問われる熱中症対策...クラセン開催地・群馬は連日「原則中止」基準

問われる熱中症対策...クラセン開催地・群馬は連日「原則中止」基準

  • ゲキサカ
  • 更新日:2018/07/19
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32チームが優勝を争う『第42回日本クラブユース選手権(U-18)大会』が今月22日、群馬県内で開幕する。全国的な猛暑が話題となっている中、懸念されるのは選手たちの熱中症。ここ数日の暑さ指数(WBGT)を参照すると、試合時間に「運動は原則中止」基準まで高まっていることが分かった。

同大会は各地方予選を勝ち抜いた全国のJユース、街クラブがしのぎを削る夏のビッグタイトル。高校総体のように他競技の展開はなく、高校選手権のように地上波でのテレビ中継がないことから、注目度は高体連の大会ほど高くはないが、“未来のプロ選手”が見られるという意味では他の追随を許さないほどの逸材が集結する大会だ。

2011年の東日本大震災により、福島県のJヴィレッジが使用できなくなって以降は、群馬県内各地で行われている同大会。国内有数の酷暑地域ということで、当初から気温40度近いコンディションが問題視されていたが、試合時間の見直しを経ながら同地での開催が続いている。

大会は22日、23日、25日にグループリーグ3試合を行い、26日に決勝トーナメント1回戦、28日に準々決勝が開催されるというスケジュール。グループリーグは午前9時と午前11時30分開始で、トーナメントは午前9時に一斉開催する。なお、準決勝と決勝は東京都内にてナイターで行われる。

午前中の早い時刻への開催に舵を切ったとはいえ、午前11時30分キックオフの試合では午後1時半前後に試合終了を迎えるため、ほぼ最高気温の中でプレーする時間帯が出てくる。なお、大半の試合が行われる群馬県前橋市内の週間天気予報を見ると、最高気温が35度を下回る日は一日もない。

そこで問題となるのが激しい日差しの中で戦う選手たちの熱中症対策。これに関しては、アメリカで生まれた暑さ指数(WBGT)を使用するのが一般的となっている。気温、湿度、周辺熱環境を総合的に加味した指標であり、日本サッカー協会(JFA)もこれに準じたガイドラインを策定している。

この基準によると、WBGT25~28度は「警戒」、同28~31度は「厳重警戒(激しい運動は禁止)」、同31度以上は「運動は原則中止」。またJFAガイドラインでは、過去2年間にWBGT31度以上となっていた時刻が試合時間に含まれる場合は連戦禁止、同31度以上となっていた時刻にキックオフする場合は開催不可と定めている。

サッカーは「激しい運動」にあたるスポーツのため、これでもゆるやかな基準だという問題がかねてより指摘されているが、今夏の猛暑はそんな基準さえも上回るもの。全国的に熱中症が問題視され、7月の総計では1万人に迫る勢いで患者数が増加。12人もの死亡者が出ているのが現状だ。

環境省の熱中症予防サイトで群馬県前橋市の暑さ指数を参照すると、7月14日以降の4日間連続で、午後1時にWBGT31度超えを記録。16日、17日にはキックオフ前にあたる午前11時の時点で「原則中止」基準を突破している。また、週間天気予報によれば、これらの日々と同水準の気温が今後も続いていくとみられている。

もっとも、WBGTの計測はピッチ脇で行われるため、風通しなどの影響で地点観測データと異なることもあると思われる。開催可能が決定された場合でも、すでに普及が進みつつあるクーリングブレークをはじめ、予防法の周知、緊急時の連絡体制の構築など、万全の酷暑対策を講じていきたいところだ。

●第42回日本クラブユースサッカー選手権(U-18)大会特集ページ

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