メルペイならメルカリの売上で買い物も!乱立するスマホ決済アプリ、結局どれが一番オトク?

メルペイならメルカリの売上で買い物も!乱立するスマホ決済アプリ、結局どれが一番オトク?

  • Business Journal
  • 更新日:2019/08/25
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メルペイの事業戦略発表会の様子(写真:東洋経済/アフロ)

続々と新規プレイヤーが加わるスマホ決済アプリ、どれを選べばいいか決めかねている人も多いはずだ。クレジットカードを語る際に、ポイントを効率よく貯めるなら枚数を絞り込め、とはよく言われる話だ。

同様に、スマホ決済アプリもなるべく絞り込んだほうがいい。というか、絞り込まざるを得ないだろう。なぜなら、決済サービスを提供している事業者がそう誘導しているからだ。つまり、「自社のサービスをたくさん使ってくれる人をもっとも優遇します」という戦略だ。逆に言えば、ユーザーもそういう視点でアプリを選べばいいことになる。

今、スマホ決済、特にバーコードやQRコードを使う「コード決済アプリ」は、ざっと4つに分類できるといっていい。

(1)もともとあったサービスに決済アプリを加えたもの…au PAY、d払い、メルペイ、LINE Pay、楽天ペイなど

(2)独立した決済アプリから始まったもの…Origami Pay、PayPayなど

(3)銀行が口座保有者向けに始めたもの…ゆうちょPay、J-Coin Pay、Bank Payなど

(4)コンビニや流通の独自アプリ…FamiPayなど

決済アプリを使う動機として、もっとも大きいのはポイント還元率だろう。その意味では、(3)の銀行ペイはメリットがないので選択肢から外していい。(4)のコンビニ関連もメインで使うには魅力が薄いので、使ってもいいが脇役だろう。つまり、メインで選ぶのは(1)、(2)のアプリとなる。

ちなみに、7月にジャストシステムが発表した「Eコマース&アプリコマース月次定点調査(2019年6月度)」では、利用しているスマホ決済を聞いたところ、 「LINE Pay」がもっとも多く(41.2%)、 次いで「PayPay」(38.8%)、「楽天ペイ」「楽天Edy」(ともに30.6%)だったそうだ(調査対象は17~69歳の男女1100名。複数回答あり)。以下、d払い、メルペイ、Origami Payと続く。

現在のところ、スマホ決済のシェアはこの6社が押さえているといっていい。となれば、この6つから自分が使いやすいアプリを選ぶのが現実的といえよう。

それぞれの特徴と戦略

先の分類のうち、(1)から各社の特徴を見ていこう。ちなみに、(2)に含まれるPayPayも、現状はグループ戦略組なので並列に扱っておく。

●LINE Pay…LINEのサービスを利用して貯まったLINEポイントを残高に交換して支払いに使えるので、LINEユーザーにメリットあり。友人間での送金も可能。前月使った決済額に応じて最大2%まで還元率が上がるランク制(マイカラー)をとっているが、20%還元などのキャンペーンも頻繁に行う。残高は事前にチャージするプリペイド型。クレジットカードからのチャージは現在は未対応だが、今後VISAとの提携カードを発行予定。

●楽天ペイ…楽天グループの利用者は、そのIDを使って利用できる。支払いにはクレジットカードなどを紐づける後払い方式で、決済元に楽天カードを設定すれば、楽天ペイと楽天カードでそれぞれ楽天スーパーポイントを貯められる。貯めたポイントは支払いに使うこともできる。また、「楽天カードを設定したお支払いでずーーっと実質最大5%還元キャンペーン」も実施。

●d払い…すでにdアカウントを持っていると利用開始が簡単。ドコモユーザーなら携帯電話の利用料金に応じたdポイントが貯まり、それをd払いで使える。支払いは、携帯の利用料金合算払いか、クレジットカードなど。決済元にdカードを設定するとポイントの二重取りも可能。また、ドコモケータイのサービス利用状況に応じて最大7%まで還元率が上がる「dポイントスーパー還元プログラム」では、携帯料金の引き落としをdカードにするとプラス1%の対象になる。

●PayPay…Yahoo!マネーやYahoo!JAPANカードからのチャージなら、いつでも3%還元となる。ほかのクレジットカードでは0.5%にとどまる。ヤフオクの売り上げ金を PayPayにチャージもできる。また、ヤフー関連サービスのキャンペーンなどで付与している期間固定TポイントはPayPay残高に変更になり、Yahoo!ショッピングなどでも使える。時々行われるキャンペーンでは、Yahoo!プレミアム会員やソフトバンク・ワイモバイルユーザーが優遇対象になることが多い。

おわかりのように、各社はすでに自社のサービスを利用しているユーザーをベースとしている。さらには、ハウスカードとも言うべき自前のクレジットカードを使うことでポイントが二重取りできたり、還元率が上がる条件になったりするのだ。

とはいえ、そのために何枚もクレジットカードを持つのは現実的ではないだろう。日本でもっとも発行枚数を伸ばしているクレジットカードといえば楽天カードであり、会員数は約1700万人を誇る(2019年3月現在)。また、楽天スーパーポイント自体が広く利用できるため、楽天ユーザーなら楽天ペイを使い、さらにポイントを貯めて、それをまた使う、という循環が無駄がない。

