鳴門渦潮・森監督「できれば校歌を」弔い星ならず

鳴門渦潮・森監督「できれば校歌を」弔い星ならず

  • 日刊スポーツ
  • 更新日:2017/08/15
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日本文理対鳴門渦潮 日本文理に敗れがっくり引き揚げる鳴門渦潮ナイン(撮影・伊藤航)

<全国高校野球選手権:日本文理9-5鳴門渦潮>◇12日◇1回戦

鳴門渦潮(徳島)が日本文理(新潟)に5-9で敗退し、統合後甲子園初勝利を挙げることができなかった。

立ち上がりから先発のエース河野成季投手(3年)が捕まった。1回には先制2ラン。2回にも2ランを含む5安打5得点を奪われ、KOされた。打線も反撃したが、4点差に迫るのがやっとだった。12年に鳴門工と鳴門第一が統合して誕生。統合後初めての甲子園出場だったが、1回戦敗退で姿を消した。

2日前の10日、早朝に森恭仁監督(50)の父万寿男さんが78歳で亡くなった。肺炎で入院していたが、容体が急変。森監督は午前6時半の高速バスに飛び乗ったが、死に目に間に合わなかった。松崎健太主将(3年)や副主将にメールで「おやじが亡くなったから至急、徳島に帰らないといけない。絶対に帰ってくるから自分たちのやることをしっかりやってくれ。信じているからな」と入れた。喪主として10日に通夜、11日に告別式を執り行った。車で午後10時に宿舎に戻った。「試合の朝は必ず選手たちと食事をすると決めている」と、この日の朝はナインと朝食を取った。

出棺の際、高校野球が好きな万寿男さんが、自宅のソファにかけてあった森監督が04年夏に鳴門第一、11年春に城南で出場した甲子園の記念タオルを入れたという。試合は気丈にベンチで指揮。弔い星とはいかなかった。森監督は言葉を詰まらせながら「選手たちには迷惑をかけたくなかった。背負わせるつもりはなかった。これは僕だけの気持ちなので。(亡くなった父に)できれば校歌を聞かせたかった」と涙した。

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