貞淑な妻が、夫に隠れて実は毎晩...。妻のアカウントから明らかになった真実とは

貞淑な妻が、夫に隠れて実は毎晩...。妻のアカウントから明らかになった真実とは

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  • 更新日:2020/02/21

結婚相手に経済的安定を求める女性は、多いと聞く。

結婚相手の職業人気ランキングを見ても、その通りと言えるだろう。

しかし中には、夢追う夫を信じ、支える“献身的な妻”というものもいる。

IT社長として成功した柳川 貴也(やながわ たかや)の妻・美香もそうだ。

一緒に貧しい時代を乗り越え、今でも夫の一番の理解者。彼女の支えがあったから成功出来たと言っても、過言ではない。

しかし、夫の思いとは裏腹に、財を手にした妻は豹変していく。欲望のままに。

◆これまでのあらすじ

妻・美香のクローゼットから高級下着を発見した貴也。服装の趣味も変わった妻を怪しんだ貴也は、探偵事務所に調査を依頼するが…。

No image

「奥様に関する調査報告をしたいのですが、お時間はございますでしょうか」

探偵からの電話に恐る恐る出た貴也は、緊張して思わず唇をグッと噛んだ。

−もう“決定的な証拠”が取れたということか…。

事前に受けた説明では、決定的な証拠が取れなければ調査延長になる場合もあるとのことだった。

しかし “報告”ということは、すでに調査の結果が出ているのだろう。

その瞬間頭をよぎるのは、クローゼットに大量に隠されていた高級ランジェリーの箱や、派手なドレスの数々。そしてカフェから目撃した、サングラスをかけた別人のような妻の姿だ。

ー美香は、シロなのか、クロなのか…。

心の準備はしていたはずだが、いざ電話をもらうと怖気づいてしまう。だが、数秒たって腹を決めた貴也は、キッパリと探偵に答えた。

「はい、大丈夫です。では今からそちらにお伺いします」

“知りたい”気持ちと“知るのが怖い”という気持ちがゴチャゴチャになって、自分でもどうしたいかよく分からないこの状況がつらい。

とにかく早く終止符を打ちたかった。

−今日で決着をつけるんだ。

貴也は、自分の頬をパンパンと叩いて気合いを入れてから、探偵事務所に向かった。

貴也は、調査結果を聞いて驚く。知らなかった妻・美香の本性とは…?

意外な結果

「結論から申し上げますと、奥様は不倫関係に関してはシロですね」

貴也はその言葉を聞いた時、心の底から安堵した。やはり、妻は不倫などしていなかったのだ。

−よかった…。

そして、事務員が出してくれたお茶を一気に飲み干した。緊張からか喉がカラカラに渇いていて、ただのお茶がとても美味しい。

しかし。

ホッとしたのもつかの間。話がこれで終わるかというと、そう簡単ではなかった。

安堵の表情を浮かべる貴也とは対照的に、探偵会社の男は苦々しい顔つきのままだ。貴也は再び不安に駆られた。

思い返してみれば、目の前の男は、“不倫関係に関しては”何もなかったと言った。ということは、“不倫関係以外”で、何か問題があったということになる。

−何なんだ…?ギャンブル?ホスト?まさか水商売をしている…?

頭の中が、良からぬ妄想で埋め尽くされていく。

「あの…他に何かあったのでしょうか?」

恐る恐る聞くと、男はようやく口を開いた。

「美香さんは、夜な夜なパーティーを練り歩いているようで…。かなり派手な生活を送られています」

ガンッ、と頭を横からハンマーで殴られたような感覚だった。

ーあの美香が…?夜な夜なパーティー?嘘だろ?

