『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』 を観ることは日本国民の義務である!全力でその理由を語る!

『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』 を観ることは日本国民の義務である!全力でその理由を語る!

  • シネマズ
  • 更新日:2018/01/13
No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

本日1月13日より公開の『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』 が最高でした…ただただ最高でした…。全編で「君たちはこういうのが好きなんだろう?」な夢のようなシーンに満ち満ちており、恍惚したまま「うん…大好きなの…」「あっ…今幸せ…」と答えるしかない、至高のおもてなしを受けた気分です…。ネタバレのない範囲で、その魅力を以下にお届けします!

1:『マジンガーZ』を知らなくても最高に面白いぞ!

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

言うまでもないことですが、本作は永井豪原作の、1970年代に一世を風靡したテレビアニメ『マジンガーZ』シリーズの最新作です。

ともすれば、「オリジナル版を知らなければ楽しみにくいファン向けの内容なのではないか?」と思われるかもしれませんが、そんな心配はまったくいりません。『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』は間違いなく、何の予備知識なく、いきなり観に行っても最高に面白い映画なのです!

その主な理由は、“熱い物語”、“キャラの魅力”、“ロボットアニメの楽しさが満載”という3つに集約されます。それぞれについても以下から紹介しましょう!

2:熱い物語を手掛けたのは『大東京トイボックス』のあの人だ!

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

本作の脚本を手掛けたのはマンガ家ユニット“うめ”の1人である小沢高広です。代表作『大東京トイボックス』で存分に表れた“熱い情熱をぶつけ合う”作風が、カッコイイ技名を高らかに叫び、己の正義のために戦うロボットアニメとの相性が良すぎなのです!

ストーリーそのものも「こんなにスピーディーでいいの?」と不安になってしまうくらいに勢いが良い一方で、悪役を含めた多くの登場人物それぞれの“価値観”を示すことに成功しています。

“戦う理由”は単純な正義のためだけではなく、政治的な側面や己の存在意義ということにまで及んでおり、それこそが物語に大きなカタルシスをもたらしている……エンターテインメント性と奥深さを併せ持ち、それでいてまったく混乱せずに観ることのできる“整理力”のある脚本には感服させられるばかりでした。

3:時代設定は10年後! キャラがみんな魅力的だ!

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

本作の時代設定はテレビアニメ『マジンガーZ』の10年後。主人公の兜甲児やヒロインの弓さやか、愛され兄貴分のボスなどおなじみのメンバーが10年の歳をとった姿で登場するのです。ファンにとって嬉しいことはもちろん、それぞれのキャラの立ち位置や魅力が簡潔に描かれているので、誰もがすぐに好きになれるでしょう。

本作オリジナルのヒロインである“リサ”も重要な存在です。その青い髪を含めた見た目は『新世紀エヴァンゲリオン』の綾波レイを思い出させますが、性格は天真爛漫で素直でかわらしいという、“ギャップ”の魅力もあるのです。

No image

もちろん、Dr.ヘル、ブロッケン伯爵、あしゅら男爵といったおなじみの悪役たちも健在! 彼らの行動原理や活躍がどういったものであるかは秘密にしておきますが、予想外かつ、ファンの真理を“わかっている”ものであったとだけお伝えしておきます。

No image
No image
No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

ちなみに、本作のキャラクターデザインを手掛けたのは、『AFRO SAMURAI』や『鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST』などの飯島弘也。外見はテレビアニメ版とかなり異なる“今風”でありながら、「あのキャラだ!」と分かる絶妙なデザインになっているので、今のアニメファンだけでなく、古くからの『マジンガーZ』のファンも納得できるのではないでしょうか。

4:ロボットアニメの楽しさ満載! 3DのマジンガーZも超カッコイイぞ!

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

『マジンガーZ』を観たことがなくても、「ロケットパンチ」や「ブラストファイヤー」などの必殺技をどこかで聞いたことはあるでしょう。この最新作でも、「技名を叫びながら必殺技を放つ」というロボットアニメならではの胸アツシーンがてんこ盛り! カッコイイ必殺技が惜しげもなく繰り出されるので、ずっとヘブン状態だよ!

