北の湖親方、三回忌を終えて“長男”北斗龍が今思うこと

北の湖親方、三回忌を終えて“長男”北斗龍が今思うこと

  • 週刊女性PRIME
  • 更新日:2017/11/14
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北の湖

10月1日、不世出の大横綱で日本相撲協会の理事長も務めた北の湖敏満さんの三回忌法要が川崎大師で営まれた。

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「'15年11月20日に62歳の若さで亡くなりましたが、命日は九州場所に重なるので前倒しになりました。境内に建立された故人の銅像の除幕式も行われ、合計3時間にも及ぶ盛大な法要でした。

とみ子夫人もこの日のために準備が大変だったんでしょう。感極まった表情でしたね」(北の湖部屋の大阪の定宿、成恩寺の永井稜洲住職)

北の湖親方が現役時代に横綱になったときは、勝負に厳しく容赦ない勝ち方が「憎らしいほど強い」と言われた。しかし、引退後におこした北の湖部屋の最初の弟子であった元北斗龍の丸山貞宏さんは、実際の姿はまったく違っていたと話す。

「本当によくしゃべったし、よく笑いました。負けて倒れた相手に手を貸さないといって批判されていましたが、それも自分が同じことをされると嫌だったからなんです」

丸山さんは中学生のときに親方にスカウトされ、31年にわたって土俵に上がった。親方を“実の父”のように慕い、部屋ではちゃんこ長を務めた。

「親方は弟子に優しくて、食材の買い出しまでしてくれました。美味しそうなお菓子を見つけると、弟子の分まで買ってきてくれるんです。部屋の掃除をすると本棚に難しそうな本が並んでいて、勉強熱心なんだなと思いました」

前出の永井住職も、親方が陰で努力する姿を見ていた。

「'11年に不祥事で大阪場所が開催中止になったとき、北の湖さん自らが各業者にお詫びに回っていました。

丁寧に説明して、ほとんどの方が納得してくれたんです。博識で、歴史や法律にも詳しかったですね。相手が政治家でも対等に話ができるようによく六法全書を読んでいました」

横綱の品格を守ることを大切にし、常に努力を怠らなかった。それなのに、理事長時代にはトラブルが連続する。

「力士暴行死事件、野球賭博問題、八百長問題など、問題ばかりでした。日本人横綱が出ないことで人気も低迷。白鵬の猫だまし事件で苦言を呈したことが表に出た最後の姿でした。晩年は苦しみましたね」(相撲ライター)

そんな不遇の時代を経て、近年は稀勢の里が日本出身力士として久々に横綱になり、相撲人気が高まっている。

「長い間、低迷していましたが、今では“スー女”と呼ばれる女性ファンが国技館に押しかけていますからね」(同・相撲ライター)

丸山さんは、昨今の相撲人気は親方のおかげだと話す。

「自分の身体より相撲を優先し、志半ばで逝ってしまったんです。でも、生前に奔走して、まいた種が実になってきています。日本人でも外国人でも常にいい相撲を取ればお客さんは戻ってくると、いつもハッパをかけていましたね。本当に人気が復活した今の相撲界を見てもらいたかったです……」

改めてその死が悔やまれる。

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