長谷部誠と鎌田大地、変革期のフランクフルトであわてずに出番を待つ

長谷部誠と鎌田大地、変革期のフランクフルトであわてずに出番を待つ

  • Sportiva
  • 更新日:2020/01/26

ブンデスリーガ第19節、フランクフルトが首位ライプツィヒを2-0で破る番狂わせを演じた。

ウィンターブレイク前のフランクフルトは苦しんでいた。11月にバイエルンに5-1と大勝したものの、その後はヨーロッパリーグ(EL)のリエージュ戦を含めて3連敗。ELのアウェーでのアーセナル戦は1-2で競り勝ったが、12月に入るとELを含む6試合で1分5敗と勝利から見放された。

だが、ウィンターブレイクが明けると、第18節はアウェーでホッフェンハイムを1-2と破り、この日のライプツィヒ戦で2連勝となった。ライプツィヒにとっては10月26日の第9節フライブルク戦以来、14試合ぶりの黒星となった。

試合後、フランクフルトのアディ・ヒュッター監督は「ライプツィヒは攻守の切り替えと1対1が力強かった。ボールを奪ってもなかなかスペースを見つけることができなかった。後半は1対1で強くいこうと話した。我々はウィンターブレイクをうまく使うことができた。こんなに早く4バックで選手たちがプレーできるようになったことを誇りに思う」と語った。

勝てなかった前半戦終盤の状況を打開すべく、ヒュッター監督はウィンターブレイクから4バックにトライしていた。長谷部誠が説明する。

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ライプツィヒ戦ではベンチ入りしたものの出番がなかった鎌田大地と長谷部誠

「監督はもともと、ここ(フランクフルト)に来るまでは、ずっと4バックでやっていた。ザルツブルクとか、ベルン(ヤングボーイズ)の時もそうだった。ここに来てからも、最初は4バックでやっていたんですけど、なかなかうまくいかなくて、3バックにしてからよくなったので、3バックを1年半くらい使っていたんです」

一方、ライプツィヒのユリアン・ナーゲルスマン監督は「前半、とくに25分くらいはとてもよかった。22本もシュートを打ってノーゴールとは、何かが欠けているということ。もっとトレーニングしなくてはいけない。欠けているのは最後の数パーセントだ」と話した。

ボールを67パーセント支配し、シュート数もフランクフルトの7を大きく上回ったにもかかわらず、フランクフルトに効率よくゴールを奪われた。

残念だったのは、長谷部も鎌田大地も出場機会がなかったことだ。前節も長谷部は胃腸炎で、鎌田大地は負傷でベンチ外だった。ライプツィヒ戦ではそろってベンチを温めた。

守備が安定している限り、長谷部のような守備的な選手の交代はしづらいもの。だが長谷部は、これからのELやドイツ杯の連戦を見据え、「ポジションを奪い取ってやるというよりも、チャンスが来た時にしっかりやる」と、あわてていない。

鎌田は、ウィンターブレイク中の1月9日、フロリダで行なわれたヘルタ・ベルリンとの練習試合で、右足首の靭帯を負傷した。当初は復帰に数カ月かかるかと思われたが、今週は1日を除いてチームの練習に合流した。

負傷に関して、全治までどの程度の時間がかかるのかなど、詳しい状況については話さなかったが鎌田だが、負傷の治療でいったん日本に帰国していたと明かす。

「日本には僕が信頼している人たちがいっぱいいる、1週間くらいあれば戻ってこられる自信があるということを監督に伝えました。僕が日本に帰りたいと最初に言ったときは、『そんなに慌てて帰る必要はないだろう』と言われたけど、僕は治せる自信があるという風に伝えて、早く帰らせてもらいました」

鎌田はもともと右足首に古傷が抱えており、違和感が消えることはないのだという。そのことによって重い診断結果になってしまったのだが、鎌田は自分の感触から、回復までの期間と方法を導き出し、日本での治療を選択したのだそうだ。

早く治療して戦線に復帰したかったのは、チームが4バックという新しい方向を模索していたことも要因のひとつだ。

「ウィンターブレイク前はずっと勝てず、フォーメーションも変えるという方針になっていた。チームとしては変わる時期で、僕らにとっても大事な時期だと思うし、できるだけ早くチームに合流できたほうがいいと思った。だから、早く復帰できたのはよかったなと思います」

早期復帰よりも根治を、という考え方もあるだろうが、鎌田は現在のフランクフルトでの活躍と貢献を第一に考えていた。

そろって出場のない連勝になったが、フランクフルトは試合数も多く、連戦が続く。ふたりの力が必要になる時が来るはずだ。

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