キャラクターは作画アニメーションでありながら、ロボットのアクションなどにCGを多用していることも重要です。いわば2Dと3Dのものが共存しているのですが、まったく違和感はなく、かつCGだからでこそのマジンガーZの持つ重量感を表現することに成功しています。

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

『攻殻機動隊 ARISE』や『ファイアボール チャーミング』などのメカニックデザイナーである柳瀬敬之によるマジンガーZの造形も、細部に至るまでこだわりがみられます。柳瀬氏は映画という大画面で観る環境を踏まえ、CGとして動かした時に破綻がないような関節をつくることに尽力したそうで、見た目のインパクトだけでなく、実物で存在しうるリアリティをも併せ持った見事なマジンガーZを設計しているのです。

繰り返すようですが、巨大ロボットが“誰もが知っているあの技”を繰り出し、かつそのロボットの造形のクオリティは最高、大迫力のアクションが展開するのですから、もう「幸せ……」としか言えなくなるのです。

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

5:もちろん往年のファンへのサービスも! 永井豪が本作に込めた想いとは?

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

「『マジンガーZ』を知らなくてもまったく問題なく楽しめる」とは書きましたが、もちろん往年のファンに向けてのサービスも満載です。具体的にはネタバレになるので書けませんが、おなじみの必殺技やロボットはもちろん、“お札”や“3Dプリンターで出来上がったもの”にもファンが「あっ!」と気づけるでしょう。

筆者は残念ながら『マジンガーZ』世代ではないので、そのファンサービスの全てを理解することはできませんでしたが、後追いでアニメ版を観ると、そのリスペクト、愛が半端なものではないことがよくわかりました。リアルタイムに観ていた人がうらやましいよ!

ちなみに、原作者である永井豪は今回の映画に対して「ここまでならやっても構わないよ」「こんなことをやってもいいよ」という簡単な企画案を出したそうです。それは「かつてのファンもいるが、まったく『マジンガーZ』を知らない世代もいるから、それを踏まえて新しい『マジンガーZ』を作ることが重要。あまり過去の『マジンガーZ』に縛られても小さくなってしまう」という意図の元に作成したものであったのだとか。

『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』 が「新しく観る人にとっても面白いが、かつてのファンが感涙できる要素もたっぷりある」という、多くの人が楽しむことのできる理想的な作品に仕上がっていたのは、優秀なスタッフに恵まれたことはもちろん、過去の作品に囚われない自由な作品作りができたおかげでもあるのでしょう。

ちなみに、Amazonプライムビデオ会員特典で、現在18話まで『マジンガーZ』を観ることができます。スマホやパソコンで気軽に観られるので、映画と合わせてぜひチェックしてみてください。

※まだまだ魅力たっぷりの『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』、次のページでは豪華声優陣について解説します。

6:声優が若手実力派からベテランまで勢揃い! 耳が幸せだ!

No image
No image
No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

超豪華な声優陣にも触れなければなりますまい! 主人公・兜甲児役には森久保祥太郎、ヒロインの弓さやか役には茅野愛衣、新ヒロインのリサには上坂すみれ、グレートマジンガーを操る剣鉄也には関俊彦、さらには花江夏樹、高木渉、山口勝平、菊池正美、森田順平、島田敏、塩屋浩三などと、声優に明るくなくても知っている、若手実力派からベテランまで勢揃いしているのです。

悪役もまた豪華で、ブロッケン伯爵には藤原啓治、あしゅら男爵(女性)には朴璐美、Dr.ヘル役には石塚運昇というキャスティング!

さらに、テレビアニメ版で兜甲児役であった石丸博也が統合軍司令を演じています!

あしゅら男爵(男性)に宮迫博之、アイドルユニット“マジンガールズ”のメンバーにおかずクラブのオカリナ&ゆいPというタレントも起用されていますが、他の声優たちと遜色ない上手さであったので問題ありません!

声優ファンの方は、想像してみてください……森久保翔太や関俊彦ボイスによる必殺技の数々を……上坂すみれの天真爛漫のヒロインを……細かいことはいいです、これらの声優さんが好きな方は耳が幸せすぎるので観てください……。

7:主題歌とエンディング楽曲も最高だ! オープニングでブチ上がれ!

