記念すべき第1回大会制覇の歴史を背負いつつ、新時代へ【京都・2018年度版】

記念すべき第1回大会制覇の歴史を背負いつつ、新時代へ【京都・2018年度版】

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  • 更新日:2018/05/19

京都の歴史を彩ってきたのは第1回優勝校の鳥羽と甲子園常連の平安

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「HEIAN」のユニホームは甲子園でもお馴染みだ

現在の高校野球の前身、第1回全国中等学校優勝野球大会の開催が1915(大正4)年。戦争での中断を挟んで2018年が第100回記念大会となる。そんな重い歴史のある高校野球だが、その第1回優勝校として語り継がれているのが京都二中だ。学校そのものは戦後の学制改革の際に廃校となったが、その流れは定時制となった鳥羽高が受け継ぐ。その後、朱雀高鳥羽分校という歴史を経て、改めて府立鳥羽としてその伝統を継承していくことになった。複雑な継承の歴史と校名変更の経緯があったが、その間は野球部も低迷していた。
それが、図らずも20世紀最後の2000(平成12)年春に53年ぶりに復活。その年は夏も出場したことで話題となって、鳥羽健在を示した。そして12年春と15年夏にも出場を果たして話題も提供しオールドファンたちを喜ばせた。

京都は関西の私学の雄と言われている同志社立命館があり、高校野球でもこの両校の付属でしのぎを削りあってきた歴史がある。その系列校の立命館と95年から立命館傘下となった立命館宇治なども甲子園出場を果たしている。
とはいえ、京都の高校野球といえば平安である。
平安は1876(明治9)年に創設され32年後に創部している。2008(平成20)年に、西本願寺系の宗派で龍谷大の系列校であるということを強く示すために龍谷大平安となった。春40回、夏33回の甲子園出場回数を誇り、通算99勝69敗1引き分けという実績だ。優勝は夏3回、春は記憶に新しい14年に初優勝を果たしている。新校名となって、初めての決勝進出だった。16年春もベスト4に進出した。出場回数は春の方が多いのだが、勝利数は圧倒的に夏の方が多かっただけに、近年の春の躍進は著しく感じられる。
そんな平安だが1980年代後半から90年代前半は苦戦した。その苦悩を脱したのが、97年夏に左腕の川口 知哉投手(オリックス)を擁して準優勝を果たした時だった。これで、再び「HEIAN」のユニホームが全国的に強く印象付けられた。

甲子園で実績のある京都外大西、福知山成美や進学校の乙訓などが続く

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乙訓は今春の選抜甲子園にも出場を果たした

京都勢としては、翌年の98年夏にも京都成章が準優勝している。京都勢の準優勝としては81年夏の京都商と、07年の京都外大西もある。京都商はかの伝説の剛腕投手・沢村栄治を輩出したことでも知られている。ただ、沢村投手は1934(昭和9)年春には、17奪三振などを記録しながらも、3度の甲子園はベスト8止まりだった。戦前では40年春の準優勝が輝いている。その京都商だが、普通科校へ移行して90年からは京都学園と校名変更した。新校名となっての甲子園出場はまだない。
京都外大西は元々は京都外国語大併設校の京都西として創立していた。それが、01年から大学の系列色を打ち出すべく大学名を冠する校名に変更した。

また、北部地区では福知山商が99年夏に初出場を果たしたが、その後に福知山成美と校名変更して、06年夏に愛工大名電静岡商熊本工を下すなどしてベスト8に進出。一気にその名を全国に知らしめた。その後08年夏、09年春、13年夏、14年春とコンスタントに出場を果たしている。

2000年代になって龍谷大平安に対する最大のライバルとしての存在となっている。これに京都外大西が絡む三すくみ状態が形成された。そこに立命館宇治や新しいところで京都翔英京都国際といった学校が食い下がる。さらには鳥羽乙訓、京都府立商の歴史を背負う京都すばるなどの府立勢が追いかけるという構図だ。乙訓は94年に創立したが、10年にスポーツ健康学科を開設したことも強化につながった。18年秋には初めて京都府大会を制し、近畿地区大会でもベスト4に進出して翌春のセンバツ初出場を果たした。また、京都市立の塔南も実績を上げつつある。
かつて甲子園出場の実績がある東山大谷花園と公立では94年に出場を果たしている西城陽西京峰山といったところも忘れてはいけないであろう。

(文:手束 仁

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