プーチン大統領、平昌五輪ロシア除外で個人参加容認「政権が邪魔することはない」

プーチン大統領、平昌五輪ロシア除外で個人参加容認「政権が邪魔することはない」

  • SANSPO.COM
  • 更新日:2017/12/07

【モスクワ6日】国際オリンピック委員会(IOC)は5日(日本時間6日)、スイス・ローザンヌで理事会を開き、ロシアに国主導でドーピングの組織的不正があったとして同国オリンピック委員会(ROC)の資格を停止、平昌五輪から同国選手団の除外を決定。厳しい条件をクリアし潔白を証明した選手が個人資格で参加することも認めた。ロシアのウラジーミル・プーチン大統領(65)は選手が個人資格で参加するのを「政権が邪魔することはない」と容認した。

冬季競技で数多くの金メダルを獲得してきた大国ロシアに、IOCは国としての参加を認めない厳しい処分を下した。

「五輪とスポーツに対する前代未聞の攻撃だ」

IOCのトーマス・バッハ会長は、ロシアが主導したドーピング違反を強く批判した。一方で、潔白な選手が五輪に参加できる道も開いていた。

「ドーピング違反歴がなく、大会前の検査をすべて受け、世界反ドーピング機関(WADA)やIOCなどが新設する委員会が潔白と認めた」選手は個人、団体とも「ロシアからの五輪選手(OAR)」として参加を認められる。国旗・国歌の使用は認められないが、IOCは閉会式前の処分の一部、または全面解除の可能性も示唆しており、閉会式に国旗を持って参加できる可能性は残されている。

これに対してロシアのプーチン大統領は6日、「ロシアにも一部悪いところがあった」とし、ロシア人選手の個人資格での参加を「政権が邪魔することはない」と容認する姿勢を示した。

理事会では、元スイス大統領のサミュエル・シュミド氏が率いた調査委員会が、国ぐるみの不正システムを裏付ける物的証拠などを示した報告書を提出。IOCはROCの資格停止のほか、アレクサンドル・ジューコフROC会長のIOC委員資格も停止。不正が行われた2014年ソチ五輪当時の同国スポーツ相、ビタリー・ムトコ氏を五輪から永久追放した。調査費用など計1500万ドル(約17億円)の負担もROCに求めた。

国のドーピングへの関与を一貫して否定していたロシアでは、厳しい処分に反発の声が上がり、イーゴリ・レベジェフ下院副議長は「五輪を完全にボイコットすべきだ」と訴えていた。

ROCでは、選手も出席した会合を12日にも開き、個人資格での出場の是非を判断する見通し。プーチン大統領の容認によって実現の可能性は高まったが、厳しい条件をクリアせねばならず、メダル争いにも大きな影響を及ぼす可能性はある。

全種目に有力選手を抱えるフィギュアスケート。特に女子には世界女王のエフゲニア・メドベージェワ(18)や、7日開幕のグランプリ・ファイナル(名古屋)に出場するマリア・ソツコワ(17)、アリーナ・ザギトワ(15)がいる。日本にとって最大の強敵だ。

スピードスケート女子団体追い抜きは、ソチ五輪の3位決定戦で日本を下して銅メダルを獲得している。日本が世界ランク6位のカーリング女子でも同3位。いずれも強力なライバルだ。有力選手が大会に出場できるかどうかは、他国にも最大の関心事となりそうだ。

全日本スキー連盟の蛯沢克仁距離部長「大会自体がもの静かなものになるだろう。残念で悲しい」

日本スケート連盟の川崎努ショートトラック強化部長「信じられないような気持ち」

舛本直文・首都大学東京特任教授「IOCはリオ五輪でロシアへの姿勢が弱腰だと批判されたから、今回は強く対応せざるを得なかった。スポーツと五輪の高潔性を保つ点では評価したい。ただ、個々のロシア選手のクリーンさの証明は難しい。冬季競技の大国ロシアが不在なら、平昌は歴史に残る寂しい大会になるだろう」

スポーツ評論家の玉木正之氏「(IOCによる)国単位での処分は、アパルトヘイト(人種隔離)政策を進めた南アフリカなどに対してもあった。過去に犯した過ちを認めクリーンになって再出発してほしい」

★ロシアと冬季五輪

ロシアは14年ソチ五輪でフィギュアスケートの女子とペア、団体で3つの金メダルを獲得。その他にもボブスレーやスキーの距離などでも頂点に立ち、10年バンクーバー大会の2倍以上となる金13個、銀11個、銅9個の合計33個のメダルを獲得。金メダルの数と総数は出場した88の国と地域で最多だった。長年に渡りメダル総数のトップを争ってきただけに、国として冬季五輪に出場できないことは汚点ともいえる。

★ロシアのドーピング問題

昨年7月に世界反ドーピング機関(WADA)の調査チームがロシアの国ぐるみの不正を指摘。リオデジャネイロ五輪・パラリンピックは同国の参加を巡って大混乱となった。同12月の最終報告書は2011〜15年にパラリンピック競技を含め、1000人を超すロシア選手が組織的な隠蔽に関与したり恩恵を受けたりしていたと結論付けた。IOCは14年ソチ五輪の検体の再検査で、今年12月までに25選手を失格処分。獲得したメダル計33個のうち三分の一にあたる11個をはく奪した。ロシア政府は一貫して関与を否定している。

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エフゲニア・メドベージェワ

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