W杯抽選で第4ポット確実のハリルJを待ち受ける「死の組」の恐怖

W杯抽選で第4ポット確実のハリルJを待ち受ける「死の組」の恐怖

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  • 更新日:2017/11/15
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ハリルホジッチ監督はイバラの道をどんな手段で切り抜けるつもりなのか(写真:田村翔/アフロスポーツ)

来年6月14日に開幕する、ワールドカップ・ロシア大会に出場する32チームがほぼ出そろった。

日本時間14日未明にはヨーロッパ予選のプレーオフ第2レグが行われ、4度のワールドカップ優勝を誇るイタリア代表がスウェーデン代表とホームでまさかのスコアレスドロー。2戦合計0‐1で涙を飲み、実に60年ぶりに本大会出場を逃す大波乱が起こった。

残りは3チームで、日本時間16日に最終的に決まるが、必然的に来月1日にモスクワの国立クレムリン大宮殿で行われる本大会の組み合わせ抽選会に注目が集まってくる。しかも今回のロシア大会は、抽選の前提となるポット分けの方法が従来と大きく異なっている。

前回のブラジル大会までは、大陸連盟ごとに区別されて4つのポットに分けられていた。

翻ってロシア大会ではFIFAランキングをもとに分けられ、そのなかで日本代表は全予選が終了する前に、一番下の第4ポットに入ることが確定。ロシアの地では、ランキング上ではすべて格上のチームとグループリーグを戦うことになっている。

ポット分けの方法を簡単に説明すれば、10月16日付けのFIFAランキング順に出場する32チームを並べ、上位から8チームずつ4つのポットに分ける。その際、開催国ロシアはFIFAランキング(65位)に関係なく、第1ポットに振り分けられる。

日本の順位は44位で、日本を下回るチームがロシア以外に8つあれば第3ポット入りすることができた。実際、11月の国際Aマッチデーウイークが始まる前までは、ほんのわずかながら第3ポット入りする可能性を残していた。

10月の国際Aマッチデーウイークを終えた段階で、出場を決めていたのは23チーム。そのうち日本よりランキングが下の代表チームは、パナマ(49位)、韓国(62位)、サウジアラビア(63位)の3つしかなかった。

一方でヨーロッパのプレーオフ4カードのうち3つと、アフリカ最終予選のグループAは日本よりもランキングが上の2チームが出場権を争う形となっていた。つまり、残る5つの代表枠のうち、ひとつでも日本よりランキングが上のチームが出場を決めた時点で可能性が潰えることになっていた。

そして、フランス・リールで日本がブラジル代表に完敗を喫した10日に、アフリカのグループDでランキング32位のセネガル代表が4大会ぶり2度目のワールドカップ出場を決めた。ブルキナファソ(55位)、カーボベルデ(64位)、2大会前の開催国・南アフリカ(74位)を寄せつけない強さだった。

ロシア以外で第1ポットに入る7つの代表チームは、すでに10月の段階で確定している。ドイツ、ブラジル、ポルトガル、アルゼンチン、ベルギー、ポーランド、フランスとランキング1位から7位までのチームがそれぞれの大陸予選を勝ち抜いた。

ここで名前が出てこないのが、8位のスペイン代表だ。2010年の南アフリカ大会で悲願のワールドカップ初優勝を果たした強豪はポット分け方法の変更と、開催国ロシアに押し出される形で、第2ポットに入ることを余儀なくされた。ここが今回の抽選会における大きなポイントだ。

抽選会では4つのポットから1チームずつが、AからHまでの8つのグループに振り分けられる。第2ポットにはイングランド、コロンビア、メキシコ、ウルグアイの難敵勢が入ることもすでに確定しているが、とりわけスペインが入ったグループはその時点でいわゆる「死の組」となる。

スペインはイタリアと同組になったヨーロッパ予選のグループGを9勝1分けの無敗、得点37に対して失点3と地力を発揮して1位突破。11日の国際親善試合でも来年のロシア大会出場を決めているコスタリカ代表を、FWダビド・シルバ(マンチェスター・シティ)の2ゴールなどで5‐0で一蹴。実力の高さを見せつけている。

あくまでも抽選の結果次第だが、2大会連続5度目の優勝を目指すドイツとスペインが同じグループに入る可能性も十分にある。ヨーロッパ勢以外は同じグループに入らないように考慮されるため、日本代表のヴァイッド・ハリルホジッチ監督をして「最も優勝に近いチーム」と言わしめるブラジルと、スペインが同じグループに入る確率はより高くなってくる。

第3ポッドにはチュニジア、エジプト、セネガルのアフリカ勢が入ることが確定。全チームが出そろっていない関係で未確定な部分はあるが、初出場したユーロ2016でベスト8に進出するなど大旋風を巻き起こし、ワールドカップ初出場も決めたアイスランドもおそらく入ってくる。

ドイツとスペイン、あるいはブラジルとスペインが同組となったグループに入ればまさに悲劇と言わざるを得ない。そのなかで可能性を見出せるグループをあげるとすればロシアが入る組となるが、10月の国際親善試合では韓国を4‐2で一蹴している。開催国というアドバンテージを含めて、ランキングの低さをそのまま受け止めることはできないだろう。

いずれにしてもロシア大会では、第1、2、3ポットから一筋縄ではいかない強豪や難敵が集い、ハリルジャパンに立ちはだかることになる。その日本は15日未明に、第1ポット入りが確定していて、本大会でも顔を合わせる可能性があるベルギーとブルージュで対戦する。

(文責・藤江直人/スポーツライター)

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