不変にして普遍──30万台目のメルセデスGクラス

不変にして普遍──30万台目のメルセデスGクラス

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  • 更新日:2017/09/15
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六本木や青山などの瀟洒な通りを歩いていると、頻繁に目にするクルマがある。メルセデス・ベンツ『Gクラス』。40代以上のカーガイには“ゲレンデヴァーゲン”、あるいは“ゲレンデ”と呼ぶほうがしっくりくるかもしれない。40年近く前に生産が始まった無骨なオフローダーであり、そのスタイリングがほぼ変わっていないにもかかわらず、日本を含めた世界中のセレブレティから厚い支持を得ているアイコン的なモデルだ。このGクラスの生産台数が先日、累計30万台に到達した。記念すべき30万台目は、メタリックブルーのボディカラーを纏ったなんとも印象的なGクラスとなっている。

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2016年に年間2万台の販売台数を記録、超人気車種のゲレンデヴァーゲン“Gクラス”

30万台目のGクラスがラインオフしたのは、オーストリアのグラーツにあるマグナ・シュタイヤー社の工場。マグナ・シュタイヤーはオーストリアのオーバーヴァルタースドルフに本社を置く自動車メーカーである。

NATO(北大西洋条約機構)軍に採用されていた軍事車両のGクラスをメルセデス・ベンツとともに開発したのは、オーストリアのコングロマリット、シュタイヤ・プフ社で、当時、同社の一部門だったのがマグナ・シュタイヤーだ。こうした経緯から、Gクラスは当初からマグナ・シュタイヤーに生産が委託されてきた。

Gクラスの「G」は「Geländewagen(ゲレンデヴァーゲン)」の頭文字で、ゲレンデヴァーゲンはドイツ語でオフローダーを意味する。軍事車両をアレンジして1979年に登場したGクラスは、最初から純粋なオフローダーとして生まれたクルマだったわけだが、当時は平凡な作業用車両として販売されていたという。

Gクラスが都会的なオフローダーとして認知されるようになったのは、外装にオーバーフェンダーとサイドステップを装着し、内装もモダンなものに変更された1989年以降のこと。1990年代に入ると、最上級レザーの内装やクローム仕上げのブラッシュガードを装着したモデルなど、さまざまなバリエーションが生み出されるようになっていく。

そして、2000年代の終わりごろから販売台数が世界的に伸び始め、2012年以降は販売記録を毎年更新。2016年には年間2万台を記録する。30万台目に達したのは、そんな人気絶頂の最中のことだったのだ。

伝統を受け継ぎながらも現代的に進化した新型『Gクラス』が2017〜2018年に登場!?

30万台目のGクラスは「G500」。5.5LのV8ツインターボを搭載する「AMG G63」でなければ、V12ツインターボの最高級グレード「AMG G65」でもなく、4つあるグレードのうちの中核となるモデルだ。

外装で目を引くのは、「デジーノ・モーリシャス・ブルー・メタリック」と呼ばれる鮮やかなボディカラーだろう。これは通常設定されないカラーで、メルセデス・ベンツの高性能モデルを手がけるAMGの設立50周年を記念した特別仕様車、『AMG G63 50th Anniversary Edition(アニバーサリー エディション)』に採用された外装色。いわば、特別なGクラスのみが纏うことのできるカラーだ。

ほかにも16インチホイールとブロックタイヤ、ルーフラックを装備し、さらに、スイッチを入れるとオフロード走行に最適なギア制御、アクセル制御、4WD制御が得られるオフロードパッケージも搭載。内装には、黒のレザーシートにそれとは対照的な白のステッチを組み合わせた。

ちなみに、この組み合わせはフェイスブックのGクラス専用ページでファンの投票によって決まったものだという。30万台目のGクラスは今後2〜3カ月間、メルセデス・ベンツの公式SNS上で公開されるので、気になる人はハッシュタグ「♯Gventure300K」でチェックしてほしい。

すでにGクラスは、ボックス型キャビンや直立に近いAピラーなどの伝統は継承しつつ、より現代的で洗練されたニューモデルを開発中だ。最近はプロトタイプが自動車メディアを賑わしている。早ければ2017年9月のフランクフルトモーターショーでワールドプレミアされるかもしれない。

生産30万台という節目を経て、新たなフェーズを迎えたクロスオーバーSUV界きっての超人気モデル、メルセデス・ベンツGクラス。進化した次期モデルの登場が今から楽しみだ。

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