「わかりみ・よさみ・ありよりのあり」...若者言葉に反応できますか?

「わかりみ・よさみ・ありよりのあり」...若者言葉に反応できますか?

  • 現代ビジネス
  • 更新日:2017/11/12
No image
No image

定期的にTVやメディアで取り上げられる「若者ことば」。最近だと「卍」や、少し前だと「神ってる」「エモい」「KY」などの言葉が話題になりました。

私は普段、IT企業でWEBサービスを作る仕事をしている一方で、プライベートでは「SNS女子」として現代の若者のSNS利用についての記事を執筆しています。そのため、仕事でもプライベートでも、若い子たちとの交流を積極的に持つように習慣づけています。

「若者ことば」は、そんな若者たちのカルチャーの中でも、ものすごいスピードで変化していくカテゴリーの一つ。チャットやSNSなど、膨大な量のコミュニケーションをスピーディにやりとりする現代の若者たちは、次々と新しい言葉を使いこなすことによって、自分たちの感性とコミュニケーションをアップデートしている。

私は現在25歳ですが、職場のバイトの大学生たちとLINEでやりとりしていると、びっくりするような「若者ことば」と日々出会うことも多々あります。今回は、そんな「若者ことば」の世界を解説致します。

これが若者のLINE画面だ!

例えば最近よく聞くのが「〜みが深い」という言葉。こんな風にLINEを若い子たちとしています。

No image

「〜みが深い」の他にも「〜みがすごい」「〜みがある」といった、「〜み」がどうなのかを補足する表現も多彩。一方で「〜み」単体での使い方も存在しています。

No image

これら2つの画像のカンタンに解説すると、1つめは以下のような会話です。

「りょかちさんの記事読みました!」
「わーい!どうだった?」
「すごくエモいです」
「ありがとうwww」
「全体的にびっくりするぐらい共感できました」
「なんかうれしいなあ」

2つめは以下のような会話。

「最近子どもが可愛いと思ってきた」
「りょかちさんお母さんぽいですもんね」
「お母さんぽい」
「すごいやさしいですし」
「むっちゃわかる〜〜〜」

その他にも「〜み」という言葉は、いろいろな会話で使われています。例えば、「コレってすごく可愛くない?」「良さみが深い(とっても良いかんじ)」「わかりみがある(なんかちょっとわかる)」「つらみ(なんだかつらい)」など。

彼女たちは、「なんとなく、そんな感じ」という気持ちを「〜み」を使って表現しています。そして、「〜み」のあとにその程度を表現することで、さらにその程度を調節している。

「やさしみがある」だと、「なんとなくこの人優しい」だし、「優しみが深い」だと「すごく優しい」だし、「優しみがすごい」だと「優しすぎてびっくりした」なのです。

それ、ありよりのあり!

似たような言葉で、「若者ことば」として取り上げられているのが「ありよりのなし」「なしよりのあり」といったような言葉。

テレビのニュース番組でも取り上げられた、若者言葉をテーマにしたこちらの動画でもこの言葉が使用されていました。

「コレってすごく可愛くない?」「うーん、なしよりのあり(若干ダサい気もするけど、可愛いんじゃない?)」というような流れで使われています。

だいたい意味はこんな感じ。

「ありよりのあり(最高!)」「ありよりのなし(まあまあいいけどダメ)」「なしよりのあり(ギリギリオッケー)」「なしよりのなし(ホントに駄目)」。

若者言葉は「日本人らしい」

2つの流行語を使いながら若い子たちと話していると、根底にある共通点に気がつきます。それは、やんわりと「断定を避ける」表現であるということ。

「つらみ」というのは、「つらさを感じる」ということで、「つらい」と言い切ってしまうよりも少し程度が柔らかい。

「ありよりのなし」は正直「なんかダサい」という意味ですが、「ナシだけど、全くダメなわけではない」という表現をするところに優しさを感じます。

ともに、「つらい」「ダサい」といった、強いネガティブな表現を避けようとする言い回しではないでしょうか。

現代の彼女たちが発しているのは新しい言葉の組み合わせですが、実はこれってとても既視感がある。実際にそこにあるのは、普段使い続けている「〜だとも考えられる」「〜のほう、失礼します」「私はちょっと…(その先を言わない)」などと言った、昔から“日本人らしい”とされる曖昧な表現だと思うのです。

No image

シンプルだからこそ曖昧に

言葉が変わっても、私たちのコミュニケーションの中にある「日本人的な表現方法」は変わらず存在している。特にこのような「曖昧な」表現はSNSでこれからも増えていくと私は予想しています。

なぜなら、これからの世代の人たちはきっと、私たちの頃よりもはるかに「遠隔でカジュアルに」誰かとコミュニケーションする機会が多いからです。

メールに始まる、離れた人と行えるテキストベースの非同期的なコミュニケーションは、私たちの会話をより自由で便利なものにしました。今現在コミュニケーションのインフラになっているLINEはさらにスピーディにやりとりができ、その内容もよりカジュアルなものになっています。

「り(了解)」「ま?(まじで?)」などという言葉も流行していますが、それはカジュアルなコミュニケーションを高速で数多くしているからこそ。究極にコミュニケーションが簡素化されているのです。

一方で、カジュアルでシンプルな言葉が大量に行き交うからこそ、ちょっとした表現によって意思の疎通がうまくいかなくなってしまったり、コミュニケーションによって傷つく機会が増えてしまう環境に置かれているのも事実です。

そのような環境から、私たちにはカンタンに、かつ的確に自分たちの感情を伝える表現を必要としています。リアルでの会話と違って、「同じ言葉でも、伝える表情や声色で真意がわかる」なんて世界はいまだSNSにはありません。

だからこそ、テキストのなかで、できるだけはっきりした表現を避け、伝わる意味を曖昧にした上で、正確さを担保するために細かいニュアンスのグラデーションをつけていくのだと思います。

コミュニケーションが自由になればなるほど、私たちは、言葉に繊細になる。「若者ことば」とされる言葉のテンプレートが、曖昧な表現なのに微妙なニュアンスの違いを持っていくつも存在している理由の奥底には、相手の心情を思いやり、曖昧さで相手を傷つけまいとする日本人らしい心情があります。

言葉が変わってしまっても、その用途を覗いてみれば、「わたしたち」と変わらない心情が存在している。2017年の若者の中で、これらの言葉が大量に行き交うのも、「わかりみが深く」私たち世代にとっても、「ありよりのあり」なコミュニケーションなのではないでしょうか。

この記事をお届けした
グノシーの最新ニュース情報を、

でも最新ニュース情報をお届けしています。

外部リンク

コラム総合カテゴリの人気記事

グノシーで話題の記事を読もう!
【リンメル】噂の♡キスプルーフ処方リップ♡
家族全滅も!? 「ノロウイルスの被害が拡大する」NG行動3つ
篠崎愛、セクシーインスタ公開!なぜか韓国で爆発的な人気に!
【心理テスト】この絵、何に見える? 答えでわかる恋人ができる時期
「どこに駐車したか忘れちゃった!」→20年後に発見...出てきた場所は?
  • このエントリーをはてなブックマークに追加