本作の主題歌を歌うのは誰か……これも言うまでもないでしょう。生きるレジェンドであり「マジンガーZといえばこの人!」な水木一郎ですよ!

最新作のためにもちろん新録が行われ、水木一郎は「45年間で何万回も歌ってきましたが、初心に戻って歌えたのが自分でも新鮮でした。“マジンガーZ愛”は誰にも負けないので、“愛”を持って歌わせていただきました!」と熱いコメントをしています。このテーマ曲に合わせたオープニングの演出も最高なので、「まばたきすらしてはならぬ」な勢いで挑むことをおすすめします!

さらに、エンディングテーマを手がけるのは吉川晃司! 映画の余韻を、さらに深く、素晴らしいものにしてくれますよ!

8:4D上映で「パイルダーオン」が体験できる!

『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』の公開スクリーンの半数以上で、アトラクション型の演出が楽しめる“4DX”、“MX4D”、“D-BOX”にて上映がされます。

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

この4D上映が実に気合が入っているらしく、映像に合わせてさまざまな演出が用意されていることはもちろん、なんとマジンガーZに乗り込む時の夢の「パイルダーオン」を体験できるのだとか……。筆者は試写で体験できなくて悔しい!  絶対にもう一度観ます!

9:テーマは『ズートピア』の真逆? 現代社会で生きているオトナがグッとくる!

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

実は、本作には「多様性の危うさ」という、2016年のアニメ映画『ズートピア』で表れた多様性の素晴らしさとは正反対のことが示されています。詳しくはネタバレになるので書けないのですが、それぞれの“正義”にも個性があることや、多様な価値観があるがゆえに危機的な状況に陥ってしまうことなどが語られているのです。

今回の主人公の兜甲児のヒーロー像は、その現代ならではの多様性の危うさや、『マジンガーZ』という作品に通底している「神にも悪魔にもなれる」言葉をも踏まえたものになっています。

監督である志水淳児もまた、「今までの兜甲児はパイロットとして頑張っていましたが、今回は中間管理職的な、守りの立場とも言えるポジションについています。当時子どもだった視聴者がオトナになったように、甲児も成長しているのです」と語っています。

成長した兜甲児が、葛藤しながらも昔の感覚を取り戻し、正しい価値観を持ったヒーローとして立ち上がっていく姿は、現代社会で生きているオトナこそが自身に投影できるでしょう。子どもも大興奮できるロボットアニメでありながら、深いテーマを備えたオトナ向けの視点も忘れていないのも、本作の美点です。

10:たった1つの欠点……それは短いことだ!

No image

©永井豪/ダイナミック企画・MZ製作委員会

ここまで絶賛してきましたが、『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』には1つだけ、どうしようもない欠点があります。それは、単純に「短すぎる!」ということです。

本作の上映時間はわずか95分。前述した通り登場人物それぞれの価値観を示す物語はしっかりと整理されているのですが、それにしても話運びが矢継ぎ早な印象があることは否めません。必殺技の連続そのものは嬉しいのですが“タメ”が欠けているため、「その技は“ここぞ”という時に使ってくれ!」という贅沢な不満を覚えるほどでした。正直、3時間くらいは余裕で観られるよ!

何より、これほどキャラそれぞれが魅力的で、テレビアニメ版のリスペクトと愛に溢れ、ロボットアニメの魅力も満載という本作が「この1作だけで終わりだなんて…!」という寂しい感情を隠せないのです。本音ではテレビアニメとして2クールぐらい観ていたいよ!

もちろん、この「短すぎるよ!」という不満は、時間が限られた映画というフォーマットだからでこその特徴にすぎません。むしろ「短い時間に詰め込まれたロボットアニメの魅力を、映画館で最大限に堪能できる!」と前向きに捕らえるべきでしょう……と言いつつ、やっぱり続編やテレビアニメ版としても観たいです! お願いします!

まとめ:『パシフィック・リム』ファンはもちろん、息子を持つお父さんは絶対に観るべきだ!

