”みたいな感じが、なんともいい! とはいっても自販機の横に『立ち呑み』(字面はまさしく“呑み”)って書かれた登り旗がひるがえって立っててちっとも隠れてないんだけどさ。

引き戸を開ければ、鰻の寝床型で壁の左右に小さな立ち呑みカウンター的な板が奥へ5メートルくらい続く、蛍光灯の明るい店内。一番奥の左側が酒を提供するカウンターになってて、カウンター内は隣の酒販部門と繋がっている。

先客はどう見ても常連の、まぁジイサン世代の個人客が二人。そのうち年長の方は、立ち呑みの店ではあるが小さなイスに座りながら、店奥の壁にかけられたテレビを見つつビールを飲んでいる。

多分、足腰弱ってる世代用に何脚がイスも用意されてるんだろう。

なんか特におもしろくもない説明的な文章ばっかりダラダラ書いちゃったな〜と反省しつつ、次は呑み屋で一番重要な酒の価格の話だ!

『角打ちにはこのホッピーがク〜というかグ〜!』

壁に短冊で酒のメニューが貼ってある。生ビールは350円。かと思えば、『プレミアムビール・ジョッキ』なんて高そうなビールも同じ350円。プレミアムがなにかっていったらエビスとエビスブラック、プレミアムモルツらしいんだけど、プレミアムっていうくらいなんだから10円くらい高くしても誰も怒らないのにな〜。逆にプレミアム感ないじゃない? なんて心配しちゃうが、そんなこと気にしてない感覚がなんかイイじゃない。

たぶん甲種の焼酎の水割りお湯割は260円。本格焼酎でも300円。ナイスな価格設定とおもうも、なぜかサワー類が330円って、これだけちょっと高めなんだよな〜。

そんな中にあって、なぜかホッピーは白黒あって260円の安さ! “セット”って書いてないんで、ジョッキで一杯ずつか? ってことは珍しい生ホッピーか? と思って頼んだら、カウンターの中でご主人がホッピーの外の王冠を開けて一杯ずつ、外も中を注いで作ってくれました。

ちなみに生ホッピーっていうのは、ホッピーの外あるじゃない? ノンアルコールビールみたいなヤツ。アレを生ビールみたいなサーバーで焼酎の入ったジョッキに注いだヤツ。結構だしてる店は少ない。

この時、最初は思ったワケ。ホッピーをジョッキで一杯ずつ提供してると、いくらホッピーのビンを炭酸抜けないようなフタで栓したとしても、段々と炭酸抜けてきちゃうよな〜って。偶然頼んだ時がビン開けたてに当った人はいいけれど、3杯目とかに当った人はアンラッキーだな〜って。

でもさらに考え見たらさ、いわゆるビンがテーブルで運ばれてくるタイプの普通のホッピーでもさ、1杯目は栓開けたてだけど、2杯目、3杯目なんて、それこそテーブルの上で栓もせずに放置して置いたホッピーを注いで、平気な顔して飲んでるワケじゃん、オレ含めて。

ましてやオレなんかホッピーを少ししか注がないで5杯くらい呑んじゃうから、それこそそうとう炭酸抜けてるハズなんだよ。そんな5杯目でも呑んだ直後、

「ク〜ッ!」

なんていってるからね、バカみたいに。だからいちいち栓をしてるんだったらむしろうまいじゃん! 気にするよりもありがたがった方がいいや! ってやっと気付いた。

おまけに角打ちって4杯も5杯も粘って呑むようなスタイルの呑み屋じゃないでしょ? そんなところでホッピーの外のビンがきちゃったら、それこそオレなんて、外を消費する為に5杯呑まなきゃ店出れなくなっちゃうからさ。実際にこの日も店入ってから30分後には店でないと、次き宴会に間に合わない状況だったし。

そんな時にはこの生ホッピーじゃないけど、ジョッキ一杯ずつ提供するホッピーはメチャクチャありがたい! ってことで次はツマミの話!

『わずか20円でできる贅沢気分』

ツマミは角打ち定番の缶詰とか袋のポテトチップとかもあんだけど、それ以外にカウンターに大きな四角いお盆というかトレーみたいなのが置いてあって、その上に、デパートとかで生モノ買った時とかにくれる保冷剤が敷きつめてあって、その上に小鉢のオツマミが置いてある。

塩辛とかラッキョとかね。塩辛が150円にラッキョみたいなつけものは100円だったと思う。間違ってたら申し訳ないけど、別にいいだろ、せいぜい間違ってても50円だ!!

で、イカの塩辛の横にイカなんだけどウニ和え塩辛みたいなヤツがありましてね。あるじゃない? 本当の生ウニってワケじゃないだろうけど、ウニが混じったペーストみたいなのとイカの切り身を和えた塩辛チックなヤツ。

アレも150円なんで、それをツマミに選択。Tさんが頼んだ、これも150円だったと思うシューマイはレンジで温めてくれて4ツ入り。

季節は夏である。乾いたノドに260円のホッピーがヤケにうまい! お決まりの飲み干した後の「ク〜ッ!」を3回も繰り返したら、もう空だ。2杯目をなににするか熟考した結果、日本酒にすることにした。

ってのも、日本酒の方がホッピーより安かったからに方ならない! その価格は上撰が240円、佳撰が220円。ここて普通のオレなら全体に安い佳撰に行くところなんだゅと、この日は上撰いっちゃいました! ってのには理由があって、壁の張り紙にこんなメニューもあったんだよ。

『季節限定 八海山 特別純米 生原酒 360円』

なんかバカみたいに安いでしょ。とはいえ、頼むつもりはないんだけど、高いと思ってた上撰よりもまだ上のメニューがあると思うと、上撰がやけにお安く思えてきちゃってさ。佳撰より高いっつっても20円じゃん! 20円くらい持ってけドロボー!! ってなすごい大きな気分になっちゃってね。思わず上撰を張り込んじゃいました!! っていっても20円だけどさ。ま、子供が駄菓子屋で悩むレベルの価格差っすね。

そんな駄菓子屋と同じレベルの悩みで呑めるってうれしいよね〜。さらにその悩みの先には、贅沢気分すら待ってんだから!!

で、そう思ったら、気が大きくなっちゃってね。どうしてももうひとつ食べたいツマミが出てきちゃったんですよ。それが赤大根の酢漬け。100円だったか150円だったか忘れたけど。これ、この前、近所の人の秋田土産でいただいて、ものすごく美味しかったの。で、それが小鉢に入って陳列してあるんだよ、カウンターの上に!! ツマミの量としてはさっきの塩辛だけで充分なんだけど、どうしてもTさんにもその美味しさ教えたくて頼んじゃいましたよ! もう大盤振る舞いですよ。パトロン気分ですよ100円程度で!

そんなことしてる間に宴会に行く時間がきちゃったワケだけど、よくセンベロとかいうけどさ、千円でベロベロになるんじゃなくて、千円でパトロン気分の『センパト』の方が気分は全然いいね! 角打ちによくある支払いは商品と現金の交換払いだから、おごりたい商品は本当に自分の現金でおごった感じになるしね。

以上千円以内でパトロン気分になれる『センパト』……いやツマミ一皿に関しては100円くらいだから、こりゃもう『百パト』! 以上『百パト』の話でした。

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文/カーツさとう

コラムニスト。グルメ、旅、エアライン、サブカル、サウナ、ネコ、釣りなど幅広いジャンルに精通しており、新聞、雑誌、ラジオなどで活躍中。独特の文体でファンも多い。

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