あの頃これが欲しかった!ラジオとテレビとカセットレコーダーが一体化した「ラテカセ」

あの頃これが欲しかった!ラジオとテレビとカセットレコーダーが一体化した「ラテカセ」

  • @DIME
  • 更新日:2018/02/12
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インターネットがまだ無かった1970~80年代。

家庭の娯楽の中心は、「ラジオ」、そして「テレビ」でした。

当初はとても大きなサイズだったこれらの機器も、時代が進むにつれ、小型軽量化が図られるようになってきて、ポータブルで持ち歩く事も不可能ではなくなりました。

そして音声の録音再生が可能な、「テープレコーダー」。

出始めの頃は、「オープンリール」方式で巨大なサイズだった「テープレコーダー」も、「リール」と「テープ」を「カセット」に封入して小型化した規格「カセットテープレコーダー」が大ヒットした為、一般家庭に一気に普及する事となりました。

ある程度、本体の小型化に成功すると、複数の機能を一体化した機器が作られるようになるのは世の流れ。

「テープレコーダー」に「ラジオ」を内蔵した、通称「ラジカセ」が開発されて、これまた爆発的なヒットを飛ばします。こうなるともう一体型の流れは止められません。ついに、とんでもないものまで一体化されてしまったのです。

それが「ラテカセ」…「ラジオ・テレビ・カセットレコーダー・一体型オーディオ」なのです!

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https://www.sony.co.jp/Fun/design/history/product/1970/fx-300.html

「ラテカセ」を知る人が、真っ先に思い浮かぶ機種が、このSONYの「ジャッカル(jackal)FX-300」でしょう。

縦型の筐体の正面中央に、3インチのモノクロ・ブラウン管テレビを内蔵。

ラジオの操作パネルはその下部に配置、テープレコーダーは録音・再生レバーのレイアウトから逆算されて、本体トップに配置されています。

カラーリングはダークメタリック。接合部分はビス止め加工されていて、いかにもメカメカチックで頑丈そう。価格は当時の値段で約6万円。今の物価だとだいたい倍くらいの感覚になるそうです。結構高額ですよね。しかし、旅行や行楽、アウトドアなど、どこへでも持っていけるという事で、これまた大ヒットしたようです。

ちなみに当時子どもだった人たちは、「勉強の為にラジオを聞いて、内蔵のテレビで教育テレビ(現:Eテレ)を見て、テープは英語の発音の練習に使うんだ!」と強引に言い張って親に買ってもらったはいいけれど、実際には深夜ラジオやオトナ向けTV番組をこっそり枕元で楽しんでいただけ、みたいな人も多かったみたいですね。

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実はこの記事を執筆する前に、何の気なしに、家の近くのハー〇・オフに遊びに出かけた所、なんと偶然に、ラテカセ「ジャッカル」を見つけました。

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側面のスピーカーや、ダイヤルの構造がはっきり分かりますね。カセットの操作レバー手前のバーは、本体転倒時、このバーが支えとなって、正面操作パネルの破損を防ぎます。

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テレビ番組がデジタル放送になった現在では、ラテカセのテレビ画面には何も映りませんが、デジタル放送の映像をアナログ変換して、RF接続出来る仕掛け(アナログ放送の映像信号を、アンテナからラテカセのTVチューナーへ送って、チャンネルの一つとして映像表示をさせる)を作って、今でもテレビの視聴を楽しんでいる好事家も居るらしいです(^_^;)

ちなみに、この店では、もう一台、「ラテカセ」が置いてありました。

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こちらは、National(現・Panasonic)TR-512Fという「ラテカセ」ですね。

SONYが縦型の筐体なのに対して、こちらは横型の特徴的なフォルムです。

珍品度はこちらの方が高いですね。ネットでもほとんど情報を調べる事が出来ませんでした。

ちなみに他のメーカーも「ラテカセ」を発売していました。

日立製作所は「見聞録(けんぶんろく)」。

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http://tatevfrr.blog.fc2.com/img/20140313222548b32.jpg/

上面に操作パネルがびっしり並んでいて、ステレオのスピーカーが正面を向いている形状が特徴的ですね。

日本ビクターからは、「カラーテレビ」内蔵の「カラカセ CX-50」が登場。

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http://tatevfrr.blog.fc2.com/img/2014031322230561e.jpg/

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http://tatevfrr.blog.fc2.com/img/20140313222505ad7.jpg/

ビクターの「ラテカセ66」は、とっても格好いいですねぇ…。ぱっと見、アマチュア無線機みたいです。

ブラウン管の性質上、どうしても奥行きを持たせた作りになってしまう為、一種独特な風貌になってしまった「ラテカセ」ですが、その無骨なフォルムは、かえって安定感と安心感を持たれて、多くの人に好まれた様です。

しかし、ブラウン管テレビから液晶テレビ、アナログ放送からデジタル放送、カセットテープからデジタルオーディオプレーヤー、そしてクラウド・オンデマンド音楽サービスへと移行するにあたり、「ラテカセ」の系譜は完全に断たれてしまいました…と思ったら、いまや携帯電話にこれらの機能が全て内蔵されて「スマートフォン」となり、ポケットに入るサイズになってしまったのですから凄いですねー。

どれだけ色々な機能を一体化してしまえば、気が済むというのでしょう・・・。

…個人的には普通にメガネとしても使えて、超音波洗浄機で丸ごと洗える、ネットやテレビ、ついでにVR動画も見ることが出来ちゃう「スマートメガネ」を2万円で出してほしいです!(無理?)

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※記事中の情報は、記事執筆調査時点のものとなります。

※本記事の内容は、あくまでも筆者の調査と主観に基づき、面白可笑しく表現した感想であり、特定メーカーや機種を貶める意図はございません。

※本記事に登場する、漫画のキャラクターはフィクションです。

文/FURU
デジタル系ガジェットに散財する、サラリーマン兼漫画描き兼ライター。
電脳ネタがテーマの漫画を得意とする→http://www.furuyan.com

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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