【インタビュー】日本初公開!「SHERLOCK/シャーロック」製作者、マーク・ゲイティスとスティーヴン・モファットが語るシリーズの魅力とこれから

【インタビュー】日本初公開!「SHERLOCK/シャーロック」製作者、マーク・ゲイティスとスティーヴン・モファットが語るシリーズの魅力とこれから

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  • 更新日:2017/10/13
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「SHERLOCK/シャーロック」の製作者、マーク・ゲイティス(写真左)とスティーヴン・モファット(写真右)。筆者はこれまで何回かこの天才2人をインタビューさせていただきましたが、今回はこれまでに増して、2人のはじけ具合、つまり、(笑)の要素が多かったように感じます。インタビュー時期がちょうど、シーズン4撮影の終盤であったこともあり、緊張感の反動だったのかもしれません。マークとスティーヴンの息ぴったりのやりとりを文面から感じていただければ幸いです。ロンドンのホテルの1室で行われた日本初公開インタビュー、お楽しみください。

「SHERLOCK/シャーロック」が雑誌の表紙になっていると感激するよ(スティーヴン)

──「SHERLOCK/シャーロック」のシーズン1と最新のシーズン4では何が一番変わりましたか?

スティーヴン・モファット(以下、スティーヴン)「われわれが老けたことだね(笑)」

マーク・ゲイティス(以下、マーク)「えっと、シーズン1エピソード2(「死を呼ぶ暗号」)を覚えているかな?(ロンドンの)トラファルガー広場をベネディクトとマーティンが歩くシーンがあったでしょう? あれって、特に2人の護衛もなしに、エキストラも使わずに撮影したんだ」

スティーヴン「そうそう。広場を歩いていて横を見たらマーティン・フリーマンがいるという状況だよ」

マーク「今じゃ、絶対あんなことはできないよね」

── ロケが出来なくなったということ?

スティーヴン「難しくなったよね。だから、脚本の段階からある程度考慮しないといけない。でもシーズン3の時、ベネディクトのシーンをロケで撮影したんだ」

マーク「ロンドンじゃなく、(ウェールズの)カーディフだったんだけど、それでも群衆が多過ぎてなかなか撮影が進まなかったね」

スティーヴン「シーガル(カモメの一種)もうるさかったしね」

マーク「彼ら、何回言っても聞かないんだよ!」

── シーズン4のキーワードを三つ教えてください。

マーク「今は言えないんだ」

スティーヴン「関係ない三つのワードなら言えるけどね」

マーク「そうだね。えっと…ピーナツ! クロテッドクリーム(スコーンなどに塗るクリーム)! 冗談だよ(笑)。明かせるとしたら、シーズン4・第1話のタイトル候補として最後まで残ったのが『Three Watsons(3人のワトソン)』 だったということかな。赤ちゃんの登場は物語の構造を根本的に変えるからね」

──「SHERLOCK/シャーロック」を製作するうえで一番楽しいことは?

マーク「大の『SHERLOCK/シャーロック』ファンの1人として、ベーカーストリートを中心とした物語にこれまで関わってこられたこと自体を光栄に感じているよ。今の状況を考えると怖くなるくらいだ。こんなことになるなんて(人気が出た)、本当に想像もしなかったからね。もちろん、パイロット版を含めて、これまでのエピソードはすべて誇りに思っているし、よいホームズ像が描けていると自負してはいるけど、今のような世界的な盛り上がりに関しては驚愕(きょうがく)するほかないよね」

スティーヴン「僕はシャーロック・ホームズの原作が好きなのは言うまでもなく、これまで映画化やドラマ化されたシャーロック・ホームズを特集した雑誌を読むのが大好きなんだ。それで、最近のそういう雑誌には、大体われわれの『SHERLOCK/シャーロック』も表紙に掲載されることが多くて、その事実に困惑するとともに、とってもうれしくなるんだよね。そして、表紙だけじゃなくて、中身にも結構大きく取り上げられたりするから、それはもう本当に信じられない気持ちになるんだ」

マーク「自分で出版した雑誌じゃないの?(笑)」

スティーヴン「自分たちの作品を一番大きくするというね。違うよ!(笑)」

── 俳優をキャスティングする時は、あえて有名な人を避けるようにしていますか?

