11月13日は「うるしの日」。悲運の皇子が広めた漆文化

11月13日は「うるしの日」。悲運の皇子が広めた漆文化

  • tenki.jp
  • 更新日:2017/11/13

11月13日の今日は「うるしの日」です。日本の漆文化の歴史は古く、北海道にある縄文時代の遺跡、垣ノ島遺跡からは、朱漆を使用した装飾品が発見されています。この装飾品は、世界最古の漆製品と言われているのだそうです。
そして、現在も多くの職人さんたちが、長く受け継がれてきた伝統を守りながら、私たち現代人の生活に合わせた様々なスタイルの品を作り続けています。
今回は、日本における漆器の歴史と逸話についてご紹介します。

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悲運の皇子、惟喬親王と漆器の関係とは?

みなさんは、「木地師」という言葉を聞いたことはありますか?木地師とは、轆轤(ろくろ)を使ってお椀などを形作る職人さんのことです。木地師が作った器に、漆職人が色をつけることで、ひとつの漆器ができあがります。
木地師と漆職人の歴史を語る上で欠かせない人物がいました。それは、平安時代の皇族、惟喬(これたか)親王です。惟喬親王は「悲運の皇子」として知られ、悲しい逸話を多く持つ人物なのですが、実は木地師たちの間では「木地師の祖」と呼ばれています。というのも、木地師の仕事に欠かせない轆轤を考案したのが、惟喬親王だったのです。
さらに、漆と惟喬親王との間にも興味深い逸話がありました。惟喬親王が京都嵐山の法輪寺に参籠した際、満願の日であった11月13日に虚空菩薩から漆の製法や漆塗りの技法を伝授され、それが日本中に広まったというのです。日本漆工協会は、この言い伝えをもとに、11月13日を「うるしの日」としました。
世界でも名高い日本の漆器は、惟喬親王の活躍があったからこそできたものだったんですね。

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京都嵐山の法輪寺

受け継がれる職人の技。日本四大漆器。

日本では、各地で様々な漆器が生産されており、「越前漆器」「会津漆器」「山中漆器」「紀州漆器」は日本四大漆器と呼ばれています。これらの漆器産地では、今でも職人たちによって現代人の生活に合わせた様々なスタイルのものが作り出されています。ここではその一部をご紹介します。

●漆琳堂:越前漆器(公式サイト)
福井県鯖江市に本社を構える漆琳堂は、1793年に創業されました。2009年に漆琳堂が立ち上げたブランド、「aisomo cosomo」の漆器は、ポップでカラフルな色合いと丸いフォルムが特徴的です。可愛らしいデザインの品々が、普段の生活を明るく彩ってくれること間違いなし。
●白木屋漆器店:会津漆器(公式サイト)
福島県会津若松市にある白木屋漆器店は、およそ1650年頃に創業されました。数々の博覧会で賞を受賞してきた白木屋漆器店の品は、まさに折り紙つきです。また、ルネサンス様式を取り入れて大正3年に建てられた店舗は、観光地としても有名です。会津へ旅行した際は、白木屋漆器店を訪れてみてはいかがでしょうか。
●畑漆器店:山中漆器(公式サイト)
石川県加賀市の畑漆器店では、「col.」と「卯之松堂」という2つのブランドを展開しています。col.の品は、きれいなと、鮮やかながらもシンプルなカラーリングが特徴的です。現代人の生活に寄り添って作られている品々には、「え、これも漆器なの?」と驚かされます。
●KISHU+:紀州漆器(公式サイト)
KISHU+は、「先端工芸」をキーワードに、株式会社島安汎工芸製作所、中西工芸株式会社、株式会社若兆、山家漆器店、有限会社橋本漆芸の5社共同で立ち上げられたブランドです。昔からの行われている手仕事を尊重しながら、新しいデジタル技術を取り入れるといった試みをしています。KISHU+は、「メゾン・エ・オブジェ・パリ 2018年1月展」への出展を予定しています。漆器とデジタル、組み合わせるとどんな作品ができるのでしょうか。とても楽しみですね。

今回は、日本の漆器の歴史についてご紹介しました。「漆器って少し手が出しにくい・・・」と思っているみなさんも、「うるしの日」を機会に漆器を購入してみてはいかがでしょうか。

<参考・参照サイト>
一般社団法人日本漆工協会
滋賀報知新聞
会津若松観光ナビ

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漆を練る職人さん

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