リサーチのプロも実践「デパート・書店巡り」で情報感度アップ

リサーチのプロも実践「デパート・書店巡り」で情報感度アップ

  • PRESIDENT Online
  • 更新日:2016/12/01
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情報システムに蓄積された「ビッグデータ」に代表されるように、世の中には膨大な情報が溢れている。そんな“情報の海”のなかから、ビジネスに有用な情報やデータをどう見つけ出せばいいのか。情報収集のプロの仕事術から、その答えを探ってみよう。

TV局では番組制作に必要な情報を収集・分析し、提供する「リサーチャー」という専門職が確立している。TV局は社会のあらゆる出来事を対象としていて、取り扱うデータ量も桁外れだ。そんな情報の海をうまく渡るための“水先案内人”であるリサーチャーは、まさに情報の「プロ中のプロ」。喜多あおいさんは、そんなリサーチャーの草分けの一人である。

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テレビ番組リサーチャー 喜多あおい氏

その喜多さんは、リサーチの基本は情報の「網羅と選択」だと説明する。

「リサーチを始める前に、まず情報の海を見渡します。全体の状況を把握したうえで、どこをどのように調べるのかリサーチ戦略を立て、情報の取捨選択の基準を決めるのです。リサーチの効率を求めて、ストライクの情報をいきなりピンポイントで探そうとしてはいけません。そういう方法を取ると、調査対象外の重要な情報を取りこぼすリスクが高まります」

リサーチ戦略を立てるにしても、正しい方向に進むには、アンテナの感度を研ぎ澄ます必要がある。ビジネスマンにもできる情報感度アップ法として、喜多さんが勧めるのが「デパート巡り」だ。デパートは消費動向の最前線である。喜多さん自身、デパートウオッチングは欠かさない。

「私は、欲しい商品が置いてある売り場だけでなく、最上階からデパ地下まで時間の許す限り、すべてのフロアを見て回ります。長いときは、4~5時間滞在することもありますね。デパート全体を見れば、時代のムード、世の中の風を感じ取れます」

大型書店には最新の知識が集積

喜多さんによれば、何か目的があってデパートにいるときのほうが、「アンテナが立っている(=感度が高い)」ので、「おみやげ(=得られるおまけ情報)」が多いそうだ。また、デパートは定点観測することも肝心だという。

「各階の商品構成という情報を“縦軸”にして、そこに時間という“横軸”を通していけば、時系列的な商品構成の移り変わりから、時代のムードの変化がわかります。最近、母と一緒に実家のある京都のデパートに買い物に行きました。そうしたら、店内が落ち着いた雰囲気に変わっていました。ファッション売り場でも、ブランドを前面に打ち出さず、顧客のセンスで商品を選べるようになっているのです。そこで『腹をくくって、シニアにシフトしたんだ』と気づきました」

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また、喜多さんは、大型の総合書店にも足しげく通う。書店には最新の知識が集積されていて、世間でどんな動きが起こっているのか、何が関心を集めているのかを知るには最適というわけだ。

「デパートと同じように、仕事目的のコーナーだけでなく、なるべく全館を見て回ります。書棚に並んでいる本の背表紙を眺めているだけでも、たくさんの重要な情報が入ってきます。背表紙のタイトルには、その本のエッセンスが盛り込まれていますから」

デパートや書店を回り、幅広い情報に触れていることで、アンテナの性能は上がって、ムードが掴める。そうすれば、情報を的確に取捨選択でき、有用な情報が自ずとキャッチできるはずだ。

テレビ番組リサーチャー 喜多あおい
1964年、兵庫県生まれ。大学卒業後、出版社、新聞社などを経て、94年からテレビ番組リサーチャーの活動を開始。98年よりジーワンに参加、チーフリサーチャーを務めている。また、一般企業向けのリサーチも幅広く行っている。

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