世界最大の豪華客船はどのようにして毎日3万食の料理を作り上げているのか?

世界最大の豪華客船はどのようにして毎日3万食の料理を作り上げているのか?

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  • 更新日:2020/01/29
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2018年3月に就航したシンフォニー・オブ・ザ・シーズは、総トン数が22万8000トン、乗客定員5518人&乗組員数2200人という「世界最大の客船」です。内部には空まで吹抜けの緑豊かな公園や飛び込みショーを観覧できるアクアパークなどの施設の他にも、20種近くのレストランやカフェが備わっています。船内の食事施設で供される「1日あたり3万食」という料理について、「どのようにしてそれだけの量を提供しているのか?」を解説するムービーがYouTubeで公開されています。

How The World's Largest Cruise Ship Makes 30,000 Meals Every Day - YouTube

毎週6600人以上の乗客がシンフォニー・オブ・ザ・シーズに乗船します。

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乗客も乗組員も毎日食事するわけですが、乗客の中には3度の食事だけでは満たされず、時には8度の食事をする人も。そんなわけで、シンフォニー・オブ・ザ・シーズでは24時間にわたって食事が提供されています。

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船内という限られた調理スペースをフルに活用して作り上げられる料理は毎日3万食以上。

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シンフォニー・オブ・ザ・シーズでは、料理は全て船内で原材料から作られています。船内の食材管理者は23軒あるレストランのために、毎週100万ドル(約1億1000万円)分の食材を発注します。子どもが多い場合には、鶏から揚げを多く発注するというように、乗客に合わせて発注する食材を調整するのも食材管理者の重要な仕事の1つです。

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週に1度、土曜日にシンフォニー・オブ・ザ・シーズはアメリカのマイアミ港に寄港して食材を積み込みます。運び込まれる食材の重量は60万ポンド(約270トン)にも達し、パレット(荷役台)だと約500個分に相当します。

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船内には20箇所も冷凍倉庫や冷蔵倉庫などを備えた食材保管庫があります。

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肉、海産物、野菜、フルーツは分けられて、それぞれ別の食材保管庫に運ばれます。ハーブなどのスパイスやチョコレート、コーヒーなどの常温で保管する食品はさらに下層の1番ドックに保存されます。

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寄港日に運び込まれるアイスクリームの量は、700ポンド(約320kg)。この量もわずか1週間で食べ尽くされてしまいます。

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食材の品質管理も食材管理者の仕事の1つ。フルーツなどが予定よりも早く熟してしまった場合には、メニューを変更して早く消費するように要請します。

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このように管理された食材を……

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それぞれのレストランのシェフが食材保管庫から自分の調理室に運び込みます。

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船内最大のチームは280人の料理人が所属しており、全員がシンフォニー・オブ・ザ・シーズの総料理長の管理下に置かれています。

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それぞれのシェフの労働時間は1日10時間から12時間ほど。雇用契約は通常数カ月間続き、期間中の休日はなし。

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船内では毎週100品以上のメニューが提供されますが、それらはシンフォニー・オブ・ザ・シーズを所有する客船会社ロイヤルカリビアンの本部で開発されています。

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シンフォニー・オブ・ザ・シーズに乗船する世界各国の人々のために、多種多様なメニューが取りそろえられています。

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船内には調理室が36箇所にあるだけではなく、12軒のレストランはそれぞれ自前の調理室を所有。それらのレストランでは、専属のシェフが「レストランの味」を守っています。

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船内最大のレストランは、船尾側にあるメインダイニングルーム。3階分のデッキを使ったこのレストランは、デッキごとに異なる雰囲気の装飾で彩られています。さらに供される食事はチケットの代金に含まれるため、いくら頼んでも料金が加算されることはありません。それゆえ、毎夜ごとに6000食も提供する人気のレストランです。

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そんなメインダイニングルームを支える食材解体専用調理室が1階層下の2番デッキに存在します。1週間あたりにここで加工される牛肉は1万5000ポンド(約6800kg)。

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鶏肉は9700ポンド(約4400kg)にも達します。

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人気食材の1つであるロブスターの尾は1週間で2100ポンド(約950kg)も加工されています。

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加工された食材はメインダイニングルームに隣接する調理室に運び込まれて、デザート、パン、冷たい料理、温かい料理とジャンルごとに専用の調理室で調理され、デザートは100種類以上、パンは40種類以上が提供されています。料理はすべて小麦粉などの原料から作られており、セントラルキッチンのように「冷凍された完成品を再加熱して提供する」といったことはありません。

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シェフのチームを取りまとめる総料理長の重要な仕事の1つが、その日に提供されるメニューの最終チェック。完成した各メニューをそれぞれ味見して、「ガーリックとハーブをもっと利かせるように」といった指示を別個に出します。

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客が料理を注文すると、それぞれのオーダーがスクリーンに表示されます。この表示に従って、シェフが調理していくという仕組み。このシステムには、「残りの食材量」も自動で記録されるので、食材が切れそうな状況も事前にわかります。

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注文に応じて調理された料理は、熱々の状態で提供されます。

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シェフや食材管理者、ウェイター、皿洗いなど、料理関係の仕事に就いている人は総勢で1085人。

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提供される料理は1年間で1100万食にも達します。

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これらの過程は全て乗客には見えないところで行われているため、乗客は何度も食べ過ぎてしまうほど美味しい料理を心から楽しめるというわけです。

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