<相場の見方、歩き方>相場上昇の本当の理由、今ははっきり見えずとも・・・(1)

<相場の見方、歩き方>相場上昇の本当の理由、今ははっきり見えずとも・・・(1)

  • モーニングスター
  • 更新日:2017/11/13
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<日経平均に十字足が出現、「波高きは天底の兆し」と>

鈴木一之です。立冬です。酉の市が開かれ、私の周りでも風邪を引いている人が増えてきました。

株式市場は今週も激しい攻防が続きました。記録的な上昇を演じた先週までの流れを引き継いで、今週も大商いの一週間となっています。

7日と9日には大きな上昇があって、日経平均株価はあっさりと2万3000円台を突破しました。1996年に記録したバブル崩壊後の高値を更新して、実に26年ぶりの水準に到達しています。

つい先日まで「日経平均、2万円の攻防」とか、「2万1000円は通過点」とさんざん議論していたはずです。それらの記憶はすでに遠景となって飛び去り、自然と「新しい時代の到来」のようなムードまで広がりつつあるようです。

しかしそう簡単にはいきません。大きな上昇のあった9日。上昇は午前中だけで、午後からは一転して急落するという、急展開が待ち受けていました。

風雲急を告げるかのように、日経平均株価は上ヒゲと下ヒゲの長い、いわゆる「十字足」の形になりました。「波高きは天底の兆し」とも言います。罫線論で言えば、先行きの波乱を暗示するような典型的な「波高き」足が出現したことになります。

これまで1カ月にわたって続いた強烈な上昇相場も、そろそろ転機を迎えつつあることなのでしょう。<決定的な要因が見当たらない株価上昇>

上昇相場と書きましたが、正直に申し上げると私自身、現在目の前で起こっている事態のかなりの部分、奥深いところまでは理解できないまま今に至っています。

それまでにもワールドクラスの株価上昇は始まっていましたので、日本株はそれまでがカヤの外に置かれていただけ、と言えばその通りです。

ではなぜそれがカヤの外に置かれたままでなく、突如として買われ始めるようになったのでしょうか。

株価上昇の理由としては、「世界経済の見通しが明るいこと」が必ず指摘されます。その上に「金融緩和の状態はまだ当分続く」という見通しも加えられます。

さらに「日本の企業収益はこの先も好調である。増額修正含みである」ことも挙げられます。結果として「日本株は割安である」ということになります。それらはいずれももっともで、もちろんよく理解できますし、私自身もそう唱えてまいりました。

ただしそれらの要素は、以前から長らく指摘され続けてきた事柄ばかりで、あらためて目の前で起こったわけではありません。今になって、わずか1か月ばかりで日経平均が4000円も上昇する相場はただごとではありません。

株価が突如として上昇し始めた背景は、本当にそれだけの理由なのでしょうか。(2)へつづく

*おことわり この記事は、2017年11月11日にYahoo!ファイナンスで有料配信されたものです。提供:モーニングスター社(イメージ写真提供:123RF)

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