貴也は驚きのあまり、しばらく二の句が継げなかった。

No image

まさか、あの控えめで地味な美香がパーティーだなんて。貴也は必死に自分の頭を動かし、探偵の言葉を理解しようと試みる。

「そんなはず…」

そう反論しかけたところで、探偵が数枚の写真を取り出した。

「こちらが、美香さんを尾行していた際に撮った写真です」

写真を見た貴也は、言葉を失った。

そこには、普段とは全く違う洋服で街に繰り出している美香の姿があったのだ。

ざっくりと開いた胸元に、太腿がちらりと覗くドレスを身に纏い、颯爽と歩く姿は、いかにもパーティー好きな “派手な女”そのものだ。

−これが、美香…?

目の前の現実を受け入れられず、まじまじと写真を見つめる。その時、はっとした。

−このドレス…!

そこには、貴也がクローゼットで見かけた、鮮やかなパープルのドレスが写っていたのだ。

−しかし…。何のためにパーティーに出ているんだ?

さらに探偵の男は、言いにくそうに口を開く。

「もう一つお耳に入れたいことが」

−なんだって!?まだなにかあるっていうのか…。

この場から逃げだしたい気持ちを懸命に抑え、貴也は次の言葉を待った。

貴也をさらに愕然とさせた、美香の実態とは?

理解できない

美香はパーティーに出て一体何をしていたのか。

その答えを、すでに探偵会社は掴んでいた。

「こちらは、おそらく奥様のアカウントと思われます」

そう言って、彼はスマートフォンを差し出した。

ディスプレイに表示されていたのは、Instagramの投稿写真。美香がシャンパングラス片手に、パーティー会場で微笑んでいる姿だった。手には、これまた見たこともない小さなシャネルのバッグが携えられている。

「他にも…」

そう言って探偵はスマホを操作し、そのアカウントの写真一覧を見せてきた。

「これが、美香のインスタってことですか?」

トップページと思しきそのページ。アカウント名は、“gorgeouslife_mika”となっている。

拝借してスクロールしてみると、高級レストランで微笑む美香、高級ブティックで買い物をする美香…など、芸能人のような投稿ばかりが並んでいた。

呆然と見つめていた時、先日美香と訪れたレストランの投稿があるのに気付いた。そこには、料理とともにこんなコメントが付いている。

“久しぶりに夫とディナー。モンラッシェのグラン・クリュを頼んでくれました♡”

確かに料理の写真を熱心に撮っていたが、まさかこんなことになっていたとは。

「もう一つ報告したいことっていうのは、これのことだったんですか?」

パーティーに夜な夜な参加しているという事実を知った今、インスタをやっていることくらい小さなことだ。

これ以上、彼女の投稿を見るのはつらい。貴也がスマートフォンを返そうとすると、探偵の男は首を横に振った。

「いいえ、違います。プロフィール画面を見てください」

No image

−プロフィール画面…?

そんなところに何が書いてあるのだ、と訝しみながら、言われるがまま画面をもう一度見てみた。

まず目に飛びこんできたのは、「本の出版をします!」という文言である。

−本の出版…!?

貴也は自分の目を疑った。

−なんの本を出すっていうんだ…?

貴也は、パーティーなどで自著の書籍を出版した経験のある人物たちと知り合うことも多い。その彼らを思い返してみると、皆一様に何らかのスペシャリストか、もしくは哲学・信念があって本を出版しているように見えた。

美香はといえば、貴也と同じく文系学部の出身で、難関な資格を持っているわけでもないし、目覚ましい実績を持っているわけでもない。

皆目見当もつかず、とりあえず画面を目で追っていくと、こんな文字が目に入ってきた。

”セレブ妻になる! 経営者男子の育て方”

どうやら、これらが出版する予定の本のタイトルらしかった。

貴也はまた…言葉を失った。言葉を失うのは、今日何回目のことだろう。

−感謝はしているけど育てられた覚えはないぞ…?

がくり、とうなだれた貴也を見て、探偵会社の男は申し訳なさそうに「以上です」と言った。

▶︎Next:2月22日 土曜更新予定
調査結果を片手に、貴也は妻を問いただす。妻の反応は意外なもので…?

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