江戸時代のみんなのあこがれ「火消」。火消同士の縄張り争いや喧嘩もしばしば

江戸時代のみんなのあこがれ「火消」。火消同士の縄張り争いや喧嘩もしばしば

  • Japaaan
  • 更新日:2017/09/15
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江戸の消防組織「火消」

とにかく火事が多かった江戸では、消防組織の火消が大活躍でした。火消には大名が務める大名火消、旗本が務める定(じょう)火消、町人が務める町火消があり、一番最後に設置されたのが町火消でした。享保3(1718)年のことです。

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町火消の仕事ってどんなもの?

町火消は町奉行配下の与力・同心が指揮する消防隊です。普段、建設工事の現場などで働く町人が隊員を務め、活動費用はそれぞれの町内が負担しました。手当や半纏、股引なども支給されたので、無償ボランティアではなかったようです。半纏は組や階級によっても図柄が異なったそう。わらじを履いて頭巾を被り、手には長さ50㎝程度の鳶口(とびぐち)を持つのが定番スタイルでした。

火消は消火活動をするというより、炎が広がらないよう被害を最小限にすることが主な仕事だったようです。竜吐水(りゅうどすい)というポンプでチョロチョロと水を出して桶で水をかけ、鳶口(とびぐち)やまさかりで建物を壊して延焼を防ぎました。風が吹いてきたら、さあ大変。風下から大きな団扇であおぎ返すのです。

火の見櫓の上に取り付けられた小さな釣り鐘、「半鐘」の鳴らしかたにも決まりがありました。1打だったら火事の現場が遠く、2打だったら大火、連打のときは火元が近いことを表していました。この鳴らし方「打鐘信号」は現代でも使われていて、消防法にも定められているんです。

町火消同士はライバル?

町火消にも階級があり、頭取・小頭・纏(まとい)持・梯子(はしご)持・平人足と階級が分かれていました。特に纏持は命がけ!自分たちの区の纏を持って頭取に指示された家の屋根に立ち、活動終了まで纏をふるわないといけません。

江戸城下には1町あたり30人の火消がおり、「いろは四十八組」とよばれる消防隊は隅田川以西を担当し、深川は別の16組が担当していました。

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「いろは組とその纏」落合芳幾

火消は誰でもなれるものではなかったので、みんなの憧れでした。そうすると火消同士も互いに意識するようで、組同士が縄張り争いをすることもしばしば。火事の現場で組同士がバッタリとあったものなら、屋根の上で鳶口を振り回して落とし合うという場面もあったとか。江戸っ子は気が短いですからね。

江戸の町に半鐘が鳴らされたら、町火消たちはさぞかし気合を入れて現場に向かったことでしょう。

参考文献:大江戸探検隊(2003)『大江戸暮らし』PHPエディターズグループ.田中栄太郎(2003)『江戸庶民の暮らし』雄山閣.内藤昌(2010)『新装版 江戸の町(下)』草思社.

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