江坂任インタビュー|貪欲にゴールを目指し、“反骨心”でふた桁得点へ

江坂任インタビュー|貪欲にゴールを目指し、“反骨心”でふた桁得点へ

  • サッカーダイジェストWeb
  • 更新日:2016/10/20
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10月13日発売号ではJ1・第2ステージ残り3節の見どころを特集。中村憲剛選手のインタビュー、楢﨑正剛×田口泰士選手の対談に加え、J1・500試合の偉業を達成した阿部勇樹選手のストーリーにも迫ります。クラブダイジェストはC大阪。

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今季のリーグ戦は残り3試合。ふた桁得点には1試合で1得点が必要となるが、「十分に可能な数字」と自信を覗かせる。写真:小倉直樹(サッカーダイジェスト写真部)

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川崎戦では、取り消された決勝弾を奪い直す驚愕のパフォーマンス。今の江坂には「乗りに乗っている」という言葉が似あう。写真:佐藤 明(サッカーダイジェスト写真部)

J1第2ステージ・14節を終えて、年間勝点50に到達し6位につける大宮。リーグ戦で直近8試合は負けなし(5勝3分)と好調を維持し、クラブの最多勝点45とシーズン前に目標に掲げていた「48」も突破した。

そんなチームにあって、抜群の存在感を放っているのが今季から加入した江坂任だ。FW、そしてサイドハーフとして攻守に万能性を発揮するだけでなく、ここまで背番号と同じ「7」得点と躍動している。

端正なルックスで人気を集める大宮のキーマンをクラブハウスで突撃取材。残り試合に向けた意気込みや、ふた桁得点への想いが詰まったインタビューをお届けする。

――◆――◆――

――後半戦は好調を維持しています。前半戦との違いは?

今季は負傷スタートでしたし、最初はカップ戦が主な活躍の場。そこで結果を出せましたが、リーグ戦では途中出場も多く、主力組と戦術を擦り合わせるまでに時間が掛かってしまいました。

でも、今はチームのやり方と選手の特長を把握できています。それに、周囲に自分がどういう選手なのかをしっかり理解してもらえていますし、自分の良さを生かすようなプレーをできているのが好調の理由だと思います。

――前線の複数ポジションでプレーしていますが、固定されない戸惑いは?

群馬に在籍していた昨季もFWでもサイドハーフでもプレーしていました。流通経済大時代も同じような状況でした。サッカー人生のなかでいろいろなポジションを経験させてもらってきました。

そのおかげで、「どこで起用されても大丈夫」という気持ちはあります。それに周りに上手い選手が揃っていて、サポートしてもらえますから。ポジションを固定されなくても、特に戸惑いは感じていません。

――FWとサイドハーフ、それぞれで出場した時に気を付けていることは?

FWで出場した時は、しっかりとファーストアクションを起こすこと。裏のスペースに動く、中盤に落ちる。そのメリハリを気にしています。守備の際にはファーストDFになれるように、ふたつ、みっつとボールを追えるように意識した動きをしています。

サイドハーフでは、ボールを前向きで持つことが増えます。なので、“仕掛け”ですね。フィニッシュまでどう持って行くか。その形作りを考えています。

――今季開幕前に「ふた桁得点」を目標に掲げていました。

J1第2ステージも残り3試合(10月22日にNACK5スタジアム大宮で開催される15節・湘南戦、10月29日に日立柏サッカー場で開催される16節・柏戦、11月3日にNACK5スタジアム大宮で開催される17節・FC東京戦)。

今は7得点(第1ステージで2得点、第2ステージで5得点)ですから、1試合に1得点取ればいい。十分に可能な数字だと思っています。渋谷洋樹監督も僕に期待しているのは目に見える結果だと思うので、ブレずに狙いたいです。――ふた桁得点を見据えると、第2ステージ12節・川崎戦の87分のノーゴール判定が悔やまれます。

そうなんですよね(笑)。あの試合で2得点できていれば、かなり楽だった。第2ステージ14節・鹿島戦でも、PKを取ってもらえれば得点を重ねられたんで少し悔しい気もしますが……。

ただ、いつまでも過ぎたことを言っていても仕方ないですし、「川崎戦では決勝点を取れた」とか、他の部分をポジティブに捉えようかなとは思います。

――話に出た川崎戦の決勝ゴールのように、江坂選手からは「なにくそ!」みたいな“反骨心”を感じます。普通なら得点を取り消されて、落ち込んでしまう。

確かにそうかもしれません。でも、相手は10人だった(大久保嘉人が36分に退場)こともあって、「10人にさすがに負けられへん!」という気持ちがありました。

89分の決勝ゴールのシーンは、体力的にかなり厳しい時間帯にあそこまで走れたことが良かったかな、と(左サイドで横谷繁からボールを受けると、内に切り込んでニアサイドを抜いた)。

まぁ、本音を言えば、87分のゴールを取り消されたのはちょっとキレかけましたけどね(笑)。それでもすぐに気持ちを切り替えて、「数的有利なんだから絶対にチャンスは来る」と信じながらプレーしていた。その想いが結果につながって良かったです。

――プロ入りの際も、移籍の際も、今季の出場時間増加を見ても、まさに「ステップアップしている」ように感じます。手応えは?

流通経済大の時も、ザスパクサツ群馬の時も、自分のサッカー人生はまさに「這い上がってきた」という感じですね。大宮に移ってきた今季も、後半戦にかけてゴールが増えているのは、そういう部分が生きているのかなと思います。

プロ入りの際には悔しい想いをしました(編集部・注/大学3、4年時に総理大臣杯を連覇。4年時のインカレでも全国優勝を果たす。3年時の総理大臣杯と4年時のインカレでは得点王となったが、届いたオファーは群馬からのひとつのみだった)。

それを「見返してやる」という気持ちで昨季はプレーしていて、今季も「(負傷で)出遅れたけど、絶対にポジションを取る」という気持ちでここまでやってきた。それが結果として現われているのは良いことだと考えています。

――ふた桁得点まで3試合で3得点ですが、見ている側としては、高いポテンシャルを秘める江坂選手にそれ以上を求めたくなります。

チーム状態は良いですし、川崎戦(3-2)、鹿島戦(3-1)とゴールを奪えています。チームの課題だった得点数力不足が解消でき始めているようにも感じます。

それにしっかり自分も乗って、ゴールを重ねていきたい。先ほども言いましたが、1試合で1得点は十分に可能な数字です。貪欲に狙いますよ。

取材・文:古田土恵介(サッカーダイジェスト編集部)

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