【連載】Vol.033「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

【連載】Vol.033「Mike's Boogie Station=音楽にいつも感謝!=」

  • BARKS
  • 更新日:2017/12/05
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Ho! Ho! Ho! Merry Merry Christmas 2017年ホリデイ・シーズンはエルヴィスがロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団と共演した素晴らしき作品集でメリー・クリスマス・ベイビー!

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▲写真提供:Elvis Presley Enterprises

毎年11月末になるとクリスマス・コーナーからいろんなシングル、LP、CDをひっぱり出してクリスマス・ソングを楽しむのがもう半世紀以上の習わしだ。ビング・クロスビーから始まってチャック・ベリー、ドリフターズ、オーティス・レディング、ジェームス・ブラウン、ジョー・テックス、ソロモン・バーク、アレサ・フランクリン、ビーチ・ボーイズ、ブレンダ・リー、ロネッツ、ダーレン・ラヴ、山下達郎、タニヤ・タッカー、ランディ・トラヴィス、ロレッタ・リン…、ネームだけで終了しそうなのでこの辺にしておくけど。そうそう今年は久しぶりにポール&ポーラも中学生時に購入したEP盤で楽しんでいる。70年代末からはもちろん毎年キース・リチャーズ「Run Rudolph Run」が登場している。

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▲Keith Richards「Run Rudolph Run」 from Mike's Collection

そんな2017年のマイ・クリスマス・アルバム1位はザ・キング、エルヴィスの新作『クリスマス・ウィズ・エルヴィス・プレスリー・アンド・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』(ソニー・ミュージック ジャパン インターナショナル/SICP 5634)だ。

生まれて初めて買ったレコード(もちろんドーナツ盤)はエルヴィス。初めての海外旅行はハワイで72年11月エルヴィス公演を楽しんだ(湯川れい子さんのお誘いでした)。海外墓参はエルヴィスとブライアン・ジョーンズだけ(ともに2回)。カラオケでいつも歌わせてもらっているのは「好きにならずにいられない」(冷や汗)。とにかくエルヴィスが大好きで、自分用資料にしたいと23年前に『ワークス・オブ・エルヴィス』(共同通信社)を纏めたこともある。エルヴィスあの“声”が大好きなのだ。そのことをいろんなところで機会ある度に書いたり喋ったりしてきた。もちろんあのステージ・アクション、ルックス、そして(いろいろ言われるけれど)僕は映画スターとしてのエルヴィスにも大きな魅力を感じる。でも、やはり最大の魅力はあの“歌声”なのだ。

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▲拙書「ワークス・オブ・エルヴィス」 from Mike's Library

11月15日に東京・池袋“Only You”で開催された【湯川れい子さんスペシャル・トーク・ライヴ/エルヴィス・プレスリー没後40年 2017メンフィスELVIS FOREVER !!】、ホストをさせていただいた。湯川さんの90分に及ぶトークは感動の連続。その中でエルヴィスの声の素晴らしさについて得々と語られた瞬間、感涙し、胸に熱いものがこみ上げてきた…。

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▲湯川れい子さんと筆者

“Elvis Forever”ではエルヴィスのニュー・アルバム『クリスマス・ウィズ・エルヴィス・プレスリー・アンド・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』から「ブルー・クリスマス」をエア・プレイ。多くのファンの皆さんから拍手をいただいた。エルヴィスは生前『エルヴィス・クリスマス・アルバム』(1957)(58年にジャケット違いで登場したこともある)『初めてのクリスマス』(1971)、2枚のクリスマス作品集をリリース。この2作品集は『クリスマス・ウィズ・エルヴィス・プレスリー・アンド・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』とともに11月29日に改めてファンの前に登場する。

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▲『エルヴィス・クリスマス・アルバム』

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▲『初めてのクリスマス』

『クリスマス・ウィズ・エルヴィス・プレスリー・アンド・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』はその2枚からのセレクション13曲+ボーナス・トラック4曲。新たにロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演作品集として発表された。元妻のプリシラ・プレスリーがエクゼクティヴ・プロデューサー。ここの収められたナンバーはエルヴィスが特に好きだったとプリシラは語る。プロデュースはドン・リードマン&ニック・パトリックという敏腕のふたり。エルヴィス&ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団との共演は『イフ・アイ・キャン・ドリーム』『ワンダー・オブ・ユー』に続いて今回のホリーデイ・アルバムが第3弾となる。

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▲『イフ・アイ・キャン・ドリーム』

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▲『ワンダー・オブ・ユー』

エルヴィス・クリスマスの世界が管弦楽団との共演によって新たなるシーンをクリエイトしている。まさにザ・キングのニュー・アルバムなのだ。

『クリスマス・ウィズ・エルヴィス・プレスリー・アンド・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』

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(1)サンタが町に来る
『エルヴィス・クリスマス・アルバム』(以下“A”と記す)でもオープニングだった。ジェリー・リーバー&マイク・ストラーがエルヴィスのために共作。パワフルでダイナミック、リズミックナグルーヴ感あふれたナンバー、ブルージーなのだ。ファンの間では“Christmas Blues”と呼ばれている。

