石原さとみ「校閲ガール」今夜9話。「逃げ恥」がムズキュンなら「地味スゴ」はバリスカである説

石原さとみ「校閲ガール」今夜9話。「逃げ恥」がムズキュンなら「地味スゴ」はバリスカである説

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  • 更新日:2016/11/30

「事実確認に来ました~」と、いつもよりちょっと照れ気味に言う石原さとみさん、可愛かったですね! 29日に放送された『ベストアーティスト2016』に登場し、『地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子』の番宣のための長めのコメントをカンペも見ずにスラスラと言えるのは地味にスゴイ。でも、『逃げ恥』のヒラマサさんこと星野源との共演が見られなかったのは地味に残念。

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『逃げ恥』は“ムズキュン”(原作者の海野ちなみが使っている表現)が受けているのだとしたら、『校閲ガール』は“バリスカ”だろうか。バリバリ仕事して、スカッとする。先週放送の第8話は“全力で仕事にぶつかる”がテーマだった。

女性作家と男性編集者の激しい恋とその結末

妥協を許さない厳しい姿勢で知られる恋愛小説家・桜川葵(伊藤かずえ)の校閲を任された河野悦子(石原さとみ)。校閲部長の茸原(岸谷五朗)だけではなく、何かと悦子と対立してきた編集者の貝塚(青木崇高)も悦子に仕事を任せたいという。これまでの徹底した仕事ぶりで、完全に周囲の信頼を勝ち取ったようだ。

「いつも以上に全力で校閲してください」という茸原の指示に、「全力の2割増で校閲します!」と応える悦子。こんな部下がいたら上司も頼もしいだろう。それにしても、今回も登場する書籍の表紙のデザインがダサい……。あれでは葵が怒るのも当たり前だ。

情熱的な葵は、かつて担当編集者だった茸原に恋してしまい、ついには完成した原稿を持って去ろうとする茸原を刺してしまうという事件を起こしていた(かすり傷だった模様)。その後、葵は筆を折り、茸原は編集部から校閲部に異動となったというわけ。なお、葵によって、茸原の下の名前“渚音”の呼び方が“ショーン”だったと判明。まさか前回の記事の最後が伏線になっていたとは……。

男性の編集者と女性作家が恋愛に陥るのはわりとよくあること。特に女性マンガ家に顕著で、大和和紀やさくらももこなど、結婚に至ることも少なくない。女性作家でも、金原ひとみ、藤野可織らが編集者と結婚している。葵と茸原は結ばれずに双方独身のままだが、なんとなく林真理子と彼女の初期のエッセイに頻繁に登場した男性編集者・テツオを思い出した。

本田翼の演技は直接的?

一方、ファッション誌で働く森尾(本田翼)も、次々と新しい仕事を与えられることにやりがいを感じるようになっていた。以前、ライターの武田砂鉄氏が本田翼の演技について、「いつもその役やシーンに要請されている一つの感情のみを直接的に演じていく」と評していたが、それは『校閲ガール』を見ていてもよくわかる。辛そうなシーンでは死にそうな表情をするし、楽しそうなシーンでは本当に目を輝かせる。大変わかりやすい。

ファッション誌で働きたかったのに校閲部に配属された悦子と、なりたくないのにファッション誌の編集部に配属された森尾。2人とも自分の仕事に納得していなかったが、目の前の仕事に打ち込むうちに仕事が楽しくなり、自然に周囲の評価を得るようになった。

スランプに陥っていた小説家兼モデルの折原幸人(菅田将暉)は、職人たちの仕事ぶりに興味を持ち、新しい小説の題材にするために一人で取材をするようになる。次々と登場する職人は全員本職の方たちだが、話を聞いているのが幸人というより“素の菅田将暉” といった感じで面白い。ひょっとしたら本当に素の状態で職人たちに話を聞いていたのかもしれない。

葵と悦子はお互いの全力ぶりが気に入って意気投合。貝塚と3人で事実確認のため、あちこち出かけるのだが、これが実に楽しそう。全力で仕事をしていると一種の“ハイ”になるのだが、彼女たちもそうだったのかも。余談だが、今回は筆者の友人が経営している根津のギャラリー「りんごや」が登場した(写真のみ)。以前も筆者の通っているプールに来ていたし、やはり石原さとみとは何かと縁があるようだ(ありません)。

“やりたい仕事”と“全力を傾けられる仕事”

その後、葵が病に倒れるが、悦子と茸原の尽力で校閲と改稿作業は進む。二人きりの病室で、葵は茸原に「私と出会ったことを後悔してるわよね?」と問いかける。自分との一件がなければ、茸原はまだ第一線の編集者として活躍していたかもしれない。だが、茸原は言下に否定する。

「いいえ。後悔なんてちっともしてませんよ。全力で小説を書くあなたと全力で向き合った日々は、私にとってかけがえのないものでした」

茸原は続ける。

「それに私は今の仕事に誇りを感じてます。たとえ日の目を見なくても、たとえ誰にも褒められなくても、この仕事は確実に誰かを支えています。校閲という仕事は、全力で前に進む人を全力で支える仕事です」

茸原にとって編集者と校閲は“全力”という意味で等価だ。最初からそう考えていたのかどうかはわからないが、校閲という仕事にも全力を傾けているし、大きな価値を見出している。

仕事というのは“やりたい仕事”と“やりたくない仕事”に分けるのではなく、“全力を傾けられる仕事”と“全力を傾けられない仕事”に分けたほうがいいんじゃないだろうか。みんな自分の“やりたい仕事”に就きたがるが、それが自分に向いているとは限らない。だったら、“全力を傾けられる仕事”に就いたほうがいいんじゃないだろうか。そして、その仕事が誰かを支えている、誰かの役に立っているという実感さえあれば、必ず喜びを感じることができるはずだ。

こういうメッセージがストレートに伝わるから、『校閲ガール』は人気なんだと思う。そういえば全力で仕事をしている間、悦子も幸人もお互いに会わなくても平気だったようだし、森尾は貝塚の告白を「そういうモードじゃない」と断っていた。『校閲ガール』には“ムズキュン”はないが“バリスカ”がある。明日からもバリバリ働いてスカッとしよう。

今夜放送の第9話は、悦子が憧れ&念願のファッション誌『LASSY』の校閲を手伝う話。「このドラマが伝えたかったことがすべて詰まった回です」と『ベストアーティスト』で石原さとみが言っていたので、本当かどうか事実確認しよう!
(大山くまお)

参考→「地味にスゴイ! 校閲ガール・河野悦子」の原作を絶対読むべき理由

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