長年にわたって愛される製品に贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」に、「トランスフォーマー マスターピース シリーズ」がキャラクター玩具として初の受賞

長年にわたって愛される製品に贈られる「グッドデザイン・ロングライフデザイン賞」に、「トランスフォーマー マスターピース シリーズ」がキャラクター玩具として初の受賞

  • @DIME
  • 更新日:2016/12/01
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■連載/

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授賞式にはトランスォーマー開発チームの代表として、デザイナーの小林 弘典さんが出席。小林さんはマスターピースシリーズの立ち上げメンバーの一員として、2003年に発売されたシリーズ第1作目「MP-1 コンボイ」のデザイン、開発を手掛けた。小林さん自身も10歳のころに出合った「トランスフォーマー」に魅せられ大ファンになり、タカラの入社試験には自作のトランスフォーマー玩具を持って挑んだというエピソードがある。

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「玩具業界の中で評価をいただいたことはあったが、誰もが知っている一般的な商品と並んで評価していただけたことはとても光栄。マスターピースシリーズは、トランスフォーマーという変形するロボット生命体の“変形”と“可動”を高次元で融合させたフィギュアを目指して、日々進化を重ねている。2003年のシリーズ開始以降12年以上続いているマスターピースシリーズの礎を築けたことは誇りに思っている」(小林さん)

タカラトミーの社内でも「玩具でも受賞できるのか」と驚きの声があがったというロングライフデザイン賞だが、受賞の理由として審査員からは次の点が評価された。

◎かつてトランスフォーマーで遊んだ少年たちが親となった今でも、子どもと一緒に二世代に渡って親しまれているロングセラー商品であること。

◎ロボットの姿から乗り物、動物の姿に変形し、合体する仕組みは、現在のロボット開発者をはじめ、様々な分野の技術者、クリエイターたちを刺激し続けている。昨年発表された「完全自動変形ロボット」など、トランスフォーマーの発想、デザインは、実社会で新たな可能性を広げる役割も果たしている。

受賞商品は「GOOD DESIGN Marunouchi」にて展示会が開催されたが(11月20日で終了)、龍角散やボンタンアメ、バンドエイド、オロナミンCなど誰もが知っているパッケージの商品と並んで、マスターピースシリーズのコンボイ司令官とトラックスが展示されていた。

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商品の横にはデザイナーの小林さんの手書きメッセージが。

「これからもファンの皆様に新鮮な驚きと感動を与えられるマスターピースシリーズであり続けます!来春発売予定のメガトロンVer.2も、メガトロンの決定版といえる出来になりそうです。楽しみにしていてください!!」

◆今後は若い世代にもアピールできるシリーズ展開に

マスターピースシリーズは税込で1万円を超える商品が主流の高価格帯の玩具だが、初代アニメシリーズに登場したキャラクターを中心に、当時では実現できなかった高度な技術で再現。2003年の発売以来、大人向け玩具として人気を博し、2016年10月までに発売された同シリーズの商品は30種類以上にも上る。

「現在ではトランスフォーマー玩具の大人向け市場が確立しているが、マスターピースの発売当時はもっぱら子ども向けに展開していた。マスターピースを発表する2年ほど前に、1985年当時の玩具の復刻版を出したところ大変な反響があった。大人になったかつてのファンもトランスフォーマーで遊びたいというニーズがあるのではないかと、(初代アニメ開始)15周年アニバーサリーとして、当時遊んだおもちゃを大人向けに最新技術で蘇らせるというコンセプトで始まった。価格も含めて、本当に売れるのか?と、社内では半信半疑だったと聞いている」(タカラトミー ボーイズ事業部 マーケティング課 海保 良雄さん)

トランスフォーマーのキャラクターは時代ごとに様々な形でリメイクされて玩具展開しているが、マスターピースの登場までは、初代のキャラクターを忠実に再現したものがなかったため、それも大きな反響があった要因だった。さらに、本体パーツの取り外しや差し替えをせずに変形できる“完全変形”を実現し、ロボットモード時の幅広い可動域で自在にポージングできること、一部パーツにダイキャスト素材を取り入れたことによる重量感、存在感のあるサイズなど、子どものころトランスフォーマー玩具で遊んだ大人ファンの心をつかんだ。

