ビジネスシューズが蘇るシューリペアショップのスゴ技

ビジネスシューズが蘇るシューリペアショップのスゴ技

  • @DIME
  • 更新日:2017/11/13

“人は見た目が7割”を占める、なんていう言葉(メラビアンの法則)があるように、毎日着てシワだらけになったスーツはもちろん、ガンガン履いて型崩れしてしまっている靴を履いた営業マンからは、悲哀すら感じてしまうもの。そこで今日は特におろそかになりがちな“シューズ”に絞って、シューリペアショップの達人のアドバイスも交えながら靴との付き合い方を考えていこう。

■ウェルトに被害が及ぶ前に直そう

初めてのビジネスシューズだから、と作りの良いグッドイヤーウェルテッド製法を選ぶ方もいらっしゃるのではないだろうか。確かに美しいフォルムとレザーソールを持った靴は、最初の靴選びとしては正しいかもしれない。

しかしレザーソールの靴をそのまま履くと、アスファルトにレザーが負けて傷だらけなる可能性が高い。その後に、接地することが多いつま先部分が削れ、靴のウェルトと言われる部分まで削れてきてしまう。

「ウェルトを傷めることは靴にとって良くない」と、シューズリペアショップ「BRASS shoerepair & products」の 松浦氏は話す。そもそもウェルトをベースにアウトソールが交換可能になっているため、ウェルトにダメージがあると複雑な修理が必要になるためだ。

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(奥から)レザーソールの交換前と交換後の靴。

■毎日使う道具を長持ちさせるためには

では、どうすれば靴を傷めず長持ちさせることができるのだろうか? その答えの一つとして挙げられるのが「ハーフラバーソールの装着」だと松浦氏は言う。レザーソールのままの状態と比べて「2倍以上は(長持ちする期間が)違うと思いますよ」とのこと。

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ハーフラバーを装着しトウにスチールを付けた靴。

薄いラバーであればレザーソール特有の返りの良さも保てそうだ。「最近だとトウスチール入れるのもありですね」スチールをつけるメリットは2つある。最も削れやすいつま先を保護する目的と美観の向上だ。スチールにも埋め込みタイプのものと外付けタイプのものがあり、前者はスマートでクラシックな印象、後者は無骨な表情を見せる。

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(手前から)トウにスチールをつけた靴、レザーで補修した靴、ラバーで補修した靴。見た目の印象がだいぶ変わる。

通常時のケアとしてレザーソールを長持ちさせるには、専用オイルで「気づいた時に」塗ることをおすすめしたい。レザーに油分が無くなることによって、ソールのひび割れなどにもつながってしまうからだ。「気づいた時に」(松浦氏)程度が重要で、あまりやり過ぎても革が呼吸しなくなってしまうため、張りがなくなってしまう。

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レザーソールケア用オイル(Amazonより)。

接地面という観点では、カカトの減りも気になるところだ。「カカトは消耗品だと思ってください。今ついているものが減ったらリペアするという感覚で良いと思いますよ」とのことだ。「減りすぎるのは靴にとっても良くないのです。アッパーにまで影響してきます」カカトがすり減ることによって重心が外に流れ、カカトのアッパー部分の革が伸びて型崩れを起こすことが問題だという。

■どれくらいで修理にもっていけばいいのか?

ソールが減ってきたら、どの程度の頻度でリペアするのがよいのだろうか。松浦氏に聞くと「何足か持つようになってきたらローテーションするのが良いのではないでしょうか。あるお客さんを例にすると、ハーフラバーを貼る→1週間後に違う一足を持ってくる→これを持っている靴だけローテーションすることで半年くらい顔を見せなくなる」という。

お金がかかるのでは?という疑問が残るが、オールソール交換となると1万円以上かかることに対し、たとえばハーフラバー交換だけなら3000円、トゥだけなら約2000円からと比較的安価に納めることができる。穴が履くまで履いてしまうとウェルト修理までする可能性を含めると、こまめにリペアした方が経済的にも良さそうだ。

■雨の多い季節こそ心がけたいシューケア

春から夏にかけて雨の多い季節。こんな時にも道具である靴のケアを大切にしたい。雨の日にケアをないと、いわゆる“まだら模様”が靴についてしまうからだ。これはスーツのパンツがかからない靴の下の部分だけ雨によってシミやヨゴレの付着が起きてしまう現象で、美観を損ねてしまう。

こんな時はどうするのがよいのだろうか? 「まずは濡らしたタオルなどでアッパー全体を濡らす程度の水分をつけることで“まだら”状態は防げます。それでも明るいカラーの靴などは雨ジミが気になるので、そういった時は染み抜きなどで対処します」と松浦氏は答える。レザーも洋服と同じように生地であるのでこのような処理ができるそうだ。

「それでもヨゴレを吸ってしまった時は、暗い色で染め直す方法も選択肢としては良いと思います。シミを覆い隠す効果があるとともに、新たな気持ちで履いていただくこともできますので」(松浦氏)

筆者も過去にトリッカーズのカントリーシューズの“アンティーク風”の染め直しをしてもらったことがあるが、違う一足を手に入れたかのような感覚を持った記憶がある。靴の美しさを維持したいという方には染め直しなどもおすすめだ。ワックスで、つま先やカカト部分を磨きあげるだけでもキズや軽い撥水効果も期待できるので、時間はかかるが靴を長持ちさせたいのであれば有効な手段だ。

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靴専用のワックス(Amazonより)。磨き挙げに時間はかかるが鏡面仕上げもできる

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BRASSではカカトのレザーライニングをぐるりと覆う非常に高度なリペアなども対応する。

新品の状態からカスタムを施したり、日頃のケアをすることによって仕事の相棒の顔つきはグッと変わってくることだろう。今週末は自分の仕事道具である“靴”の見直しをしてみてはいかがだろうか?

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取材に協力してくれた「BRASS shoerepair & products /ブラス シューリペア アンド プロダクツ」。■東京都世田谷区代田5-8-12 Tel&Fax:03-6413-1290 営業時間:12:00~20:00(水曜定休日)。

文/コダマ タク

映画館興行、ITのポータルサイトを経てモノ作りの世界に足を踏み入れた流れ者。時計にまつわる正しい知識で販売をする「ウォッチコーディネーター」と修理を行う「時計技能3級」取得者。時計とスニーカーを中心にした記事を執筆。Twitterアカウントは@sarasaate

※記事内のデータ等については取材時のものです。

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