(2)ホワイト・クリスマス
“A”から。拙書P32のこのナンバーのところをコピペ…。世界中で一番ポピュラー歌といわれているクリスマス・ソング。アメリカのシューベルトといわれた(最初にそう称したのはジョージ・ガーシュイン)、ロシア生まれのアーヴィング・バーリン(アーサー・コリンズ&バイロン・ハーランの「Alexander's Ragtime Band」が出世作/1911)が、42年のパラマウント映画「Holiday Inn」(フレッド・アステア、ビング・クロスビー主演)のために作った。映画の中でビング・クロスビーが歌ったこのナンバーは、見事同年度のアカデミー主題歌賞を獲得した。42年にチャートのナンバー・ワンになって以来、クロスビーのシングルは44年、45年、47年、48年、49年、52年、53年、54年、55年、56年、57年、58年、59年、60年、61年、62年とチャート・インを続けたほか、チャーリー・シビバック(42年)、ゴートン・ジェンキンス(42年)、フレディ・マーティン(42年、45年)、フランク・シナトラ(44年、46年)、ジョー・スタッフォード(46年)、エディ・ハワード(47年)、ペリー・コモ(47年)、マントヴァーニ(52年)、ドリフターズ(55年、60年、62年)でもシングル・ヒット。
エルヴィスはドリフターズのヴァージョンをベースにしてR&Bタッチのアレンジで歌っている。

(3)サンタ・クロースがやってくる
“A”からでカントリー・ミュージック・ファンお馴染みジーン・オートリーの40年代末のヒットとして知られる。

(4)メリー・クリスマス・ベイビー
『初めてのクリスマス』(以下“B”と記す)収録のこれまたブルース。チャールズ・ブラウンが在籍したことでマニアにはよく知られるジョニー・ムーアズ・スリー・ブレーザーズの代表作。47年、48年、49年のクリスマス・シーズンにBillboard誌R&BチャートTOP10内にランキング。チャールズ・ブラウンほか数多くのソウル&ロックンロール・アーティストがカバー。エルヴィス自身とってもお気に入りナンバー、LPリリースの翌月、71年12月にシングルも発表したのだ(ショート・ヴァージョン)。

(5)ブルー・クリスマス
“A”からのこのナンバーは1949年にラス・モーガン、ユーゴ・ウィンターハルター、アーネスト・タブら3アーティストで大ヒットした。エルヴィスのソウルフルな“声”はたまらない、♪Blue Blue Blue Christmas♪。64&65年のホリデイ・シーズンにはシングル・カットもされている。

(6)クリスマスは我が家で
43&44年にビング・クロスビーで大ヒット。“A”から。カーペンターズ・ヴァージョンも好きだナァ~。

(7)ウィンター・ワンダー・ランド
“B”からでガイ・ロンバート&ロイヤル・カナディアンズの35年ヒット作。その後もペリー・コモほか多くのアーティストでヒット。ブレンダー・リー・ヴァージョンも好きだナァ~。エルヴィスお得意のエンディング、ロックンロールするフィニッシュがたまらないのだ。ライド・オン!

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▲“GRACELAND” 写真提供:Elvis Presley Enterprises

(8)サンタが彼女を連れてくる
“A”から。「恋の大穴」「グッド・ラック・チャーム」ほかの作者としてファンにはなじみ深いアーロン・シュローダーは、「ハートブレイク・ホテル」B面の「ただひとりの男」でクロード・デメトリアス(『ミーン・ウーマン・ブルース』は彼の作詞作曲)と共作していた。このナンバーはアーロン&クロードが作詞作曲したエルヴィス・オリジナル・クリスマス・ソング。50年代後半のエルヴィス節をダイレクトに味わえる。このリズムの走りに両肩を揺らしながらダンスなのだ。

(9)シルヴァー・ベルズ
“B”から。1951年の映画「腰抜けペテン師」(THE WORKS OF ELVIS PRESLEYでは邦題が抜けている…反省)で主演のボブ・ホープ&マリリン・マクスウェルが歌った。53年&57年にビング・クロスビー&キャロル・リチャーズでヒット。

(10)ベツレヘムの小さな町で
“A”からのこのナンバーはクリスマス・キャロル(賛美歌115番)。1869年にホリー・トリニティ牧師がルイス・ヘンリー・レドナーと共作。

(11)アズステ・フィデレス
“B”からのこのナンバーは賛美歌111番“神の御子は今宵しも”として知られるクリスマス・ヒム。作者はジョン・フランシス・ウェートとか諸説あるが、正確には不明。欧州の作品。アメリカでは19世紀から歌われ20世紀に入って人気を呼んだ。

(12)ファースト・ノエル
“B”から、旧邦題は“初めてのクリスマス”。賛美歌103番“牧人ひつじを”として知られるクリスマス・ヒム。17世紀に作られたとされるイギリスのトラディショナル作品。アレンジと歌詞の補作はエルヴィス。