みんな大好き『パシフィック・リム』は、ロボットアニメを愛してくれている方々が届けてくれた、最高の日本へのラブレターでした。そのラブレターがあったのは、ご存知の通り『マジンガーZ』という最高のロボットアニメのおかげでもあります。

しかしながら、「『パシフィック・リム』は大好きだけど、『マジンガーZ』を観たことがない」という方もいらっしゃるのではないでしょうか……。そうであれば、『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』を観ない理由はありません。かつての(こう書いてしまうことが悲しい!)日本が誇るエンターテインメントであり、世界中で愛されたロボットアニメを、現代の映画館で(ロボットに乗り込む体験ができる4D演出も含めて)楽しめる絶好の機会なのですから!

No image

©Legendary Pictures/Universal Pictures.

誰もが待ち遠しい続編『パシフィック・リム アップライジング』の公開は2018年4月……まだ3ヶ月もあります。そのハリウッドから日本へのさらなるラブレターを受け取るというのは、国民の義務と言っても過言ではありません。その大祭りの前の大祭りである、この『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』を盛り上げ、映画館で観ることもまた、国民の義務と断言していいでしょう!

往年の『マジンガーZ』ファンはもちろん、ロボットアニメに興味がなかった方も、その魅力に気付き、熱狂できることでしょう。いつも息子(娘)にかまってやれないお父さん、ぜひお子さんと一緒に観てください。きっと最高の思い出になりますよ!

おまけ:合わせて観て欲しい、永井豪にまつわる作品はこれだ!

最後に、『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』と合わせて観て欲しい、永井豪作品を原作としている、またはその作品が重要なモチーフとなっている、3つの映像作品を紹介します。

1:マジンガーZ対暗黒大将軍

No image

『マジンガーZ』の映画オリジナル作品で、その衝撃的な内容から高い人気を博していました。次々に危機が訪れ、これ以上なく絶望的な状況にまで追い込まれる物語はかなりスリリング。『劇場版 マジンガーZ/INFINITY』 にも登場するグレートマジンガーがどのように活躍するかにも注目です。

Amazonプライムビデオ会員特典ほか、Huluでも気軽に観ることができます。

2:皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ

No image

(c)2015 GOON FILMS S.R.L. Licensed by RAI Com S.p.A. – Rome, Italy. All rights Reserved.

永井豪原作のロボットアニメ『鋼鉄ジーグ』が重要なモチーフになっている、イタリアの映画です。“犯罪もの”と“スーパーヒーローもの”を組み合わせたような作風で、孤独な男が純粋な女性と打ち解けていくラブロマンスもある、低予算ながら見応えのある作品に仕上がっていました。PG12指定であり、子どもには不適切な性描写もあるのでご注意を。

3:デビルマン crybaby

『デビルマン』のアニメ版ではなく、マンガ版を下敷きにした連続アニメ作品です。時代設定はSNSや動画共有サイトが存在する現代となり、陸上競技が重要なモチーフなるなどのオリジナル要素もふんだん。何より「地上波では絶対に流せない!」なエログロ描写が大盤振る舞いでした。『夜は短し歩けよ乙女』の湯浅政明監督ならではの“ドラッギー”な映像表現、『聲の形』の牛尾憲輔による研ぎ澄まされた音楽も見事にハマった、原作ファンも納得の素晴らしい作品になっていました。こちらはNetflix限定で配信中です!

■このライターの記事をもっと読みたい方は、こちら

(文:ヒナタカ)

関連記事

新たなる“デビルマン”対“マジンガーZ”!?2018年は永井豪イヤーだ!

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

映画カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
性犯罪被害者の実体験描く「私は絶対許さない」特報、「15歳の元日、私は死んだ」
『Twitter』上で話題騒然! 「スターウォーズのフィギュアなのに月亭方正と松本人志にしか見えない」
1月14日の注目映画第1位は『私は絶対許さない』
松坂桃李主演、性の極限描く「娼年」衝撃の特報解禁
透明感ありすぎ! ロバート秋山が “17歳の清純派女優” になりきる「クリエイターズ・ファイル」がツッコミどころ満載
  • このエントリーをはてなブックマークに追加