尋常ではない労作 映画「ゴッホ~最期の手紙~」を採点!――シネマチャート

尋常ではない労作 映画「ゴッホ~最期の手紙~」を採点!――シネマチャート

  • 文春オンライン
  • 更新日:2017/11/14

〈あらすじ〉

1891年の夏、南仏アルルで無気力に暮らしている青年アルマン(ダグラス・ブース)は、郵便配達人の父ジョセフ(クリス・オダウド)から1通の手紙を託される。それは、父の親しい友人で、1年ほど前に自殺したオランダ人画家のフィンセント・ファン・ゴッホ(ロバート・グラチーク)が、弟テオに宛てて書いたものだった。テオを探して訪れたパリで、画材商から、テオが兄の後を追うように亡くなっていたことや、フィンセントの生い立ちを聞かされたアルマンは、手紙に導かれるように、フィンセントが最期の10週間を過ごしたオーヴェールに向かい、その死の謎に迫る。

〈解説〉

俳優を撮影した実写映像を、125名の絵描きがゴッホのタッチで描いた6万2450枚の油彩画でつなげたアニメーション。ドロタ・コビエラ&ヒュー・ウェルチマンの脚本・監督作。96分。

中野翠(コラムニスト)

★★☆☆☆ゴッホのタッチの再現部分が終始チラついていて正視するのが苦痛。志の高い映画なのは判るが観客の身になって欲しい。

芝山幹郎(翻訳家)

★★★☆☆労を惜しまず「動く絵画」に挑んでいるが、画家のラストデイズを探る試みが単調。着色実写が入ると段差が気になる。

斎藤綾子(作家)

★★★★☆生命力が雪崩れ込んで来る迫力あるアニメ。ゴッホの深い情をサスペンス仕立てで描いているのも嬉しい。ファン必見。

森直人(映画評論家)

★★★★☆驚愕の企画物だ。教養バラエティかつ濃厚な模写アニメ。没入の体験というより、作品の裏にある途方もない労力を想像。

洞口依子(女優)

★★★☆☆ゴッホの筆のストロークを感じる映像手法は技術的に偉業。でも視覚に惑わされてしまい肝心な手紙への誘いが弱い。

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©Loving Vincent Sp. z o.o/ Loving Vincent ltd.

INFORMATION

「ゴッホ~最期の手紙~」(英・ポーランド)
TOHOシネマズ 六本木ヒルズほかにて公開中
監督・脚本:ドロタ・コビエラ&ヒュー・ウェルチマン
出演:ダグラス・ブース、ジェローム・フリン、ロベルト・グラチーク、ヘレン・マックロリー、クリス・オダウド、シアーシャ・ローナン、ジョン・セッションズ ほか
http://www.gogh-movie.jp/

(「週刊文春」編集部)

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