(13)きよしこの夜
“A”からのこのナンバーはクリスマス・スタンダード。19世紀初頭から歌い継がれているオーストリア生まれの作品。20世紀に入ってアメリカでもポピュラーになり、多くのアーティストでヒット。特にビング・クロスビーでは36年、38年、42年、47年、57年、60年にチャート・イン。62年にマへリア・ジャクソンでも話題になった(亡くなる前年の71年に来日、感動のステージだった!)。

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▲写真提供:Elvis Presley Enterprises

*BONUS TRACKS
(14)谷間の静けさ
エルヴィス最初のスピリチュアル作品集が57年3月USリリースのEP『PEACE IN THE VALLAY』。エルヴィス22歳。

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▲EP『PEACE IN THE VALLAY』59年再発のゴールド・スタンダード・シリーズ from Mike's Collection

ボートラ4曲は当時Billboard誌アルバム・チャートで3位を記録した33回転7インチ・レコードからのナンバー。ブルースマンからゴスペルの世界に転じたトーマス・A・ドーシーの39年作品。51年にレッド・フォーリーで大ヒット、カントリー・チャートで1位になった。エルヴィスのEPは当時Billboard誌THE TOP 100にもランキングされた。39位に注目…。

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▲「JOEL WHITBURN PRESENTS THE Billboard POP Charts 1955-1959」から【THE TOP 100】“APRIL 29, 1957(For survey week ending April 24)” from Mike's Library

(15)アイ・ビリーヴ
53年にジェーン・フローマン、フランキー・レイン(現在CS放映中の『ローハイド』の主題歌でわが国でもよく知られる。もちろん毎週しっかり観ています)でそれぞれベスト・セラーとなったポピュラー・ソング・スタイルのスピリチュアル作品。多くのアーティストが取り上げスタンダードとして親しまれている。

(16)テイク・マイ・ハンド、プレシャス・ロード
旧邦題を“主よ導き給え”といったこのナンバーは、トーマス・A・ドーシーの39年作品。エルヴィスが見事に歌い上げている。

(17)イット・イズ・ノー・シークレット
カントリー・シンガーのスチュアート・ハンブレインが51年にヒットさせたナンバー。ジョー・スタッフォード、マヘリア・ジャクソンら多くのアーティストに取り上げられている素晴らしい作品。

尚、11月29日に『クリスマス・ウィズ・エルヴィス・プレスリー・アンド・ロイヤル・フィルハーモニー管弦楽団』、そして『エルヴィス・クリスマス・アルバム』『初めてのクリスマス』とともにゴスペル・アルバム『心のふるさと』『偉大なるかな神』『至上の愛』も再登場する。

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▲『心のふるさと』

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▲『偉大なるかな神』

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▲『至上の愛』

☆☆☆

ジャパニーズ・エルヴィス・インパーソネーター  桐生大輔
メンフィス・レコーディング

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日本を代表する若きエルヴィス・インパーソネーター桐生大輔は一昨年に続き“アルティメット・エルヴィス・トリビュート・アーティスト・コンテスト”に今年の夏も参加した。今回エルヴィス・ウィーク2017は、ザ・キング没後40年ということもあって世界中から多くのエルヴィス・フリークが集った。

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▲A souvenir from Mr.Akihiko Yahagi

桐生大輔はメンフィス滞在中、エルヴィス縁の地でもあるサン・スタジオでエルヴィス・ナンバーをレコーディング。11月15日にリリースした。
『DAISUKE KIRYUU
Recorded at Sun Studio in Memphis
ELVIS 40th Aniversary』
(GET Hip RECORDS/GC-120)

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収録楽曲は勿論エルヴィス・プレスリーの大ヒット・チューン。プロデュースは「キッスは目にして」のヒットで知られるザ・ヴィーナスのメンバーで現在も大元気に活動中のCONNYがプロデュース。

(1)I NEED YOUR LOVE TONIGHT
エルヴィス59年ナンバー。軽快なポップン・ロールで、大輔はリズミックに歌っている。訳詞は大輔。

(2)A BIG HUNK O'LOVE
この訳詞も大輔で、エルヴィス59年のナンバー・ワン・ヒット。♪Hey Baby~♪で始まる…エキサイティングなロックンロール。ローリング・ピアノをフィーチャーしながら大輔がシャウト。歌詞に♪Love Me Tender♪!

(3)I WANT YOU, I NEED YOU, I LOVE YOU
エルヴィスRCAセカンド・シングル・ナンバー、56年のヒット作でR&Bフィールドでも話題になった。訳詞は湯川れい子さん。ドラマティックな展開の中で大輔が切々と歌い上げている。内山田洋とクール・ファイブのカバーでも知られる(『夢待ち人』)。

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▲11月15日【湯川れい子さんスペシャル・トーク・ライヴ】に大チャンがサプライズでジョイン!

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