初めての味にビックリ...「古代メソポタミア食事会」で当時の食文化を体験してきた

初めての味にビックリ...「古代メソポタミア食事会」で当時の食文化を体験してきた

  • IRORIO
  • 更新日:2016/10/20

人類の文明の発祥地と言われている古代メソポタミア。その頃の人たちは普段、どんな食事をしていたのか想像できますか?

その当時の料理を再現し、食べてみる会が開かれるということを知り、2016年10月16日に開催された「音食紀行・古代メソポタミア食事会」に参加してきました。

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この何とも興味深い食事会を開催しているのは、イベント「音食紀行」(@onshokukiko)主催で料理文献研究科の遠藤雅司さん。

2013年からイベントを開催するようになり、年間におよそ20回程度開いています。

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遠藤さんは大学時代に学んだ音楽や生活、風習などに強い関心を抱いていましたが、ひょんなことからイタリア人のレシピでパエリアを作ったのをきっかけに、世界各国の料理を作るように。その数は50種類に達しました。

作った料理の写真をネットに投稿すると「食べてみたい」という声があがり、2013年からイベントを開催するようになったそうです。

それぞれの時代の料理を再現するにあたって、遠藤さんが関連する文献を読み込み、自ら料理することで再現しています。

今回のレシピは「イェール大学タブレット」と呼ばれる粘土板(タブレット)に記されていたレシピをフランスの歴史学者のジャン・ボテロ氏が解読したもの。その内容が読み説かれている書籍『最古の料理』(ジャン・ボテロ/著、松島英子/訳 法政大学出版局)を参考に作られました。

古代メソポタミア料理を再現!

今回の「古代メソポタミア食事会」は新宿のレンタルスペース・サロンアヌージュで開かれました。

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Twitter/@onshokukiko

この日出された料理は次の4点。

バッピルレンズ豆と炒り麦の粥(リゾット)カナシュー(エンマー小麦)のシチュー栽培種の蕪の煮込みメルス

飲み物はビール・ワインのアルコール類も。古代メソポタミアではビールはお酒の神と言われており、ワインは輸入されたとか。

フレーバーウォーター(ざくろジュース)シェニーナ(清涼乳飲料)はちみつ入りビールハーブ漬けワイン

まずは飲み物から紹介しましょう。

「シェニーナ」は牛乳・ヨーグルトに塩を加えたもの。「飲むヨーグルト」の喉越しがもっと水に近い感覚になってました。

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はちみつ入りビールは、はちみつとハーブ、ワインが加えられたもの。「甘みのあるビール」という新鮮な味わいです。

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「ハーブ漬けワイン」ローリエとタイム、コリアンダーの風味が移り、さわやかな味でした。

では、いよいよ古代メソポタミアの料理です!

バッピル
ビール酵母で作られたパン。カナシューのシチューにつけていただきます。単品で食べるとビールの風味が感じられます。ベーグルのような噛みごたえがありました。

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カナシュー(エンマー小麦)のシチュー

シチューとは言っても当然現代のクリームシチューとは違います。フェンネル、クレソン、クミン粒、きゅうりを使ってクール・ブイヨン(出汁)を取ったスープで、具はラム肉です。

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これだけだと味が薄いので市販のブイヨンも加えたそうですが、それでも現代日本人にとってはかなりあっさりした味です。

当時の人はミントを添えて食べていたとのことなので、同じようにいただくと、さっぱりとして何杯でも食べられるような優しい味が引き立ちました。

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レンズ豆と炒り麦の粥(リゾット)

鶏肉も入ったリゾットですが、水分は抜けている状態です。茶色がかっているのはタマネギとポロネギの色。塩も使っていますが、量はわずかなので、こちらもかなりあっさりした味です。

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栽培種の蕪の煮込み

蕪やポロネギとともに、大麦にさらに小麦粉をつけてモチモチとした食感の粒も入っています。

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メルス

メルスとは「混ぜ込む」という意味だそう。焼き菓子ですが、干しぶどう、なつめやし、りんごなどの他にクミンやコリアンダー、にんにくも使われています。意外な組み合わせですが、意外にもこれが美味しいのです。

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干しぶどうの味が目立つので、本日出た料理の中では唯一味の濃い料理。現代でもパンケーキの感覚で食べられそうです。

食べた後は感想で盛り上がる会場

この日の参加者は女性が多め。どなたも食事が進むたびに話が盛り上がっていました。

参加者の皆さんはどなたも「歴史に詳しいわけではないし、特に興味があったわけではないけど、どんな食事だったのか知りたい。気楽な気持ちで参加した」と話していました。

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料理については、主催の遠藤さんと当日グッズを販売していた歩鳥堂(@hotoridou)さんが詳しく説明し、質問にも答えてくれます。

歩鳥堂さんはレザークラフトを制作・販売しており、古代メソポタミア文明への興味も深いとのこと。料理やそれにまつわる説明をすると、参加者の皆さんは「ほぉ~」と関心しきり。

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参加者の女性はお二人の話を聞きながら「(歴史に)詳しいわけじゃないんですが、知的好奇心をそそられますよね!」と明るく話していました。

初参加にも関わらず当日のスタッフとして活動されていた方も。「前回の食事会のことを知って、単純に興味を持ったので参加しました」とのこと。

実際に料理を食べる中で、自然と当時の生活や人々の生活を想像してしまうので、ただ美味しいだけではなく、歴史への興味関心も広がっていきそうな会でした。

歴史にまったく詳しくない人はもちろん、この時代の話が好きだという人はかなり楽しめたのではないでしょうか。

次回は古代ギリシャやドイツ料理を再現

音食紀行のイベントは、11月から12月にかけて多数開催される予定です。

11月5日にはフランス(ルイ14世~16世の統治時代)、11月27日には古代ギリシャ、12月11日には「レ・ミゼラブル食事会」12月25日には19世紀ドイツの食事会が開催予定です。

詳しい情報を知りたい方は、ツイッターで音食紀行のアカウントをフォローするか、ブログで詳細を確認してみてください。

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