平昌五輪に出場できなくなったロシア IOCが組織的ドーピング理由にロシア五輪委の資格停止

平昌五輪に出場できなくなったロシア IOCが組織的ドーピング理由にロシア五輪委の資格停止

  • J-CASTニュース
  • 更新日:2017/12/06

国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長は、今朝(2017年12月6日=日本時間の午前3時半過ぎ)会見して、「ロシア五輪委の資格を停止する」と発表した。ロシアの組織的ドーピングが明らかになったのが理由。ロシアは平昌五輪には出場できない。ただし、「潔白」を証明した選手は、個人として出場できるとしている。

バッハ会長は、「ロシアの組織的なドーピングは、オリンピックとスポーツ界に前代未聞の打撃を与えた」と述べ、ロシアの平昌への参加を禁止した。ただ、「ドーピング違反のない選手は、厳しい条件のもとで、参加ができる」と述べ、国としてではなく、「ロシアからの選手」として参加を認めた。しかし表彰式では国歌の代わりに五輪賛歌になる。

これに先立って開かれた理事会では、ロシアの女子フィギュアの金メダル候補、エフゲニア・メドベデワ選手(18)が、この問題でのロシアの立場を話したが、ロシアの国家ぐるみのドーピングを重く見る理事会の空気は変わらなかった。

メドベデワ選手は「ロシアにとって良い方向へ向かうことを願っている」と話したが、自らの平昌出場には、「その質問はまだ早い」と答えた。

ロシアは2014年のソチ五輪で33個のメダルを獲得したが、去年(2016年)の7月、世界反ドーピング機関が、検体のすり替えなど、ロシアの国ぐるみの不正を認定し、IOCは25人の選手の「五輪からの永久追放」など厳しい処分を行った。

ロシアではオリンピック・ボイコット論も

IOCの決定に、全ロシア国営テレビ・ラジオ放送会社は、「平昌五輪にロシアが参加しない場合は、五輪の中継放送をしない」と声明を出した。また、ロシア国内では、オリンピック・ボイコット論も出ているという。

司会の羽鳥慎一「ロシアは国家ぐるみを否定しているが、結果全種目出られない。しかしロシアには強い選手が沢山います」

前出のメドベデワは世界選手権2連覇中。フィギュアでは他に女子でザギトワ(GPシリーズ中国杯、仏杯優勝)、男子コリヤダ(GP中国杯優勝)、ショートトラックでは男子のビクトル・アン(五輪金メダル6個)など。アイスホッケーでは、世界ランキング2位だ。彼らが出られないとなると、平昌にとっても打撃だ。

羽鳥「かなりの決断ですね」

浜田敬子(前アエラ編集長)「反ドーピング機関の最終報告書では、冬季五輪の出場選手の名前が出ているので、こういう結果になったと思うが、なんとか、国としてのボイコットだけは避けてほしい。力のある選手にはチャンスを与えてほしいし、他の国の選手にとっても、実力選手と戦いたいでしょう」

羽鳥「メダルを取っても、あの選手がいない時のメダルだと言われる」

玉川徹(テレビ朝日解説委員)「五輪は、国家の威信をかけたという意味合いが強いから、オリンピックだけに止まらない可能性が心配。アメリカの差し金だと見ているようだと、北朝鮮問題など国際関係に波及する可能性がある。五輪は戦争と密接に結びついた歴史がありますからね」

ロシアが、というよりはプーチン大統領がどう出てくるかだろう。平昌五輪は2月だ。

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