決済アプリが先に始まったPayPayは、逆に後からヤフーなどのサービスに紐づけをした。先のジャストシステムの調査では、男性が使っているスマホ決済でもっとも多いのがPayPayだという。2018年末の「100億円あげちゃうキャンペーン」の際に家電量販店で利用した層が多かったのでは、と推察する。Yahoo!JAPANカードは1%還元(Tポイントが貯まる)で、Yahoo!ショッピングやLOHACOでもポイントアップ特典があり、PayPayを通じてヤフーのサービスに誘導していく流れがうかがえる。

しかし、この還流がユーザーにとって魅力的かどうかは、若干の疑問が残る。その理由はTポイント離れを起こす加盟店が増えているからで、新しくカードをつくってまで……と思えてくるからだ。Yahoo!のサービスを利用し、キャンペーンで付与されるPayPayボーナス(ライト)を稼げる環境の人に向いている、と言っておこう。

LINE Pay、メルペイの使い勝手は?

前述のうち、LINE Payだけが完全プリペイド(事前チャージ)方式だ。ほかのアプリはクレジットカードを紐づけられるので後払いができ、残高を気にする必要がない。それに比べ、あらかじめチャージした金額内でしか使えないのは、見方によっては不便でもある。

しかし、逆に言えば「高還元率のキャンペーンがあると、ついつい使い過ぎる」という人にとっては歯止めになるだろう。また、セキュリティの面から言っても、セブン-イレブンの7pay事件のようなことは起きにくい。

LINE Payへのチャージは、登録した銀行口座からのほか、コンビニなどでの現金チャージもできる。簡単なのはセブン銀行ATMでのチャージだ。スマホに自分の銀行口座を登録するのに抵抗がある人は、このATMチャージを使うのもありだろう。ATMに表示されるコードを読み取ることでチャージに進む方法と、リアルな「LINE Payカード」を使う方法があり、後者のほうが簡単だ。

LINE PayカードはJCBブランド付きのプリペイドカードで、アプリのLINE Pay残高の範囲でクレジットカードのように支払いができるもの。チャージにも使え、セブン銀行ATMに挿入し、そのあと現金を入金するだけと手軽だ。ただし、プリペイドの最大の弱点は、チャージした金額をきれいに使い切ることが難しい点だ。そのため、いくらチャージするかをシビアに決める必要がある。

なお、後発ながら月間約1300万人のメルカリ利用者が潜在ユーザーと数えられるのがメルペイ。なんといっても、メルカリの売り上げを使って買い物できるのが強みだ。売り上げがなくても銀行口座からのチャージが可能。基本は事前チャージ式だが、商品購入代金を翌月にまとめて支払うことができる「メルペイあと払い」という精算方法もあり、メルペイ残高、コンビニや銀行口座からの振り替えなどで支払える。メルカリのヘビーユーザーなら、売上金だけで買い物が済むというわけだ。

2%還元の決済アプリ「Kyash」とは

いくら還元率が上がるとはいえ、やたらとクレジットカードを増やしたくないという人もいるだろう。その場合は、バーチャルなVISAカードをつくれる決済アプリ・Kyashを活用する方法がある。

Kyashとは、それ自体はプリペイド式だが、決済元にクレジットカードを紐づければ事前チャージの必要がない。イメージとしては、決済アプリで使ったお金はKyashを経由して、紐づけたクレジットカードでの利用代金になるという関係だ。わざわざ経由するメリットは、Kyashの還元(キャッシュバック)率2%を得られることだ。決済アプリの還元率を上げるためのカードを持っていなくても、Kyashを挟むことでポイントをアップできる(ただし、アプリによっては利用金額の上限があり、PayPayなどは月額5000円まで)。

先に挙げた決済アプリ6社の中でKyashをセットするとメリットが大きいのは、自前のカードやサービスの優遇制度を持たないOrigami Pay。Origamiはポイント還元ではなく割引戦略をとっており、10%オフや半額などのキャンペーンも定期的に行う。決済先は銀行口座の即時引き落とし、もしくはクレジットカードで、口座引き落としなら3%、カードなら2%割引。このカード払いにKyashを設定すれ2%還元、さらにはクレジットカードのポイントとして還元0.5~1%もあわせて受けられる。ただし、Kyashのチャージ元に設定できないカードもあるので、その点は確認が必要だ。

先に述べたように、決済ツールを増やせば増やすほど個々のポイントは貯まりにくくなる。自分がよく使うクレジットカード、ケータイ会社、ネット通販サイトなどのライフスタイルから逆引きするのが、無駄のない選び方のひとつだろう。

(文=松崎のり子/消費経済ジャーナリスト)

●松崎のり子(まつざき・のりこ)
消費経済ジャーナリスト。生活情報誌等の雑誌編集者として20年以上、マネー記事を担当。「貯め上手な人」「貯められない人」の家計とライフスタイルを取材・分析した経験から、貯蓄成功のポイントは貯め方よりお金の使い方にあるとの視点で、貯蓄・節約アドバイスを行う。また、節約愛好家「激★やす子」のペンネームでも活躍中。著書に『お金の常識が変わる 貯まる技術』(総合法令出版)。Facebookページ「消費経済リサーチルーム」

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