下記の画像は1985年発売の「コンボイ」と、マスターピースの第1作目「MP-1 コンボイ」。デザインや質感など、マスターピースはアニメのキャラクターを忠実に再現しているのがわかる。

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キャラクター選定は初代アニメシリーズを中心としていたが、2016年は「ビーストウォーズ」放送20周年として、シリーズ初の「ビーストウォーズ」のキャラクター「MP-32 コンボイ」がリリースされた。「ビーストウォーズ」は乗り物に変形する従来のシリーズと大きく異なり、ロボットから動物に変形する作品だ。

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「マスターピースシリーズは、より価格帯の低い、自動車メーカーのライセンスを取得したリアルカーシリーズ(MP-12 ランボル等)の投入でさらにファンが広がった。マスターピースの購入者は初代アニメシリーズ時代のファンが多く30~40代がメインだが、ビーストウォーズは20代のファンが多いのでその層に向けて新しい提案をしていこうと、ビーストウォーズのキャラクターを発売した。ビーストウォーズで初めてトランスフォーマーの玩具を買ったという方も多く、来年の1月にはビーストウォーズ第2弾として『MP-34 チータス』を発売する。今後もさらにシリーズを厚くしていきたいと考えている」(海保さん)

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マスターピースは最新の技術を追求して作るというコンセプトがあり、「MP-32 コンボイ」に関しても、ゴリラモードはリアルなゴリラのように毛で覆った方がいいのか、アニメのテクスチャーを忠実に再現した方がいいのかなど、侃々諤々の議論があったという。

「ビーストウォーズ」は1996年(日本では1997年)に放送された作品で、当時出始めだった3DCGで制作されたテレビアニメ。原作を見るとわかるが、現在の最新CG技術とは異なり、ポリゴンにテクスチャーがべったりと張り付いている平坦な印象の映像だ。「MP-32 コンボイ」ではアニメから出てきたようなリアル感を重視して、あえてアニメの質感やイメージを忠実に再現した。

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「デザイナーは固定されていないが、デザイン、開発の現場では『トランスフォーマーチームに来てすぐにマスターピース担当になれるほど甘い世界じゃない』と言われている。下調べがかなり必要で、アニメのどの部分を切り取って、どのようなパーツを作るのか、ポージングはどうするのかなど、熱心なファンの方々にも納得して喜んでもらえるようにキャラクターを知り尽くしておかないと、このクオリティで提案ができない」(海保さん)

【AJの読み】トランスフォーマーを語ると長くなってしまうので……

私事で恐縮だが、高校生のとき初代アニメをリアルタイムで視聴して以来、30年以上もトランスフォーマーのファンである。トランスフォーマーは米国、日本で制作されたアニメ、実写映画、コミックスとさまざまなシリーズ、世界観のある作品で、同じキャラクターでも作品によって全く異なることもある。しかしベースとなっているのは“生きているロボット生命体”であり、異なるフォームに“変形”できるということだ。

ロボットから乗り物や動物に変わる変形こそがトランスフォーマー玩具の大きな魅力であり、その魅力を忠実に再現したマスターピースは、二次元が具現化された楽しさを味わうことができるとファンの大きな支持を得ている。

来年4月には、デザイナーの小林さんが「メガトロンの決定版」と言っていた「MP-36 メガトロン」が発売される(現在予約受付中)。メガトロンは銃に変形するが、ロボットからどのように変形すれば銃になるのか、画像を見ても想像がつかないほど、初代メガトロンを精巧に再現している。

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メガトロンの発売に合わせて、過去のマスターピースから、@DIMEでも紹介した「MP-13 サウンドウェーブ」、「MP-10 コンボイVer.2.0」、「MP-11 スタースクリーム」などの周辺キャラクターが再販される予定。

「ビーストウォーズ」のように今後取り上げる作品が増えていく可能性もあり、より幅広い世代のファン層の獲得も見込めそうだ。ちなみに個人的にマスターピースで作っていただきたいと希望しているキャラクターは、マスターピースのスケール感でぜひとも再現して欲しい、トリプルチェンジャーのアストロトレインとブリッツウィング、6パターンに変形するシックスショットとコミックス版のオーバーロード。コンバットロンの五体が合体するブルーティカスや、ビルドロンの六体が合体するデバスターなど合体兵士も期待したいが、とんでもない大きさと価格になりそうなので……。

文/阿部 純子

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