「情報発信と対話」で難題に道 第94代警視総監に就任 吉田尚正(よしだ・なおまさ)さん(56)

「情報発信と対話」で難題に道 第94代警視総監に就任 吉田尚正(よしだ・なおまさ)さん(56)

  • 産経ニュース
  • 更新日:2017/09/16

警視庁刑事部長時代、最後のオウム真理教特別手配容疑者だった高橋克也被告(59)=上告中=の追跡を指揮した。履歴書の顔写真や最新の防犯カメラ画像などを連日公開。所持品や筆跡の写真も披露する徹底ぶりだった。最後の潜伏先から逮捕までの10日余りで、全国から1700件以上の情報が集まり「劇場型捜査」と呼ばれた。

情報提供がきっかけで逮捕できたが、提供者は、交番の若い警察官がけが人を介抱している姿をみて「警察は一生懸命やっている。協力しよう」と思って情報を寄せたことを知らされた。「警察は住民の協力がなければ仕事ができない。それ以前に信頼がなければいけないということを痛感させられた」

刑事、警備両部門の要職を歴任。宮崎県警本部長時代に知事の汚職事件を摘発し、福岡県警本部長時代には特定危険指定暴力団工藤会トップを脱税容疑で逮捕するなど実績は輝かしい。

学生時代にクイズ番組で優勝、5カ国語を使いこなすなど「頭脳明(めい)晰(せき)な仕事人」との評だが、現場の警察官との対話を重視する姿勢は一貫している。宮崎、福岡ではすべての駐在所に足を運んだ。「警察の原点は現場であり、そのさらに原点は駐在所。現場を大切にすることが風通しの良さにつながる」と言い切る。警視庁の柔道と剣道の朝稽古で汗を流し、現場の息づかいにも耳を傾ける。

座右の銘は「随処作主 立処皆真」。置かれた立場で全力を尽くせば道は開けるとの意味だ。首都東京の治安を担う警視庁では、開催まで3年を切った五輪対策や重要未解決事件が待ち受ける。「情報発信と現場との対話」で難題に道を開く。(荒井敬介)

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吉田尚正さん(緒方優子撮影)

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