スティーヴン「個人的には、有名か無名かというのは、全然関係がない。ベネディクト・カンバーバッチとマーティン・フリーマン(というような超有名な俳優)が共演しているというのは、あくまで偶然の産物で、そのキャラクターを一番適切に演じられる俳優かどうかが一番大切だ。有名といえば、今回はトビー・ジョーンズが出てるけど、彼のために書かれたキャラクターじゃなくて、あのキャラクターに一番合っていたのがトビーだったということなんだよ」

マーク「彼は信じられないほど素晴らしかったね。あと、このドラマを通じてスターが誕生しているということが僕としてはとてもうれしい。ベネディクトとマーティンはこの作品をきっかけに大スターになったでしょう?」

スティーヴン「アンドリュー・スコット(モリアーティ役)もそうだよ」

マーク「そうだね」

スティーヴン「そういうのはいいよね。今までそんな作品に関わったことはなかったし。新人の俳優がスターになれるような作品なんて最高じゃないか。このドラマの前は『それって本当の名字ですか?』って言われていたベネディクトが(一同、笑)、世界一有名な英国俳優になったわけだからね。僕の個人的な意見だけど」

ファンをがっかりさせない自信はあるよ(マーク)

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── シーズンを重ねるごとに視聴者の期待は増すばかりですが、製作に関するプレッシャーや不安とはどう向き合っていますか?

スティーヴン「その質問を聞くまで不安はなかったんだけどな(一同、笑)」

マーク「そういうふうに考えるのは、われわれの創作プロセスじゃないんだ。人がこういうふうに望んでいるからこうしようというのは健康的じゃない。そうじゃなくて、驚かれるかもしれないけど、今も(シーズン1の時と同じように)、基本的には自分たちが楽しむために作っているんだよ。そうでないと情熱は注げないし、だからこそ人々も支持してくれると思っている。いいものを作りたいという気持ちは外からの反応によって起こるんじゃなく、自分たちの内側から湧き上がるものなんだ。もちろん、視聴者をがっかりさせたくないという気持ちは常に持ってるよ。がっかりさせない自信はあるし」

── この作品がなぜここまでヒットしたか、お二人はどう分析しますか?

マーク「ありがたいことだね。キャスティングや脚本を含む全ての要素が、最高のタイミングでかみ合ったという非常にまれな現象で、まあ今後はこんなことは絶対に起こらないだろうね。理由はよく分からないけど、とにかく著しい化学反応が起こったんだ。僕たち(マークとスティーヴン)は、それぞれ過去に“ヒット作”と呼べる作品をいくつか持ってはいるんだけど、『SHERLOCK/シャーロック』は別格だ」

── ベン(ベネディクト)とマーティン、つまりシャーロックとジョンの関係性が素晴らしいのですが、それについてどう思いますか?

マーク「それは元々このシリーズを立ち上げるモチベーションでもあったんだよね。コナン・ドイルが作品で表現していたことを、映像で表現したい、という。つまり、『シャーロック・ホームズ』はそもそも、ホームズとワトソンの関係性が根幹にある物語なんだよ。もちろんそれを取り巻く展開や世界観はあるんだけど、根幹はあくまで2人の関係だ。その部分が、これまでの映像化などでは、なぜか失われていると感じていて、それをわれわれの手で復活させようというのが『SHERLOCK/シャーロック』の大切な肝なんだよ。それは本当に楽しい作業なわけなんだけど。もちろん、ベンとマーティンの相性が抜群なのはいうまでもないよね。

── シーズン4以降の継続の可能性については?

マーク「みんな続けたいという意欲は持っているんだよ。ただ、スケジュールを合わせるのが本当に大変なんだな…。ところで、このプロジェクトを立ち上げた当初のプランは、1話60分のフォーマットだったんだけど、もしそれで放送されていたら、今、あなた(筆者)とここで話していることは絶対なかったと言えるけどね」

スティーヴン「絶対ないね」

マーク「これまでの半分も製作されないまま終わってたんじゃないかな。1話60分だと1シーズンの話数が多くなってベンとマーティンのスケジュールを確保することが不可能になっていたと思う。でも、数年おきに3、4カ月の期間で撮影できる今のフォーマット(1話90分で1シーズン3話)なら、まだ可能性は残っているんだ」

スティーヴン「彼ら2人はスターになったから、この作品をいつでも去ることができると思う。シーズン1が終わった時点でそうなっていたけど、現状シーズン4まで残ってくれているわけでね。とてもうれしいことだよ」

取材・文/川合亮平

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